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雨が降りすぎて「家がカビる!」と愚痴が止まらなかった天才歌人──藤原定家

『小倉百人一首』を編んだことで知られる藤原定家。

和歌の天才であり、
後世にまで影響を与えた文化人です。

そんな彼ですが、

国宝にも指定されている日記『明月記』を読むと、
思わず笑ってしまう一面が見えてきます。


ある年の梅雨。

雨が何日も降り続きました。

すると定家の日記は、
和歌ではなく、
ほぼ愚痴になります。

「今日も雨。」

「体調が悪い。」

「湿気がひどい。」

「家の中までカビ臭い。」

もちろん現代語訳ですが、

読んでいると、

「また今日も愚痴を書いてる……」

と思ってしまうほどです。


そして、
ある日。

雨の中を知人が訪ねてきました。

普通なら、

「こんな天気なのによく来てくれました」

となりそうですが、
定家は違いました。

日記には、

「この大雨の日に、人の家へ来る神経が理解できない」

という趣旨のことを書き残しています。

せっかく訪ねてきた相手なのに、
かなり塩対応です。


もちろん、
定家は気難しい人物としても知られています。

体も丈夫ではなく、
天候の変化にも敏感でした。

だからこそ、
雨が続く梅雨は、
本人にとって本当にしんどい季節だったのでしょう。


現代で言えば、
梅雨になるたびに

「湿気で何もやる気が出ない」

とSNSに投稿し、
アポなし訪問には居留守を使うタイプ。

そんな人を想像すると、
急に千年前の文化人が身近に感じられます。

現代で言えば、梅雨の湿気でテンションが下がり、LINEの返信を既読スルーした挙句、X(旧Twitter)に「雨の日にアポなしで来る奴マジで無理」と鍵垢で呟いているようなメンタルです。


天才歌人も、
梅雨の湿気には勝てませんでした。

『明月記』には、
歴史を動かした出来事だけではなく、

そんな人間らしい愚痴まで、
しっかり残っています。

千年後の私たちが読んで、

「わかる……」

と思ってしまうあたり、

人間は案外、
昔から変わっていないのかもしれません。


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