フランスで買ったの?違うよ、ユニクロのだよ。
職場でも、ジムでも必ず聞かれるブラウスと綿ローンのスカーフ。今年の春、このブラウスとスカーフを着ると、必ずといっていいほど、聞かれた。それ、フランスで買ったの?ううん、ユニクロのだよ。
ちょっと誇らしい。なんだかオシャレ上手みたい。この可憐な花柄のブラウスとスカーフに、私は黒のダブルのスーツをいつも合わせた。
ジムで話題になった。一人のジム友さんが、その姿の私をイオンで見かけ、私のいる空間だけ、浮いてたと言った。もう一人のジム友さんは、スリットの入ったスカートに、ハイヒールでジムの階段を上がってきた時、息を呑んだと。
私が、全身、ユニクロで、ハイヒールは、GUだよとネタばらしをすると、彼女達は目を見開いた。
フランスでも、ユニクロの服やヒートテックは何度も褒められた。帰国時プレゼントしたら(着古したのを)、感激された。
そういうわけで、私の仕事服は、ほとんどユニクロ。
だけど、私は、フランスのデザイナーの服が大好き。勝負服はフランスのグランドメゾン。こないだ、ホテルの中華料理を食べに行った時は、クロエのブラウスに、ルイ・ヴィトンのスカート、シャネルの新品のマセラティ、ロジェヴィヴィエのパンプス。
ちょうど、駅ビルのユニクロのテナントに、フランス人観光客がいた。嬉しくって、彼らの前に、全身、フランス製の勝負服で近寄った。だけど、誰一人、チラとも見なかった。
総額200万円くらい。彼らは、ユニクロのシャツに夢中だった。彼らは、フランス人じゃないかも。ベルギー人かも…。
中華料理屋に行った。誰ももちろん、何も言わない。せっかくオシャレしてきたのに…。
帰り際、オシャレ番長の弁護士の娘の同僚が、あっと声を上げた。新品のシャネルのマセラティに気がついてくれた?!
「その時計、Fredのよね?すごく素敵!」違ってた…。アメリカの宝飾会社の時計を褒められただけだった…。
「うん、母が昔プレゼントしてくれたの」「噂には聞いてたけど、本当にあったのね」「うん、今じゃ、フレッドは時計から撤退して、もう、時計のバンドも買えないんだよ…」
私達日本人は、もしかしたら、フランス製より、ユニクロの方が似合うのかもね。
今日も、我が家にはユニクロの箱が置いてあった。



今日は、パパの誕生日。このユニクロのギンガムチェックのスカートに、36年前に買ったイッセイミヤケのプリーツブラウス、山葡萄のカゴで、割烹料理屋さんに行く予定。
