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投げやりな恋|アマノ文筆クラブ

#ショートショート  本文:584字)

 自宅でチャーハンを作って食べていると、久しぶりに中学時代の親友から電話がかかってきた。

「ねえ、聞いてくれる? 好きな人ができたの。それでね……」
 出ると、いきなり話し出す。こいつはいつもこうだった。

「彼は陸上部、短距離走のエースだったので、私も入部したの」
 近くにいれば、何とかなると思ったのかな。

「あたしは足が速くないでしょ。だから投てきにしたの」
「で、何を投げるの?」
 初めてしゃべらせてもらえた。

「円盤投げ。だって、彼がUFOに興味があるって聞いたから」
「まさか、アダムスキー型の円盤を投げたりしてないよね」

「……それでね」
 あ、やっぱり、投げたか……

「でも全然振り向いてくれないので、もうどうにでもなれ、ってなって、やり投げに転向したの」
 投げやりになったんやな。

「そしたら才能があったのか、県大会で優勝しちゃって、彼から声をかけられたの」
「よかったじゃん。それで、デートにでも誘われたの?」

「そうなの。でも、あたし、こういうの、経験ないでしょ。それでね、あたしの代わりに行ってくれない?」
「なんでやねん!」
 思わず、関西弁でツッコんでしまう。丸投げかい!

「そのまま、ずっと付き合ってくれてもいいから……」
 こいつの考えていることはまったくわからない。

 私は、やってられないわ、と、さじを投げた。
 チャーハンのスプーンは投げないわよ。まだ食べてる途中だもん。

(了)

青春ですね~。


はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
甘野充さんの企画に参加します。
よろしくお願いします。
#アマノ文筆クラブ #投げやりな恋

メンバーシップやってます。
たくさんの人といっしょに創作できたらいいな。

では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。

#チャーハン #電話 #親友 #陸上部 #円盤投げ #やり投げ #投げやり #なんでやねん #ツッコミ #さじを投げる

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