鈴木くんのハードなソフト|風まかせ文芸部
料理発明家、あにゅい先生と料理専門誌の編集者、鈴木くんの恋の物語。
前回、鈴木くんの奇跡の告白を受け入れた、あにゅい先生。今日はおうちデートのようです。今日の語りは鈴木くんです。
( #ショートショート 本文:698字)
「先生。ソフトクリーム食べませんか」
「どうしたの、鈴木くん。来ていきなり」
「いろんな味があって、どれにしようか悩んでたら、えーい、全部ください、って、なっちゃって」
「で、食べきれないから、持ってきちゃったわけね」
そうなんだけど、先生といっしょに食べたかったから、というのが本当の理由だ。先日、先生に告白してOKをもらったものの、あれから進展がないのでちょっと理由をつけて研究所に遊びに来たのだ。
「いま、忙しいですか」
「今日は何も予定はないわ」
「じゃ、いっしょに食べましょう」
いろんな色と味がある。先生が僕に味の説明を求めてくる。
ふふふ。いつもと反対だ。一度、やってみたかったんだ。
「これはバニラ?」
「ハニワ味。古代の味らしいです。興味深いですよね」
(かなり発酵してるけど、大丈夫かな)
「茶色はチョコ?」
「ヒョコ味。ひょっこりヒヨコが出てきたらアタリだそうです」
(アタリ付は男のロマン)
「緑は抹茶?」
「何味かわからないけど、まっちゃおいしいそうです」
(やっぱり抹茶かな)
「この七色のは?」
「レインボー味。昼下がりに一番よく売れるみたいです」
(虹と二時がかかってる? 虹は空にかかるけど)
「マンゴー味ってないの?」
「アンコウ味ならあります。上品で淡白な味です」
(たしか、あの店の肝入り商品だったな)
「パインは?」
「ないんです」
(0個でもナインです)
なんだかんだ言いながら、すべてのソフトクリームを二人で分け合って食べきった。思った以上にきつかった。ソフトなのにハードだった。
「おいしかったわ。鈴木くん、ありがと」
僕を見る先生の顔が赤かった。
一方、僕の顔は青かった。どうもお腹の調子が……。

はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
こちらの企画に参加します。
iさん、よろしくお願いします。
#風まかせ文芸部 #ソフトクリーム
鈴木くんがあにゅい先生に告白したときのお話はこちら。
いつもはこんな感じで先生が鈴木くんにおかしな料理を説明しています。
ソフトクリーム、食べたいです~。

Talesやってます。読みに来てね。
では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。

いつきさんの #賑やかし帯 を使わせていただいてます。
いつもありがとう\(^o^)/。
#ほぼ毎日ショートショート #私の作品紹介
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!