見出し画像

苦いキュウリと白いスイカ、家庭菜園は今日も波乱万丈

友人が今年から家庭菜園デビューした。

理由を聞くと、「野菜、高すぎない?」と真顔でひと言。私は思わず深くうなずいた。物価高のこのご時世、プランターひとつで自給自足を目指したくなる気持ちは、よくわかる。

ところが、この猛暑。野菜たちも人間と同じでバテ気味らしい。

友人いわく、「水をあげてもあげても、なんだか元気がない」。さらに厄介なのがカラス軍団だ。丹精込めて育てたスイカが色づいてきた頃を見計らって、容赦なくつつきにくる。

先日、そんな家庭菜園の苦労を物語る話を目にした。

カラスに横取りされてはたまらないと、少し早めにスイカを収穫したそうだ。意気揚々と包丁を入れたところ……中身は真っ白。まだ赤くもなっていない、いわば「早生まれ」ならぬ「早採れ」スイカだったというオチである。

手間暇をかけても、こうした肩透かしがあるのが家庭菜園の宿命なのかもしれない。

そして今回、家庭菜園にまつわる話でもうひとつ気になるニュースを見つけた。今度は「白いスイカ」どころではない、少し物騒な話である。

中国で、自家栽培のキュウリを半分ほど食べた男性が、約1時間後に吐き気や腹痛、下痢などの症状を起こし、救急搬送されたという。

原因は「ククルビタシン中毒」。

聞き慣れない名前だが、キュウリやカボチャなどのウリ科の植物が、猛暑や乾燥、害虫などの強いストレスを受けた際に作り出すことがある苦味成分で、一定量を摂取すると中毒症状を引き起こすことがあるそうだ。

これ、なんだか人間にも心当たりがある。

疲れがたまってイライラすると、つい言葉が刺々しくなってしまう人、いませんか?

あれと同じで、野菜も追い詰められると「毒舌」ならぬ「毒素」を出してしまうらしい。植物なりのSOSサインなのだろう。

厄介なのは、この毒素は見た目ではまったくわからないこと。唯一のヒントは「強烈な苦味」だそうで、専門家によると、苦いキュウリに当たったら食べるのをやめるのが正解とのこと。

「もったいないから」と我慢して食べきるのは絶対にNGだ。

さらに油断できないのが、加熱しても分解されにくいという点。ゆでても、炒めても、電子レンジで温めても消えてくれない。加熱すれば安心、というわけにはいかないらしい。

症状は早ければ数分、遅くとも数時間以内に、嘔吐や腹痛、下痢、脱水などとして現れるという。多くは水分や電解質を補給しながら安静に過ごすことで回復するとされているが、症状が強い場合は早めの受診が大切だ。

家庭菜園は、思い通りにいかないことばかりだ。

早採りすれば中身が真っ白。育て上げたと思ったら、まさかの中毒リスク。自然相手というのは、こちらの都合など聞いてくれないものらしい。

とはいえ、猛暑とカラスに負けず育てた野菜には、それだけの愛着がある。

だからこそ、次にキュウリをかじるときは、まず味を確かめたい。「あれ、苦いな」と思ったら、その一口で終わりにする勇気も必要なのだろう。

もったいない精神も大切。でも、それ以上に大切なのは、自分の体を守ること。

今年の夏は、そんなことも家庭菜園から教えてもらった気がした。

今日も一日、おつかれさまでした✨今
夜は少しだけ、ゆっくりできますように🌿


初めて来てくださった方は、👉こちらも覗いていただけたらうれしいです😊🍀

いいなと思ったら応援しよう!