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コウノトリはちゃんと仕事した

一昨日、子供と街中の海鮮丼屋で夕食をとっていた。唐突に、私が「それにしても、コウノトリは見事に配達先間違えたね。私はフランスに運ばれるはずだったのに、日本に運ばれてしまった。それも日本の最悪の家庭に」
ふうちゃん(うちの娘)「え?」
「ほら、コウノトリってちょっと、ボーっとしてるから。間違えちゃったんだね。最悪なあのおばあちゃんとトンタ(弟)がいる家庭に」
ふうちゃん「お母さん、コウノトリ見たことあるの?」
私「あるよ。アルザスにいたから」
ふうちゃん「なぜ、アルザスに、コウノトリがいるの?」
私「おうちの煙突に巣を作るのと、アルザスの人優しいから、煙突に巣を作ったら、コウノトリのために煮炊きをやめて、暖炉も使わず、巣立ちまで我慢したから…」
ふうちゃん「ふうん」

今から思うと、うちの子は、コウノトリが何の配達を誤ったか知らないんだと思う。赤ちゃんを運んで各家庭に届けることを。

だけど、私は、フランスに生まれ落ちるはずが、誤って、最悪な日本の家庭に置いていかれたことをうちの子から否定されなかったことを奇貨として、なんだか本当にそんな気がしてきた。

やっぱり、私って本当はフランス人だよね。こんなに日本で生きづらいし、いじめられたし、みんなも私のこと大嫌いだし、そもそも、お米が苦手で食べられなかったし…と納得した。

だけど、翌朝、あることに気がついた。もし、フランスに運ばれてたら、母親はフランス人。ということは、テレビも漫画も禁止されてた?お菓子やアイスもおやつとしてしか食べられなかった?

日本人からは信じられないかもしれないけど、フランス人の母親は躾が厳しい。テレビは、家にない家もある。2024年のオリンピック開会式が良かった話を友達としていたら、そこの12才の子供がめちゃくちゃ羨ましそうにしていた。家にテレビがない。その代わり、詩を朗読したり、ショパンを聴きながらお話しする。文化的な暮らし。

だけど、私の育ったテレビ見放題、お菓子食べ放題の放任家庭はまあまあ楽しかった。日本の激あま家庭万歳。

やっぱり、コウノトリは正しい配達をした。私は日本のおうちに生まれるべきして生まれた。

一番安い海鮮丼。だけど、北陸のは美味しい。もう東京駅で海鮮丼は買わない。来ないだの激まず海鮮丼千歳空港から直送でこりごり。解凍したものだった。日本の常識を忘れていた。