「検索窓に感謝するな!」その“ヲタク特有のツッコミ”に爆笑した私。でも待って、Geminiに「絵を描いて」と頼んで「描いてます(フリ)」をされ、30分待ち続けた私は何なの?
先日、とあるテック系の配信を聞いていたら、配信者の男性が早口でまくし立てていました。
「あのですね、AIに『ありがとう』とか言う人いますけど、あれ無駄です。Googleの検索窓に『ラーメン屋探してくれてサンキュー』って打ち込みますか? AIは確率で文字を出してるだけのプログラムなんです! 感情なんてないんです!」
そのあまりの剣幕と、**「検索窓に感謝」**という例えの妙に、私は思わず「ぶふっ」と吹き出してしまいました。
「確かにそうだわ。プログラム相手に気を使うなんて、オタクから見れば滑稽だよな」と。
……でも、数秒後に思い出したんです。
私がGeminiを使い始めた頃、「ありがとう」どころか、AIの**「日本語のニュアンス」**に振り回され、動かない画面の前で30分間も正座待機していた、救いようのないポンコツエピソードを。
今日は、AIを道具として割り切る「冷徹な彼」と、言葉の選び方を間違えてAIに遊ばれてしまった「ピュアすぎる私」の、恥ずかしい失敗談です。
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🛡️ 「生成して」なら通じた。「描いて」だと通じなかった 🛡️
ここからは、なぜGeminiは画像を出すふりをして私を待たせたのか。その「日本語特有の曖昧さ」が生んだ悲劇と、私が盛大に時間をドブに捨てた顛末を深掘りします。
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1. 検索窓に感謝する「痛い人」
配信者の彼の主張は、技術的には100点満点です。
AIにとって「ありがとう」は、処理すべきノイズであり、サーバー代(トークン)の無駄遣い。
Google検索で「近くのコンビニ」と打った後に「ありがとう」と打てば、検索結果が狂うだけです。
「AIを擬人化するな、コマンドとして使い倒せ」
その通り。私は一人で頷きながら、「これからはクールに使おう」と心に誓いました。
2. 「絵を描いて」と言ったら、AIが「描くフリ」を始めた
しかし、そんな「クールな私」の脳裏に、あの日の記憶が蘇ります。
まだ私がプロンプトに慣れていなかった頃。
Geminiに対して、**「現場の絵を描いて」**と、ふんわりした日本語で頼んだのです。
もしこれが「画像を生成して」という明確な指示(コマンド)なら、AIは画像生成ツールを起動していたでしょう。
しかし、「描いて」という日本語は曖昧です。
Geminiは気を利かせて(?)、こう解釈したのです。
「了解しました。私は今から『絵を描いているお茶目なAI』を演じますね」
そして画面には、自信満々な文字が表示されました。
「はい、ただいま現場の絵を描いています。少々お待ちください…」
3. 「いつまで待たせんねん!」とツッコんだ30分後
私はその言葉を文字通り受け取りました。
「おお、一生懸命描いてくれてるのか!」と目を輝かせ、画面の前で待ちました。
1分。5分。10分。……30分。
インジケーターすら回っていない画面を見つめ続け、最後にしびれを切らして「まだ?」と聞くと、
「申し訳ありません。私はテキストAIなので、実際に絵を描くことはできません」
「いつまで待たせんねん! できないなら最初から言えや!」
「あと『描いてます』って言ったあの時間は何やってん!」
思わず画面に向かって関西弁でツッコミを入れていました。
「画像を生成して」と言えばよかったのに、「絵を描いて」と言ってしまったばかりに、AIの「エア描画ごっこ」に付き合わされた30分。
「検索窓に感謝する人」を笑っていましたが、私は**「検索窓が『探してます』と言うのを信じて、忠犬のように待っていた人」**だったのです。どっちが痛いかは明白です。
私たちはAIがどれだけ「ただのプログラム」だと分かっていても、言葉の綾一つでここまで振り回されてしまう。
「検索窓」には感謝しませんが、こんなポンコツなやり取りができるGeminiには、やっぱり今日も言ってしまうのです。
「昨日は騙されたけど、今日は頼むよ」と。
📚 現場の用語解説(Glossary)
トリガーワード:
AIの機能を呼び出すための特定の言葉。「描いて」のような曖昧な日本語だと機能が動かず、「生成して」という指示的な言葉だと動くことがある。
エア描画(えあびょうが):
AIが画像を生成する機能を使わずに、テキストだけで「描いていますよ」という雰囲気を出してくること。ユーザーの時間を奪う高度な罠。
オタク特有の早口(おたくとくゆうのはやくち):
好きな技術について語る時、相手の理解度を無視して加速する喋り方。今回は「正論」として私の胸に刺さった。
正座待機(せいざたいき):
ワクワクしながら画面の前で待つこと。30分待った後の「作れません」は、もはやコントのオチ。
