🏙 街で読む経済 第148回 ~塾はなぜ駅前の2階にある?~
🌞 真昼の駅前
夏休みの昼下がり。
外はうだるような暑さです。
そんな駅前を、
大きなリュックを背負った
小学生や中学生が歩いています。
向かった先は、
駅前の雑居ビル。
見上げてみると、
「夏期講習」
「進学塾」
「個別指導」
いくつもの看板が並んでいます。
そういえば、
学習塾って、
駅前の2階や3階に多くありませんか?

📚 夏休みでも駅前に集まる
学校は夏休み。
それでも、
子どもたちは駅前へやってきます。
夏期講習です。
家計を見直すとき、
外食や旅行などは減らせても、
教育費は簡単には削りにくい支出のひとつです。
「子どもの将来のためなら。」
そんな思いもあって、
夏休みになると、
いつもとは違う時間帯に
子どもたちの流れが生まれます。

🏢 でも、なぜ2階なの?
ここで、
少し上を見てみます。
コンビニ。
カフェ。
ドラッグストア。
こうしたお店は、
1階の路面店でよく見かけます。
ところが学習塾は、
2階や3階、
時にはもっと上の階にもあります。
なぜなのでしょう。

💴 1階じゃなくてもいい商売
飲食店や小売店では、
通りを歩いている人に
「ここにお店があります。」
と気づいてもらうことが大切です。
でも、
学習塾は少し違います。
街を歩いていて、
「塾があるから、ちょっと入ってみよう。」
とは、なかなかなりません。
最初から、
そこへ通う目的を持った人がやってきます。
つまり、
必ずしも1階である必要がないのです。

🚉 それでも「駅前」である理由
では、
家賃の安い郊外でもいいのでしょうか。
ここで重要になるのが、
「通いやすさ」です。
学校帰りに寄れる。
電車やバスで通える。
夜になっても、
人通りのある場所を歩ける。
子どもだけでなく、
送り出す保護者にとっても、
駅から近いことには大きな価値があります。
だから、
駅前という便利な場所は確保する。
でも、
高い家賃になりやすい1階にはこだわらない。
駅前の2階や3階は、
学習塾にとって、
ちょうどいい場所なのかもしれません。

🏙 一等地は、商売によって違う
「一等地」と聞くと、
人通りの多い大通りに面した
1階のお店を想像します。
でも、
すべての商売にとって、
そこが一等地とは限りません。
何を売るのか。
誰が利用するのか。
どうやって来てもらうのか。
それによって、
価値のある場所は変わります。

【一言コラム:浮いた家賃の使い道】
駅前のビルでは、1階と2階以上で家賃が倍近く違うことも珍しくありません。
学習塾にとって、無理に高い1階を借りるよりも、少し上の階を借りて家賃を抑えるほうがずっと合理的です。もしかすると、そうして浮いた家賃の分が、優秀な講師を集めたり、広くて快適な自習室を作ったりするための費用に回っているのかもしれませんね。
📝 最後に
真夏の駅前。
重そうなリュックを背負った子どもたちが、
次々とビルの中へ入っていきます。
いつもなら、
「夏期講習なんだな。」
それだけで通り過ぎる風景です。
でも、
少しだけ建物を見上げてみると、
なぜ駅前なのか。
なぜ1階ではないのか。
そんな不動産の経済まで見えてきます。
一等地とは、
必ずしも1階ではありません。
街の「いい場所」は、
そこで営まれる商売によって、
変わっているのです。
こちらにいろいろまとまってます👇
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