月が満ち、男は目覚めた。
胸の奥が焼けつくように熱くなり、血が逆流するような痛みが男の全身を襲う。
「来る……また、来るのか……!」
指が、爪が、牙が、骨が――まるで“内なるもの”が目を覚まし、彼という器を突き破ろうとしていた。
祠の鈴が風もないのに揺れ、夜の森に異様な気配が広がる。
男の口からこぼれた叫びは、人間の声ではなかった。
それは、獣の咆哮。
まるで千年前、山神に仕えたという“白狼”の伝承が、今夜ふたたび甦ったかのようだった。
男は、女を求めた。だが、女は闇の中にはいなかった。どんなに求めようとも彼女は光の中の存在。所詮、住む世界が違うのだ。
男はつぶやいた。
「これでは彼女に告白することもできない。ああ、苦しい。この胸の内を打ち明けられたら、どんなに心が晴れるだろう。
たとえ、彼女から『否』という答えを聞くことになっても、俺は自分が生きていてもいいのだと思えるだろうに」
そのとき、トイレに起きてきた男の母が言った。
「毎晩、夜中に吠えるのはやめなさい。昼夜逆転の生活を変える気があるなら、明日、睡眠外来の病院に連れていってあげるよ」

はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
こちらの企画に参加します。
ナルさん、いつもありがとうございます。
よろしくお願いします。
主宰: #ナルさん
企画: #片想い文芸部
お題: #月 or 星
今週は『きゅん』はありません。在庫切れで申し訳ないです。
代わりに『キョン』の画像を貼っておきます。


創作大賞に応募しています。( #私の作品紹介 )
連載開始しました。
他の作品(完結済)
共作企画やってます。与仁岡町に遊びに来てね。
では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。

#いつきさん 、 #賑やかし帯 、いつもありがとうございます。元気ですか?
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