日和乃日和【小説】皮膚の日2025年11月12日
人は、血と肉と骨と皮で出来ている。
皮がなければ、漏れ出しているだろう。
なら心はどうだろう?
体の中にあるのは確かだ。
だからやっぱり皮がなきゃ流れていってしまうかもしれない。
でも飛ばすことだってできる。
私が念じた時、あなたが振り向いたのはきっと飛んで行ったから。
ちゃんと包んでおかないといけない、この皮で。
変とか、重いとか、思われたくない。
恋とか、愛とか、2文字で表すにはもっと高尚なものだと思うから。
不釣り合いなほど大きな気持ちを、
私は皮で包み込んであなたに飛ばすの。
他人に悟らせず、温かいままに。
ただあなただけに。
人は、血と肉と骨と皮で出来ている。
それと…不釣り合いな心で。
日和乃
