あんにゅ博士の完璧な発明
金魚玉は日本らしい風情があると聞いていたが、本物を見るのは初めてだ。軒先につるされた金魚玉の中を真っ赤な金魚がゆるゆると泳いでいる姿は何とも趣がある。
「博士、見せたいと言ってたのはこれですか」
「そう。この『完璧金魚玉』を佐藤くんに見せたかったの」
自分で完璧とか言ってる。さてさて、どう完璧なのか。
「金魚はね。とても繊細な生き物なの。私のように」
博士が繊細なら世界中の生き物はみんな超繊細です。
「だから、金魚が酸欠にならないようにマイクロファイバーを使った超小型エアポンプで酸素を供給してるのよ」
なるほど、小さな泡がぶくぶくしている。
「それと、自動的に適切な量のエサやり装置、ガラスについた汚れや金魚のフンを掃除する超小型のタニシ型ロボットも装備しているわ」
博士の発明ですごいと思ったのはこれが初めてかもしれない。
「いま『博士の発明ですごいと思ったのはこれが初めてかもしれない』って思わなかった?」
しまった。顔に出ていたか。
「ま、いいわ。水温調整用のヒーター&クーラーも内蔵してあるし、自動水質調整機も装備しているの。ね、完璧でしょ」
「ほんとにすごい発明じゃないですか!」
残念ながら認めざるを得ない。
いや、待て。そんなはずはない。もっとツッコむところがあるはずだ。
「ところで博士、後ろの大きい水槽にも金魚が一匹泳いでますが、金魚玉の金魚の代替要員ですか」
「ああ、こちらの金魚は本物なの」
えっ! 本物? ってことは……。
「そう。金魚玉は金魚が泳ぐには狭すぎるでしょ。可哀想じゃない? だから、金魚玉の金魚はAIホログラムにしたの。いいアイデアでしょ」
博士はやさしい。だが、金魚玉についてる各種装置はホログラム金魚には不要だと思う。
それと、博士が、この完璧金魚玉の商品名を「縮めて『かんぺき○たま』というのはどう?」と提案したことは、ここだけの話にしておいてほしい。


はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
こちらの企画に参加します。
小牧幸助さん、いつもありがとうございます。
よろしくお願いします。
主宰: #小牧幸助さん
企画: #シロクマ文芸部 お遊び企画
お題: #金魚玉
風情がなくてごめんなさい。

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預言者は知っていた - Servants of the LORD -
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では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。

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