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【初心者向け】Gemini「GEM」の作り方|自分専用AIを授業や教材づくりに活用しよう

Geminiの「GEM」を使うと、目的に合わせた自分専用のAIを簡単に作ることができます。

例えば、

  • 昆虫について分かりやすく教えてくれる「昆虫博士」

  • 宮沢賢治になりきって質問に答えるGEM

  • 子どもの作文にアドバイスするGEM

  • 英会話の練習相手になるGEM

など、指示の内容を工夫することで、さまざまなAIを作ることができます。

今回は、「昆虫博士」と「宮沢賢治」の2つのGEMを例に、基本的な作り方や共有方法、学校での活用についてご紹介します。


動画で作り方を紹介しています

今回の動画では、GEMの作成から共有、作成後の設定変更までを、実際の画面を使って紹介しています。

▼動画はこちら

GEMとは?

GEMとは、役割や回答の仕方などを、あらかじめ設定しておくことができるGeminiの機能です。

通常のGeminiでは、質問するたびに条件や回答方法を指示する必要があります。

GEMでは、

「あなたは昆虫に詳しい博士です」
「小学生にも分かる、やさしい言葉で説明してください」

などの指示をあらかじめ登録しておけます。

毎回同じ指示を入力する必要がないため、授業や教材づくりでも使いやすくなります。

「昆虫博士」のGEMを作ってみる

今回は、昆虫について子どもにも分かりやすく教えてくれる「昆虫博士」を作りました。

Geminiを開き、画面左側から「GEM」を選択します。

続いて「GEMマネージャー」を開き、「GEMを作成」をクリックします。

最初に、GEMの名前を入力します。

今回は、

「昆虫博士にきいてみよう」

という名前にしました。

誰が見ても何をするGEMなのかが分かるように、目的を表した名前にするとよいと思います。

カスタム指示が大切

GEMを作るうえで、特に大切なのが「カスタム指示」です。

ここには、GEMの役割や回答方法を具体的に入力します。

例えば、次のような内容です。

あなたは昆虫に詳しい博士です。
小学生にも分かる、やさしい言葉で説明してください。
昆虫の特徴、体のつくり、生息場所、食べ物などを説明してください。
難しい言葉を使う場合は、その意味も説明してください。
分からないことや確かでないことは、無理に答えず、分からないと伝えてください。

「何をするGEMなのか」だけでなく、

  • 誰に向けて答えるのか

  • どのような言葉を使うのか

  • どのくらいの長さで答えるのか

  • どのような順番で説明するのか

  • してほしくないことは何か

なども書いておくと、目的に合った回答が得られやすくなります。

指示文の作成にChatGPTを活用する

GEMへ入力する指示文を、一から考えるのが難しい場合は、ChatGPTを利用する方法もおすすめです。

例えば、ChatGPTに、

「宮沢賢治になりきって答えるGEMを作るには、どのような指示文を入れればよいですか?」

と質問します。

すると、GEMに入れる指示文の例を作ってくれます。

出力された文章を確認し、必要に応じて修正してから、GEMのカスタム指示欄へコピーして貼り付けます。

この方法を使うと、指示文を考える時間を短縮できます。

参照するファイルを追加する

GEMには、回答の参考にしてほしいファイルを追加することもできます。

学校の先生が使用する場合は、例えば次のような資料が考えられます。

  • 学習指導要領

  • 年間指導計画

  • 単元計画

  • 評価規準

  • 教材研究の資料

  • 学校独自の指導資料

  • 作文指導の評価表

  • 授業で使用するワークシート

  • 校内研修資料

  • 学級や学校のルール

このような資料を追加してGEMを作成すると、資料の内容を参考にした、より具体的な回答が得られる場合があります。

ただし、児童生徒の氏名、成績、顔写真など、個人を特定できる情報を含む資料の取り扱いには、十分な注意が必要です。

子ども向けには「ガイド付き学習」

子どもが使用するGEMでは、「ガイド付き学習」を選ぶ方法もあります。

ガイド付き学習では、すぐに答えを示すのではなく、ヒントや問いかけを通して、子ども自身が考えながら学べるように支援してくれます。

子どもの思考を促し、答えにたどり着く過程を大切にしたい場合に適しています。

画像を作るGEMの場合は、「画像を作成」を選択します。目的に合うものがない場合は、無理に選択しなくても構いません。

プレビューで確認する

GEMを作成している画面では、実際に質問を入力して、回答の様子を確認できます。

回答が難しすぎる場合は、

「小学生にも分かる言葉で答えてください」
「漢字には、できるだけ振り仮名を付けてください」
「ひらがなを中心に答えてください」

などの指示を加えます。

説明が長すぎる場合は、

「回答は300字以内にしてください」
「最初に要点を3つ示してください」

などと設定できます。

プレビューで試しながら指示文を修正すると、使いやすいGEMに近づいていきます。

作成したGEMを共有する

作成したGEMをほかの人にも使ってもらう場合は、「共有」をクリックします。

共有範囲が「制限付き」になっている場合は、利用してもらう相手に合わせて設定を変更します。

共有する人の権限は、基本的に「閲覧者」のままで構いません。

閲覧者で共有すると、相手はGEMを利用できますが、作成者の設定を直接変更することはできません。

共有範囲については、学校や組織の情報管理のルールを確認したうえで設定してください。

作成後でも設定を変更できる

一度作成したGEMも、後から内容を修正できます。

「設定」を開き、「GEM」を選択します。

変更したいGEMの編集を開くと、作成時の画面が表示されます。

例えば、低学年の子どもに使わせたところ、漢字が多くて読みにくかった場合は、カスタム指示に、

「ひらがなを中心に答えてください」

と追加します。

最後に「更新」をクリックすれば、変更した内容が反映されます。

実際に使いながら少しずつ修正していくことが、使いやすいGEMを作るポイントです。

宮沢賢治になりきるGEM

GEMは、専門的な知識を教えるだけではありません。

今回の動画では、宮沢賢治になりきって質問に答えるGEMも紹介しています。

作品について質問したり、作品を書いたときの気持ちを尋ねたりすることで、宮沢賢治へインタビューしているような対話ができます。

国語の学習では、

  • 作者へのインタビュー

  • 物語の登場人物との対話

  • 登場人物の気持ちを考える活動

  • 複数の人物の考えを比較する活動

などに活用できそうです。

ただし、GEMの回答は、本人が実際に話した言葉ではありません。史実や作品などを参考にAIが生成した回答であることを、子どもたちにも伝える必要があります。

学校で考えられる活用例

GEMは、さまざまな教科や校務で活用できます。

国語

  • 物語の登場人物へのインタビュー

  • 作文へのアドバイス

  • 故事成語やことわざの解説

  • 古文を現代の会話に変換

  • 読書感想文を書くための問いかけ

算数・数学

  • 途中の考え方を尋ねる学習支援

  • 間違いの原因を一緒に考えるGEM

  • 子どもの理解に合わせた類題の作成

  • ヒントを段階的に出すGEM

理科

  • 昆虫博士

  • 植物博士

  • 実験方法を確認するGEM

  • 観察結果から考察を促すGEM

社会

  • 歴史上の人物へのインタビュー

  • 都道府県の特色を説明するGEM

  • 地域の課題について考えるGEM

  • 資料の読み取りを支援するGEM

外国語

  • 英会話の練習相手

  • 場面別の会話練習

  • 英作文へのアドバイス

  • 子どもの学年に合わせた表現の練習

教師の仕事

  • 授業案の作成支援

  • 発問例の提案

  • ワークシートのたたき台作成

  • 評価規準を参考にした助言

  • 校内研修資料の整理

利用するときに気を付けたいこと

GEMを使う際には、生成AIの回答が常に正しいとは限らないことを理解しておく必要があります。

大切な内容については、教科書、図鑑、資料集、公的機関の情報などでも確認することが重要です。

また、子どもが利用する場合は、AIの回答をそのまま写すのではなく、

「本当に正しいだろうか」
「ほかの資料と比べるとどうだろうか」
「自分はどのように考えるだろうか」

と問い直す学習につなげたいと思います。

まとめ

GEMでは、設定する内容を工夫することで、自分の目的に合ったAIを簡単に作ることができます。

専門家として説明するGEM、学習を支援するGEM、歴史上の人物や物語の登場人物になりきるGEMなど、活用の可能性は幅広くあります。

教師が作って子どもたちに使ってもらうだけでなく、子どもたち自身が、

「どのような指示を出せば、目的に合った回答になるのか」

を考える学習にもつながります。

ぜひ、授業や教材づくりに合った、オリジナルのGEMを作ってみてください。

この記事が、少しでも皆様の参考になれば幸いです。

https://note.com/holy_crane814/n/nd3042de42590

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