しあわせころりん|風まかせ文芸部
「ため息をつくと幸せが逃げるから、つくんじゃないぞ」とばあちゃんが言ってた。だから、どんなつらいときもニコニコしていた。
ある日、とてもつらいことがあって、ひとりで裏山にのぼったとき、思わずため息が出てしまった。幸せがころころところがって行った。
「しまった! 幸せが逃げちゃう」
私はころがって行く幸せを追いかけた。幸せはつかまらない。どんどんころがって、洞穴の中へころがって行く。私も追いかけた。
洞穴の中から歌が聞こえた。
「しあわせころりん、すっとんとん」
幸せはどんどんころがり、洞穴の出口から出て池にぽちゃんと落ちてしまった。
「どうしよう。幸せがひとつ逃げちゃった」
すると池の中から、神さまが現れて言った。
「あなたの落とした幸せはこの小さな幸せですか。それともこちらの大きな幸せですか」
天使の右手には小さな幸せ、左手には大きな幸せがあった。
私は神さまに答えた。
「私が逃がしてしまった幸せは、そちらの小さな幸せです」
右手の小さな幸せに見覚えがあったから。
神さまはにっこり微笑んで言った。
「あなたは正直者です。
なので、どちらの幸せもあなたのものになります。
深呼吸してごらんなさい」
私が大きく息を吸うと、小さな幸せも大きな幸せも私のものとなった。
神さまは言われた。
「ため息をつかないように頑張ることも大切です。
でも、苦しくなったらため息をついてもかまいません。
そして深呼吸なさい。
逃がした幸せよりももっと大きな幸せを得ることでしょう。
私の言うことを信じなさい」

はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
こちらの企画に参加します。
iさん、よろしくお願いします。
#風まかせ文芸部 #溜め息
息を吐きましょう。過呼吸も治ります。
では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。

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