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「エド・イン・ブラック」オススメシタイ⭐︎

えー!これ、若冲の絵なんだ!
ポスターを見て、驚きました。

タイトルもすごくいいなあと思いました。
これは、副題にもあるように、「黒からみる江戸絵画」の展覧会です。
4月13日(日)までの展示となります。

とてもオススメしたい展覧会です。

出品リストをみると全部で73作品あります。
それを前期と後期にわけて展示されていたようです。
撮影はすべて禁止です。

この展覧会は「黒」という色に焦点をあて、江戸絵画にみる黒の表現や当時の文化、価値観などに注目しています。
多くの人が絵を楽しむようになった江戸時代は、絵画表現も広がり、黒は多様に用いられました。
月を使って「夜」を表現したりかすみを使って「闇」を表現したり。また「影」の表現なども使うことで夜の絵なのだと判断できるものもあります。
暗闇の中でわずかな灯りとともに作品を鑑賞するコーナーもあり、ろうそくの炎のように揺れる光の中で金屏風の輝きも柔らかく揺れ、その美しさには思わず目をみはりました。
江戸時代の人々の「黒」に対する美意識を様々なテーマから探求し、その魅力に迫ります。

さて、この展覧会、
私がとてもおススメしたいポイントを以下にまとめてみました。

作品の説明がわかりやすく、興味深い

絵画をみる時「感じたままに」「どんな解釈でも」という見方もありますが、作品の背景を知ることでおもしろいなあ!という体験はその作品や作家にグッと近づけるきっかけになるのではないかと思います。
この展覧会ではその説明がどれもわかりやすくおもしろい!と感じました。
思わず作家名を確認!全然聞いたことがなくても他の作品もみてみたいなあ!と思ったり、作家名がスッと記憶に残ったり。

それに一貫して今回の「黒」のテーマに沿って掘り下げているからブレないまま「学べる」充実感も味わいました。
「こういうところがおもしろいなと思ってこの作品を今回選んだんですよ!」という学芸員さんのワクワクも伝わってくるような内容にこちらもつい「うんうん、おもしろいですね!」と伝えたくなってしまいます。

いままで、展覧会を観に行くと、作品についている説明の中には「ふうん。」というだけでなんの興味もそそられないものも多い気がしていたのですが、この説明の違いでこんなにも印象が変わるんだなあなんてことも考えさせられました。

おもしろい切り口

作品の所蔵先はほとんどが美術館だったり博物館だったりするのですが(個人蔵も多いのですが)一部ポーラ文化研究所からお借りしているものがあるのだと知り、おもしろいなあと思いました。

それらはすべて当時の女性の美しさへの追及に関する「黒」だったのですが、なるほどなあ!と思ってしまいました。江戸時代の女性もお化粧や髪の結い方などおしゃれに興味津々だったことがとてもよくわかる資料が展示されていました。
髪を立派にみせたり、目を目立たせる方法などが図解で説明されているものなどは今とまるで変わらない女性の気持ちを感じさせます。
結髪けっぱつ雛形先笄さっこうという立体の展示もありました。
これは「島田髷しまだまげ」と「笄髷こうがいまげ」を合わせたような髪型で江戸中期から結われていたものだそうです。
とても美しい結い方でさぞかし当時の女性はこんな髪型をした時は嬉しかったのではないかなとか考えてしまいました。

日本人であることを楽しみたくなる

水墨画や浮世絵などどれもまさに日本画!ばかりの展示で、しかもテーマは「黒」ですから、あまり華やかとかきらびやかな作品もなく地味な展示といえるかもしれません。しかし、これこそ日本の美!といえるような作品も多いと感じました。

しかしそのように思わせてくれるのも、上記に描いたような「作品の説明のおもしろさ」があるからこそ!というのを今回ひしひしと感じました。
というのも、私はいままで正直なところ水墨画の分野などは鉄斎などの限られた人だけにしか興味を持たずにきました。しかし今回の展示で作家の意図なども知るとたちまちそのおもしろさに気づかされ、日本画の魅力、さらには日本人としての魅力にまで気持ちが高まり、もっと日本人であることを楽しみたいなあ!なんて思ったのでした。

日本らしいとはなんだろうと考えたくなる

私が今回この展覧会で感じた「よろこび」は日本らしいことの美しさをみせてもらったからかもしれないと感じました。
そして日本らしいとはいったいなんだろうと改めて考えてみたくなったのです。

現代はもうほとんど着ることもなくなってしまった着物や髪の結い方なども含めて、それこそ西洋文化にもまけない独自の美しさや強さがこんなにもあるじゃないかと今回の展示で感じました。

また、暗い部屋の中で金の屏風をろうそくの灯のようなゆらめく光で照らす展示があるのですが、この展示、本当に感動しました。
現代の明るさに慣れてしまった私の眼にこの風景はとても新鮮でした。

豊臣秀吉はとてもきらびやかな世界が好きだったと聞いていますが、室内でこんなふうな屏風の光をみていたのではないかなあと考え、幻想的であり怪しげでもあるこんな光の中で闘いの計画をたて自分の栄光への野心を高めていたのかもしれないなあなどと想像をふくらませました。

室内には谷崎潤一郎の「陰翳礼讃いんえいらいさん」の一部も紹介されていました。ああほんとだ、これはまさにそういう世界だ。日本らしい世界なんだと気づかされ、この作品も改めてまた読んでみたくなりました。

夜、外に出て景色を改めて見たくなる

これは「おすすめポイント」とは違うかもしれませんが…笑

日常とは違う世界をのぞいてみたくなる、という感じを「おすすめポイント」としてみました。

月の表現や夜の表現の作品をみて、
私も夜の風景を見に行ってみよう!と思い立ちました。
でも電灯があったりマンションの灯りがあったりでなかなか「暗闇」がみつかりません。
今日はちょうど桜が満開で、そうだ、あのあたりならと思うところがあり、夜の桜を写しに行ってみました。

お寺さんと月と桜 今日は半月です
桜が川の方へ垂れ下がっているところ 下は川で桜のはなびらが一部にびっしり水面を覆っていましたが写っていませんね
杉の木を下から写しました。葉などは濃い緑色なので細かいところまでは写らず

スマホの写真なので、もっとしっかりしたカメラならちがうのですよね。
でも暗闇の中の写真ということでは期待していたようなものが撮れたように思います。海などもステキな写真が撮れそう!

皆さんも写してみたら是非みせていただきたいなあ!なんて思ってしまいました。

実際にはこんな場所です。光がたくさんあるとこんな風にみえるのですね

「エド・イン・ブラック」
このnoteでもしご興味いただけたら是非みなさんもお出かけしてみてください。

※冒頭の写真は「東京大仏」です。
基壇からの高さは13m、頭部だけで3mあり重さは32トンです。完成した時は東大寺の「奈良の大仏」高徳院の「鎌倉の大仏」に次いで日本で3番目の大きさでした。
この大仏様のある乗蓮寺がこの板橋区立美術館の近くにあります。

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