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夜職保育士さんと僕③ 日曜脱力編

この物語はたぶんフィクションです
ミキさんと僕もたぶん空想上の誰かです
でも、空想上でも良いから、2人のかけがえのない時間を残せたら良いなと思います



ミキさんの日曜日は冬眠中の熊のような、くたくたのぬいぐるみ状態で始まる
基本ゴロゴロしてて、自発的な動作が皆無になって
ベッドか、床に『落ちてる』状態になる
土曜日の夜職があるから、だいたい二人して昼前にようやく起き出す

「ごはん〜」
「洗濯して〜」
「掃除しないの?」
「アイス食べたくない?」
とにかくグダグダしてる

こっちとしても、洗濯回してる間に掃除機かけて、流しに溜まった洗い物を片付けたい
グズるミキさんを引きずって2部屋を片方ずつ掃除する
夜職で着て、帰宅後に脱ぎ捨てた服をハンガーにかける(たまにマンション一階に入ってるクリーニング屋に持っていったりもする)
お腹が空くと本気で泣き出すこともあるミキさんに、チョコとかおやつをたまに食べさせる

そんなことしてるうちに大体夕方になる
そのままご飯食べずに寝てしまうこともあったけど、2人でシャワー浴びて新宿まで出かけることもあった
化粧品見て、紀伊國屋寄って、家の最寄駅の近くにある台湾料理店で晩御飯を食べる
中華おこげとレタスのオイスターソース炒めをいつも注文していて、店長さんにも覚えられる程度には常連になっていた

「新宿なんて、夜職のお店あるし二人で歩いてて大丈夫?」
って聞いたことあったけど
「服装も化粧も違うから、誰も私だって気づかないよ」
「お店も全然違う方向だし、君なんて弟だって言えば大丈夫」
ってニコニコ話してた

そう言えば、後に日曜日の家事に加わる事になるトイレ掃除
最初1ヶ月くらいは「絶対触るな!」って言われてたけど、いつからか僕の分担になっていた
いまだに分からないけど、女子とはそういうモノなんだろうか?
「女の子がトイレから出てきても、すぐに入っちゃダメだよ」って教えてもらったのも思い出した
20年以上たった今でも、なんとなく習慣になってしまっている

女の人との同棲生活は不思議に満ちていて、初めてのことばかり
でも、初めての事を積み重ねていくうちに『生活』になっているんだなって実感が湧いたのも確かだった



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