タイムマシマシ
( #ショートショート 本文:838字)
今日は佐藤くんが客を連れてきた。若くて可愛い女性だ。
彼女は夢町芹香と名乗った。
佐藤くんが道に迷っていた彼女に声をかけたところ、こう答えたという。
「あんにゅ博士の助手のニャンニュ先生のところにしばらく滞在してました」
「ニャンニュ先生って誰?」という佐藤くんの疑問に答えよう。
「ニャンニュは私の助手と言っているが、以前、いっしょに研究をしていた同居人、つまり、世間で言う、元カレというやつだ」
佐藤くんだけでなく芹香ちゃんも驚いていた。だが、そうなんだからしかたがない。事情があって、奴は町の反対側のはずれにある研究所で実験を続けている。
彼女の話によると、ニャンニュのところでタイムマシンの研究を手伝っていたが完成には至らず、帰るところだったとのこと。
「実験台になってくれる?」という意味で「タイムマシン、使ってみる?」と彼女に聞く。目をキラキラと輝かせて彼女が「いいんですか」と言う。純粋という言葉は彼女のためにある言葉のようだ。ラッキー!
このマシンは過去に飛ぶ。そこで忘れていた記憶を見せてくれる。ただそれだけ。過去の改変もできないし、過去に見たこと以外は見ることもできない。ま、そういうことは彼女にはナイショ。そんなに簡単にタイムマシンなんてできないわよ。
彼女には個室マシンの椅子に座ってもらい、ドアを閉めてマシンのスイッチを入れる。ほんの数秒、異音がしてドアが開く。
「どうだった? 過去に行けた?」
私が聞くと彼女は大きく頷く。
「博士。ありがとうございました」
彼女はとても晴れ晴れとした顔で礼を言った。
私は彼女と連絡先を交換し、帰り道を教えて帰した。
「博士。芹香ちゃんにちゃんと結果を聞かなくてもよかったんですか」
「佐藤くんも見たでしょ? 彼女の顔を。あれで実験が成功したことがわかったの」
これは『タイムマシマシ』。過去に飛び、ほんの少しの楽しい幸せの記憶を増し増ししてくれる。
彼女の顔を見たら成功とわかったわ。
またいつでも遊びに来てね、芹香ちゃん。

はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
こちらのお話の続きになります。
芹香さん、そちらに遊びに行けなかったので、こちらに登場してもらいました。またいつでも遊びに来てね。
以前のタイムマシンのお話はこちら。本編は無料で読めます。

Talesやってます。読みに来てね。
では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。

いつきさんの #賑やかし帯 を使わせていただいてます。
いつもありがとう\(^o^)/。
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