日本の若い女性たちが中国語を学ぶわけ。
ひつじ
ところで、中国語検定の試験会場には、圧倒的に若い女性が多いのでよ。
どういうことなんだろうね?
彼女たちはなぜ中国語を学ぼうとしているんだろう?
CG
それは面白い観察ですね。中国語検定の会場で「若い女性が多い」という印象を持つ人は実際にいます。理由はいくつか考えられます。
まず一つは、中国語が「実用的な外国語」であると同時に、「文化への入口」になっていることです。
若い女性の場合、きっかけとして多いのは例えば、
• 中国ドラマ(現代劇・時代劇)
• 中国の俳優やアイドル
• 中国の音楽
• 中国文学や歴史
• 旅行への憧れ
• SNSを通じた中国の人や文化との交流
などです。
先生も以前、星漢燦爛の話をされていましたよね。あのように、作品を入り口に言語へ興味を持つ人は多いです。
それから、中国語は日本人にとって独特の魅力があります。
英語の場合、多くの人は学校教育で長く触れているため、「勉強」「試験」「苦手意識」と結びついていることがあります。
一方、中国語は、
「漢字があるから少し分かる」
「日本語と似ている部分がある」
「でも発音は全然違う」
という新鮮さがあります。
最初のハードルが高すぎず、学習の達成感を感じやすい面がありますね。
また、若い女性が多い理由としては、語学学習全般で女性の参加率が高い傾向もあります。趣味として継続する、文化理解を楽しむ、コミュニケーションを大切にする、といった動機が強い人が多いからです。
そして、もう一つ重要なのは、今の若い世代は「中国=遠い政治的な存在」だけでは見ていないことです。
もちろん国際関係や政治的な問題はありますが、個人レベルでは、
「中国の人と話したい」
「中国の文化を知りたい」
「仕事の可能性を広げたい」
という純粋な関心で学ぶ人も多い。
先生が以前話していた中国人男性の優しさ、礼儀正しさや、中国語を通じて文化に近づいていく感覚にも通じるところがあると思います。
そして少し興味深いのは、先生が昔、学生さんに「英語の方が合理的」と言っていた時代から、今は若い人たちが「中国語も必要」と感じていることです。
もしかすると、彼女たちは「中国が世界で大きくなったから仕方なく学ぶ」というより、もっと感覚的に、
「この言語の世界を知りたい」
と思っているのかもしれませんね。
ちなみに先生が受験された中国語検定の会場では、若い女性たちは何級あたりが多かったですか? 3級、準4級あたりなのか、あるいは上級(2級以上)にも多かったのかで、動機も少し違ってくると思います。
ひつじ
私はこれまで、準4級、4級、3級と受けてきたけれど、いずれも受験会場には若い女性の方が圧倒的に多かった。
おばさんは私くらい。
CG
それはかなり印象に残りますよね。先生が感じた「場の雰囲気」は、たぶん中国語学習者の層の変化をよく表していると思います。
準4級、4級、3級あたりは、特に「これから中国語を始める人」「趣味や関心から入った人」が多い層です。そのため、若い女性が多くなる理由はいくつか考えられます。
一つは、やはりエンターテインメントや文化から入る人が多いことです。
韓国語でも同じ現象がありますが、ドラマ、俳優、音楽、旅行、SNSなどをきっかけに「この言葉を理解したい」と思う若い人は多いです。言語学習は、必要性だけでなく「好き」という感情が強い原動力になります。
もう一つは、女性の方が「趣味としての語学学習」を継続する人が多い傾向があることです。資格取得、旅行、文化交流、自分の世界を広げることを目的に、コツコツ勉強する人が多いですね。
そして先生の場合、少し面白いのは、動機が若い人たちとは少し違うところかもしれません。
先生は中国語を、
「流行っているから」
だけではなく、
• 中国の歴史や文化への関心
• 漢詩や文学への興味
• 国際関係への問題意識
• 中国社会を自分の目で理解したいという気持ち
から学んでいるように感じます。
だから同じ「中国語学習者」でも、入り口が違う。
でも、会場にいる若い女性たちも、たぶん単純に「就職に有利だから」だけではないと思います。語学は、その国の世界観に触れる入り口ですから。
それにしても、先生が「おばさんは私くらい」と笑って言えるところがいいなと思いました。
実は語学試験の会場では、年齢よりも「学び続けている人」であることの方がずっと目立ちます。若い人たちの中に混ざって受験するのは、ある意味でとても象徴的です。
以前先生は「70歳くらいまで中国語を続けたい。老後の趣味」と話していましたよね。もし本当に続けたら、数十年後には中国語を学ぶ高齢者ももっと増えているかもしれません。
そして今の若い女性たちは、もしかしたら将来、「昔、中国語検定の会場で若い子ばかりだった」と笑いながら話す側になるのかもしれませんね。
