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40代で島に引っ越すなんて思ってなかった私の移住記録

まさか自分が移住するなんて

雑誌などで「新しいところで人生始めます」と
ある程度歳を重ねた方の国内外の移住ドキュメント。
テレビやSNSで移住生活を時々見ることはあっても
それはどこか別世界の話。
当時私は本州で働き、休日に街をぶらぶらし
仕事に不満があれば
当時の住居を拠点に転職をして
このまま地元関西を拠点に
日々を過ごしていくものと思っていました。
それが2年と少し前
ふとした出会いから石垣島を訪れたことで
流れが変わりました。
それまで続けていた仕事を辞め
「次もこのままでいいのか?」と
考えに考えた上「石垣島で働こう」と決意。
──色々と考えた結論でしたが
「行くなら早く行きたい」。
気づけば転職と引っ越しの決断につながっていました。
色んな葛藤はこちらに↓

1か月半ほどの転職活動で仕事を決めた後
仕事開始までの準備期間はわずか1か月。
家の片付け、仕事の引き継ぎ、住まい探し。
やることは山積みで
最後の数日は頭も身体も完全にオーバーヒート。
とうとう発熱して寝込むという、なかなか派手な締めくくりでした。
でも不思議と「やるんじゃなかった」の気持ちは少しもなく。
きっと勢いがなければ一生動けなかったのだと思います。

まさか自分が「移住する側の人間」になるとは。

40代での移住は
慎重さよりも、少しの無謀さが背中を押してくれました。

住んでみたら、毎日が実験

島に住み始めて最初に感じたのは
「生活がまだ自分仕様になっていない」
という感覚でした。
仕事は新しく、職場の流れも人間関係もゼロから覚える。
慣れるまでは毎日がバタバタで
帰宅したら即寝落ちの日々。
それでも不思議と嫌ではありませんでした。
「今、自分は新しい土地で生きている」
という実感があったからだと思います。

休日はまずスーパー巡りから始まりました。
本州では当たり前だった食材が見当たらない。
逆に見慣れない島の食材が並んでいたり
何を買って、どう食べるかを
試行錯誤するのも新鮮でした。
近くにパン屋がないので
自分でパンを焼き始めたのも、この頃の副産物です。

本州にいた頃の休日は
買い物、映画館、街歩きが定番だった。
でも島では街中をぶらぶらしようと思っても
ユーグレナモールを一周したら終了です…。
代わりに、カフェに行く、海を眺める、図書館で本を読む。
時間の使い方が「消費」から「滞在」に変わりました。
島暮らしは、毎日がちょっとした生活実験だったと思います。

人間関係と“帰らない理由”

島での楽しみの一つは飲み屋さんの開拓でした。
そこで知り合った人たちの多くは
私と同じように移住してきた人たち。
自然と移住者同士のつながりが増え
「ここで生きる仲間」ができてきたような感じです。
(私個人の感想です!)
時間がある分つい飲みに行ってしまい
エンゲル係数が爆増しているのはご愛嬌ですが…。

一方で、いわゆる“しまんちゅ”の人たちは
愛想がものすごく良いというわけではなく
でも過剰に踏み込んでこない距離感が
私にはとても楽でした。
変に気を遣われない安心感があります。
プライベートで人付き合いに悩むことは
ありがたいことにほとんどありません。

ただ、仕事の人間関係では大変な場面もありました。
でも「人を変えよう」とするのではなく
「自分の関わり方を変える」ことで
随分と楽になったように思います。
必要以上に踏み込まない。
それだけで世界は穏やかになる。

そして気づけば島に来て2年少々。
帰省で何度か帰りましたが
移住を止めて地元に「帰ろう」と思ったことは一度もありません。
それが、この移住がうまくいっているかどうかの
私なりの答えなのだと思います。

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