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保冷バッグ、なめてました

夏になると、買い物は時間との勝負だ。

スーパーを出た瞬間から、照りつける日差しがじわじわと体力を奪っていく。今年は40度に迫るような酷暑日が続き、少し外を歩いただけでも汗が噴き出してくる。

そんな暑さでは、保冷バッグだけで完璧に冷たさを保つのは難しいのかもしれない。だからこそ、アイスクリームだけは毎回「絶対に最後に買う」と決めている。溶けてしまったら、おいしさだけでなく、ちょっとした楽しみまでなくなってしまう気がするからだ。

「今日は特売だから」と少し多めに買い込んで、自転車の前かごと後ろの荷台をいっぱいにして帰る。

汗をぬぐいながら家に着き、「今日も無事に買い物終了」と冷蔵庫を開けた。

そのときだった。

刺身のパックを持った瞬間、違和感があった。
冷たいはずなのに、なんだかぬるい。
「えっ……」

慌てて牛乳やヨーグルトにも触れてみる。
もちろん傷んでいるわけではない。
それでも、「冷蔵品」として期待していたひんやり感ではなかった。
保冷バッグに入れて帰ってきたのに、どうしてだろう。

そう思って調べてみると、原因は保冷バッグではなく、「使い方」にあることを知った。

保冷剤は上に置く。
冷凍食品は一番下にまとめる。
肉や魚など傷みやすいものは冷たい食品同士で寄せて入れる。
パンやお菓子、常温保存の野菜などは別の袋に分ける。

私は長い間、「保冷バッグに入れさえすれば大丈夫」と思っていた。

けれど、本当に大切なのは、バッグの中でどう詰めるかだった。
ほんの少し順番を変えるだけで、保冷効果は大きく変わるという。

次の買い物では、教わった通りに荷物を並べてみた。
以前より少しだけ時間はかかったけれど、不思議と安心感があった。
家に帰って冷蔵品を取り出すと、ちゃんと冷たさが残っている。
それだけのことなのに、「ちゃんと守れた」という小さな達成感までついてきた。

毎年のように猛暑が続くようになった今。
保冷バッグは、ただ持っていれば安心というものではなく、正しく使ってこそ力を発揮してくれる道具なのだと実感した。

長年当たり前だと思っていたことも、少し見直してみると、新しい発見があるものですね。

今日も一日、おつかれさまでした✨
今夜は少しだけ、ゆっくりできますように🌿


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