段取りをきちんと
( #ショートストーリー 本文:626文字)
ある晴れた日の午後、陽気なコックは、村の料理コンテストに向けて準備をしていた。
彼の家では、ランドリーをキッチンと隣り合わせに配置していた。この方が独り身のコックには家事がしやすい。彼は洗濯機が回るリズムに合わせて軽快に野菜を刻む。
「タンタンタンタンタンタンタンタン……」
窓の外に広がる野原では、若者たちがバンジョーを弾いて歌っている。
「カントリーロ~ド……テイクミーホ~ム……♫」
カントリーを美人と歌うのは楽しい。素朴なメロディを聞きながら、コックは鼻歌を歌う。
(コンテストが終われば、俺もあの中に入れてもらおう)
村娘たちの歌声、のどかな風景、それらすべてが隠し味になるような気がして、コックの包丁さばきはますます冴えわたった。準備は万端だ。
彼はエプロンを脱ぎ捨てると、意気揚々と会場へ向かった。
いよいよコンテストの申し込み。受付で名前を書く。丸いペンが滑って持ちにくい。苦労しながらも、コックは、エントリーをつるんと済ませる。
用意してきた料理は、最高にスパイシーでジューシーな「タンドリーチキン」。香ばしい香りが会場いっぱいに広がり、一口食べた審査員たちは皆、幸せな笑顔になった。
「これは絶品だ。口の中が幸せで満たされる~」
「とろけるようなチキン……まろやかなのにスパイスがきちんと効いている……」
優勝インタビュー。トロフィーを手にコックは満足げに答える。
「最高の料理を作るコツですか?
それは、段取りをきちんとすることです」
(了)
すみません。中座してもいいですか? お腹が空きました。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
甘野充さんの企画に参加します。
よろしくお願いします。
#アマノ文筆クラブ #段取りをきちんと
TALESにて、アマノ文筆クラブ参加作品を連載中。まとめて読んじゃおう。
では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。
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