(本編無料)あにゅい先生のお見舞い料理
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( #ショートショート 本文:971文字)
「鈴木くん、具合はどう? お見舞いに来たわ」
「あにゅい先生、ありがとうございます。……て、どうして入って来れたんですか?」
「ヘアピンでこちょこちょってしたら開いたわよ。不用心ね」
(玄関のカギは付け替えよう)
「医者に行った?」
「行ってないけど、たぶん風邪です。寝てればよくなります」
「熱はあるの?」
「はい。さっき測ったら、9度9分でした」
「じゃ、9分9厘、死ぬわね」
(えっ!)
「冗談よ」
「やめてください、そういう冗談」
「ごめんごめん。ほら、食材持って来たから、おいしいもの作ってあげる。 食べて早くよくなりなさいよ」
「ありがとうございます」
キッチンを借りるわよ、と先生がごそごそ調理している。そのうち、ぼくは寝てしまっていた。
「鈴木くん、できたわ。さあ、あったかいうちに食べて」
目を覚ますと少しすっきりしていた。先生が持って来たのは、ひとり用の土鍋。フタを開けるとなんだか、おいしそう……いや、たぶんおいしそうなんだろうな、という香りがしていた……と思う。
「先生、これはまさか先生の新作料理じゃないでしょうね」
「違うわよ。風邪で熱が出ているときにいいものばかり入った、おかゆよ」
どう見てもおかゆには見えない。ほろほろとしたパン粉のようなものや黄色い半固形物や謎の葉っぱが浮いていて、底にはしゃりっとした小さな粒が沈んでいる。汁の色は白っぽくてドロッとしている。
「風邪と言えば、たまご酒。身体があったまるわよ。水分補給にスポーツドリンク、エネルギー補給にゼリー飲料、片栗粉多めのくず湯もいいでしょ。プリンも栄養満点、すりおろしたりんごも食べやすい。カロリーメイトもくずして入れてあるわ。バニラアイスも熱にいいわ。はい、全部入り!」
だから、なんでいつも、ぜんぶ混ぜるの~ (´;ω;`)。
先生がニコニコと勧めるので、しかたなく泣きながら、ぼくは食べ始めた。しばらくすると嗅覚と味覚がだんだん麻痺してきて、おいしく感じられ……たらよかったのに…… (´;ω;`) シクシク。
料理が効いて(?)、翌日、熱が下がった。数日して全快したので、御礼をしに菓子折りを持って先生の家を訪れた。
先生は家庭菜園で水をやっていた。
「もう治ったの? よかったわね」
あのおかゆに入っていた謎の葉っぱのネームプレートには『早く治ったらいい菜』と書かれていた。


はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
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主宰: #ボーンさん
企画: #ボケ学会
お題: #風邪・感冒
あにゅい先生の家庭菜園のお話はこちら。
私も2月に入って謎の発熱してました。
皆さんも気をつけてくださいね。
ということで、本編はここまで。
ありがとうございました。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。

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