水曜の調教を見た段階でのオークスの雑感

 調教評価を含めて各馬の現状の評価を書いていきたいと思います。
※抽選対象の馬については最後にまとめて書きます

〇アメティスタ
 2連勝から3人気で迎えたフラワーCは4着。逃げたロンギングセリーヌが2着に粘るような基本的には前も残せるような流れを3番手追走と悪くないポジションで競馬だったがコーナーで大きく膨らんでしまったのが致命傷だったか最後は伸び負けて0.1差の4着。
 この結果自体はまあそこまで評価を落とすものではないかなと思うものの、オークスでも勝ち負けできるような馬であれば、4角のロス程度くらいは力で跳ね返して馬券内あったかなとも思う。
 ローテもあまり評価しづらく、2000mから2Fの短縮だった菜の花賞で快勝。その後1F延長のフラワーCで勝ち切れずと短縮で成功し、延長でパフォーマンスを落とした馬の更に2F延長と見えてしまう。
 最終追切の内容としても牧浦厩舎らしいかなり緩めの坂路仕上げで、動き自体悪くないが相手強化のタイミングで高く評価できるかと言われるともう一つ上積みが欲しかった。

〇アランカール
 当初からマイルは短いと言われていた馬の待望の延長。
 桜花賞の競馬としても当初からの脚力をしっかり示せているなという印象で、結果的に馬券内には滑り込めなかったが、直線だけで追い込んでしっかり優先出走権を確保できたのは評価できると思う。
 2400への延長自体も、これまでマイルを使いながらも追走を急かさなかったことがプラスに働きそうで、問題なくこなせると思う。
 不安点は火曜調教が話題にもなったが体調面。
 出走するたびに馬体が減ってきており、オークスで今年3戦目、適性ではないマイルの距離を2回使ってカツカツに思える。
 これまでの調整過程としても斉藤厩舎らしく水曜と日曜に時計を出して来ていたが今回は日曜に早い時計が無い。
 ここで評価を落とす人も多いと思いますが…一週前のポリの動きは良いですね。併せ馬の内側でじっくり併せて終いをサッと伸ばすような内容。トモのハリも目立ち反応も良い。使いながらの上手く仕上がっていると見える。そこから土日が無かったのを見たときはギリギリなのかな?とも思ったが火曜に最終を入れるつもりだったのであれば、土日に入れると間隔が詰まる分控えたというのは納得。映像が無いのは残念だが坂路11秒台加速での仕上げは斉藤厩舎でも特に成績が良いパターンであり、最も狙っていたであろうこのタイミングでこれを出してきたのは面白い。本当に体がギリギリで負荷をかけられないならばできる内容ではない。
 しっかり勝負に向けて仕上がっていると判断して良さそう。
 小柄な馬体で今の東京の高速馬場をこなせるかというのはやや不安ではあるが、母シンハライトも422㎏とアランカール以上に小さな馬体でオークスを上り最速で制している。走りのフォームも良く似ており、母と同様の走りに期待してもいいかもしれない。

〇アンジュドジョワ
 無敗の2連勝で臨むオークス。
 そこを見せていないという意味で魅力的ではあるがこの少ないキャリアは不安要素でもある。
 前走の君子蘭賞ではその後矢車賞を勝利するトリニティを退けているが、インを器用に回ってロスを抑えたアンジュドジョワと外を回して早めに動き直線ガス欠になったトリニティとでは流石にこちらの方が恵まれた感も強く、初戦と前走でも器用さが魅力の馬という風に映る。
 今回に向けて一週前の映像が無いのは残念だがCWで終い10.7と強烈。ここに向けて前走よりもう一段上の状態に上げてきているであろうと期待できる。最終は坂路で単走。大きなフットワークで楽に登坂できており、前進気勢も良い。前走以上のパフォーマンスを出せるであろうとは思うが、東京の長い直線で上位と張り合うだけの爆発力が現時点であるかと言われると個人的にはやや厳しい印象。

〇エンネ
 フローラSを上り最速で2着。東京はかなり馬場も早い中で、その馬場を考えるとどスローに近いペース。
 後方でじっくり溜めて、ラフターラインズと同じ32.8の上りを使ったが3Fの走りは全く違う。ラフターラインズは馬郡の中で構えて4角でするっとポジションを挙げてスピードに乗りながらスムーズに加速。抜け出すのが早く、同じ上りを使っているはずのエンネと直線の入りで差がついた。
 そのままラフターラインズがスピードを持続させる一方で徐々に加速しながら最後は猛烈に追い上げて最終的には0.2差の2着を確保。
 フローラSの末脚だけで比較すれば、器用さとトップスピードの持続力を活かした差し。エンネはため込んでの爆発力のある差し。
 キャリア2戦でのオークス挑戦はハードル高いが初戦と2戦目で質の違う競馬をしているのも評価ポイントで、初戦はハイペースで前が苦しくなるようなレースを最後方からぶち抜いてのかなり強い競馬、次走が遅いペースで全馬が上りを使うレースで後方から猛追の2着、やっている競馬は似ているけれど、初戦が34.1、2戦目が32.8とスピードレンジの違うところで続けて上り最速というのは対応できる幅が広いということで浅いキャリアで相手強化のタイミングでも通用する可能性に期待できる。
 調教面も前走比較で更に上昇。土曜の時計も強烈かつ、本来緩めが多い吉岡厩舎の水曜が終い12秒台に迫るくらいのところまでは時計を出した加速ラップ。確実に前走以上に期待できる。本命にするかどうかは置いておいて水曜の時点で印を回すことは確定したかなと思う一頭。

〇ジュウリョクピエロ
 ダートから芝に変わって一変、人気薄ながら2連勝でトライアルレースである忘れな草賞を圧勝してのG1挑戦。
 人気馬の中でもスターアニス距離こなせるのかという話題に次いで話題になっている馬だと思いますが、この2戦は本当に強いですね。
 2走前の京都はスローの流れから3Fぎゅっと脚を使うような展開をインで我慢して一頭違う脚を使っての伸び勝ち。最後は緩めながらでも11.5-11.5と減速しないラップで34.0。最後緩めていなければ33秒台は余裕で出せたであろう余力残しなので、平均的なペースであればこのメンバーに入っても切れ味が足らないということはなさそう。
 前走の忘れな草賞は更に強烈でレースラップが12.6-109-12.4-12.2-11.6-11.8-11.8-11.9-11.8-12.1と残り6F地点から早いラップが連続する持続力戦。ぱっと見ただけでは「先行勢壊滅のペースを後方で付き合わずに溜めていた分展開に恵まれた」で片づけられそうですがそんなレベルでは無いですね。そもそもこのレース、これだけ早いラップが続きながらも馬郡がそこまで広がらずに皆それなりに脚を使いながらこの後半のラップを刻んでいます。3歳の牝馬であれば普通はこういうレースであれば、全馬バテバテで後ろに構えていた差し馬は脚が溜まらず先行勢の中でスタミナがあった馬がなし崩し的に馬券内に残る。というのが多いです。実際2着のピカキウイは前目3列目あたりでスムーズに進路を確保して粘り込みのような形、3着のレダアトミカは最内枠を活かしてイン中段でじっくり我慢、他の馬が少しコーナーで膨らむ中ロスを抑えてまとめた形。大外回して上り最速で最後緩めながらも突き抜けるというのは生半可じゃないんですよ。レースでの動きを見ても残り800mあたりからはもう「いつでもいけるぞ」と言わんばかりに手ごたえ十分に上がろうとしており、我慢させて残り3F、4角で一気に上がって飲み込んでラストは流す。これは力が違い過ぎますね。
メンバーレベルがどうだったという話もあるかと思いますが、1人気に推されたダーリングハーストを筆頭にかなり素質馬揃ったレースだっと思います。力のある馬が牝馬のこの時期としては厳しすぎるロンスパに耐え兼ねて脱落していく中で一頭だけ違う競馬をしてる。これはオークスのメンバーに混じっても十分追走するポテンシャルがあると思います。
 調教の動きもここに来て更に上昇気配。
 一週前の時点で併せ馬を相手にしないような豪快な伸びを見せましたが、そこから日曜に坂路を挟んで最終まで終いをしっかり伸ばす寺島厩舎の定番パターン。じっくりと併せて楽に突き抜けそうになるのをしっかり我慢させてゴール版を過ぎてから手綱を緩めての伸び。前に出てからの加速のスムーズさは尋常ではなく、この馬だけ重力が違うようにすら感じられる推進力。
 かなり難しい馬のように見えるが、自厩舎の馬で日ごろからコミュニケーションをとっているせいかしっかり手の内に入れられているというか、絆が感じられる最終調整。鞍上の東京の経験値を差し引いてもベストなコンビだと思う。これまでのようにしっかり馬のリズムを重視して溜めを作れれば、周りには熟練のジョッキーが騎乗した差し馬が居るはず。同じタイミングでしかけられればあとはこの馬のポテンシャルが通用するかの勝負。期待したい。

〇スウィートハピネス
 前走は全く力を出せなかった形で桜花賞13着大敗。2走前は小頭数だったのでカバーできたがここ2走続けてスタートがあまり良くなく、それでいて小柄な馬体でトップスピードも相対的に不足と頭数が増えて一気にウィークポイントが前面にでてしまった結果に映る。
 阪神JFでは締まった時計で上りがかかったこともあり上位の上りも使えて4着健闘と力を見せたが、このスタミナがオークスに行ってプラスに働くかというところ。
 調教からも気配は良く、前走以上の状態に期待できそうではあるが、横の比較で大きく評価をあげられるかと言われるとクビは縦に振り辛い。

〇スターアニス
 私は距離こなせると思っています。
 理由は3つ。
 まずこれまでの競馬ぶり。道中掛かり気味で…みたいな意見も見かけましたが、JFも桜花賞も外からちょっと厳しい形で被せられて狭くなったところでポジションを落としており、そのタイミングで頭をあげているだけではあるんですね。これ折り合いとか関係なく無理目に前に入られたら手綱を強くひきますから頭は上がります。掛かってるわけではないですね。というかこれで掛かっているならばポジションを下げた後も前に行こうと力むので直線馬郡を捌いて伸びてこられるような脚は使えるわけないんですね。強引に引いた後でも落ち着いて溜められる折り合いの良さがあるとむしろ評価していい。それも前後左右に馬が居る環境で溜められる。これは距離延長にも通じますね。
 次がこの馬が高野厩舎の馬であるということ。高野厩舎はとにかく全体時計が遅いところから終い1Fで一気に加速させるような調教をするんですが、これはまさに長距離にも通じる我慢して我慢して末脚を伸ばす練習ともいえる。今回もじっくり溜めて終い一気に伸ばす形で仕上げられており、動きを見ても活きたがるような面もなく、しっかりこの距離に対応するように作って来たのではないかなと思います。
 そして血統。父ドレフォンには確かに牝馬で長い距離をこなしている馬…というのは少ないですが、現状日本の芝で結果が出ているドレフォン産駒と言えばジオグリフ、デシエルトと中距離が主戦場ですね。マイルだと重賞でも結果が出ているのはウォーターリヒトですが、ウォーターリヒトも1800のきさらぎ賞で馬券に入ったりと、短い距離が得意という訳でもない。ダートだとミッキーファイトですが、ミッキーファイトも長めの所ですね。なのでドレフォン自体はスプリンターでありながら、現状の種牡馬実績としては長めの距離で特に強い馬が出ており、活躍馬に限らずとも距離は比較的まんべんなく走っている。
 母系のエピセアロームもスプリンターでというのは不安要素を更に高めるとは思うが、母父のダイワメジャーは別に濃くノーザンダンサーが入っていることもあってか特に距離適性を短くするような効果はないんですね。後継であるアドマイヤマーズからは長い距離でしぶとく脚を使う馬も多く出ていますし、結果は4着でしたが、母系の影響を結構受けやすいタイプの種牡馬でもあるキタサンブラックの産駒で母父がダイワメジャーのラヴェルはオークスでパフォーマンスをあげられています。更に母母父のCozzeneも距離としては長めのところで活躍した馬が多い。なので母系から影響を強めに受けたとしても距離が全く…という話にもならない。むしろ苦しいラップへの耐性は高く、完成も早い配合なので、今の時期ならば完成度の高さで押しきれる可能性も十分に秘めている。
 マイルまでならば今の時点でこの世代の牝馬の中で1枚、いや2枚は抜けたトップと言える。距離をこなせると思わせる要素もある。人気になる分本命にするかは置いておいたとしても切るのは流石にリスクが勝つ印象。
 調教は期待通りも期待通り。前走の時点で「休み明け好時計仕上げ⇒次走緩め時計から終いだけ伸ばす形で高野厩舎は勝負してくることが多い。2走目となる次走でこのパターンになれば逆らいづらい」と話していたがまさにその形になった。動きも良い。距離の話が目立ってオッズが甘くなるならば…

〇スマートプリエール
 かなり気になっています。
 前走はフラワーCで重賞勝利となりましたが、この馬も私はアランカールと同じくらい「早く距離を伸ばしてくれ~~」と思っていた馬です。
 前走で待望のマイルから延長、溜める競馬から4角でぐいぐい押し上げてかなり外を回すロスを受け入れながら力強く伸びての勝利。かなり後方で早い上がりを使いつつ勝負に絡めない、という馬が複数いたので結果としては上位の上りにはなりませんでしたが、かなり良い脚を使っての差し切であり評価していい内容だったのかなと。
 道中急かされずに溜められれば脚を使えるというのも魅力で、実績としてアイビーSで上り最速33.5を使ったことがあるという実績も高く評価できる。東京コースも苦にならないでしょう。
 臨戦的には人気になりようがないと思いますが、個人的にこの戦績、かなりスタニングローズと被るんですよね。
 勝ち切れないながらも切れる足をつかった実績あり、この時点でのスタミナの完成度が高く、マイルだとトップスピード負けするところがあるが、延長して結果が出た。フラワーCの最終直線では一頭目立つフットワークで押し切り勝利……
 今回有力馬がかなり後方勢多く、大穴あるならば前だなとも思う中で一頭魅力的に映るという面もある。
 今回に向けて調教も目立っており、一週前の動きはかなり迫力あり馬体も目立つ。最終は全体時計まとめながらしっかり加速しきる大久保厩舎の好成績パターン。動きは前の馬のキックバックを少し嫌がるようなそぶりで見栄えしない面もあるが、あの動きで促せば反応してしっかり加速ラップというのは状態の良さがなせる業か。
 血統的にも距離延長に強いエピファネイア×ディープインパクトで主流条件への適性は文句なし、母スマートレイアーも秋華賞2着と世代戦から結果が出た馬。東京で前から穴をあけることも珍しくない原騎手の継続騎乗。人気以上の走りには期待できそう。

〇ソルパッサーレ
 河津桜賞を勝ったときにはかなりの完成度の高さを感じさせたが次走のチューリップ賞でスローの流れに対応できずリズムを乱して大敗、次走の忘れな草賞では外々を回して先行勢壊滅のラップで最後は完全に足が止まっての大敗と良くない形での負けが続いてしまった。特に前走の負け方は、良い時の走りであればもっと粘れたように感じる中でちょっと精神面にも不安を感じる。
 今回好走の溜めにはかなりの変わり身が必要だと思う中で調教の動きも悪くはないがここでいきなりはどうか?という域を出ない。ちょっとここでは手が出ない。

〇トリニティ
 こちらもかなり気になっている一頭。
 初戦は稍重を逃げて上り34.2にまとめると中々優秀な内容。その次走となった君子蘭賞では3着までとなったがスタートからあまりリズムよく進められず、4角で早めに外から動いて最後まで足を使いきれずと言ってみれば2走目らしい負け方。そもそも阪神コース自体サートゥル産駒あまり相性良くなく、そこまで評価下げる必要ないかなと思う。
 そこから前走の矢車賞。これが良いですね。
 矢車賞からの臨戦自体最近オークスで成績も良いのですが、そもそもこの時期の3歳馬にとって高低差の大きい坂をこなさなければならない京都2200はかなりタフ。ましてや2200だとスタートから1コーナーまでが長いので逃げ先行勢には苦しいレースになりやすく、こういったコースでしっかり脚を使って勝ち上って来た馬は東京2400もこなしやすいという理屈で良いのかなと思います。ダービーが青葉賞より京都新聞杯組になるのも、スローの流れで終い勝負になりやすい青葉賞より京都新聞杯のほうがよりタフなスタミナを要求される部分もあるのかなと。
 他の馬がマイルからの臨戦多くより距離の課題が露骨になるオークスで京都2200からの臨戦で結果が出やすいのは納得。この時期に京都2200で上りが使えるのは完成度の面で武器になる。
 そしてトリニティはそのタフな京都2200を上り最速で逃げ切っている。これは怖いですね。君子蘭賞から距離を伸ばして露骨にパフォーマンスをあげた結果となったわけです。そしてこの逃げも楽な逃げだったという訳ではなく2コーナーまでは番手でペースが落ちたところで、付き合わないという感じで前に出て途中からハナに立っての上り最速押切なので、このメンバーだとかなり抜けた力だったと評価していいかと思います。
 血統的にもサートゥルナーリア×オークス馬ヌーヴォレコルト、サートゥルナーリア産駒の勝ち上がり馬の大半を占める母父ハーツorディープのパターンで、この場合距離延長>>距離短縮、ペースが緩んで溜めが効く時にパフォーマンスをあげる。
 中1週と詰まったローテながら日曜の時計は前走以上。最終はかなり緩めだが、安田厩舎は一週前までにバッチリ仕上げて最終緩めが最近の勝負パターンになって来ている。そもそもがダノンデサイルのダービーもこれで本当に?と思ってしまうような緩い坂路だったので、この厩舎は特に一週前までが重要。今回は中一週ということで、前走からの延長で既に仕上がっているから最終は確かめる程度という流れで、その動きは柔らかく軽い。いい状態で出走してきそうで、最近乗れている西村騎手への乗り替わりも不気味。

〇ドリームコア
 これまでのレースを見ての印象としては能力はあるがあまり器用ではないタイプ。
 重賞勝利のクイーンCはインで前に馬を置きながら進路が中々開けずに追い出しを待たされたが開けたところから一気に突き抜け。これ強い競馬としてよく言われる内容ですが、実際の所追い出しを待たされた分だけ溜めが効いて一瞬の爆発力につながったというパターンも多く、この競馬からの印象は馬郡を自分で体を使って割って進路を作るほどの気の強さはないが短い距離での加速力はあったという感じ。
 能力はかなり高い馬だと当初から思っていたが、中々体を上手く使いきれていない感じで、だからこそ左右差も出て前走は力出し切れずの9着までとなったのかなと。まあレース内容自体も外枠からでスタートこそ悪くなかったがポジション争いの中で前の何頭かがゴチャっとして下がってくる影響を受けてかなりポジションが下がってしまい、コーナーで早めに押し上げてとロスも大きい中で最後までファイト。桜花賞負けからオークスで巻き返したチェルヴィニアにも近いような負け方なので、実績ある右回り、東京競馬場に戻る今回は侮れない。
 調教も前走と比べると格段に良い。
 前走も前々走からの延長線上でしっかりと仕上げられていたと思うが、今回はぐっと更に上がっている。動きを見て一目瞭然というか、前走との比較でグッと上体を起こしながら走れておりストライドもその分伸ばせている。大きな走りで推進力も目立ち、馬体も目立つ。
 逆襲の気配漂う一頭。

〇ミツカネベネラ
 アルテミスSでの人気薄2着激走以降は正直あまり良いところもなく、馬体面での成長も乏しい現状。
 前走のスイートピーSでは積極的に8枠から逃げを打ってではあったが、直線あまり抵抗できずに、切れ負けの形で掲示板守れず。
 調教からもここで距離が伸びて相手関係強化のタイミングで特筆できるところは見つけられず。

〇ラフターラインズ
 この馬が一番人気になるんですかね。
 とにかく早い上りが使えるのが魅力で、牡馬を相手に早い時期から戦いながら、満を持して牝馬限定戦に出走した前走は人気に応えての快勝。
 前走時点で結構しっかり結果が出せる仕様に仕上げられていたとは思うが、今回も引き続き力を出せそうな好状況に映る追切。高評価が必要な一頭とは思うが強いて不安要素を挙げるならば2つ。
 まずは厩舎ですね。小笠厩舎ですが開業22年目でG1は未勝利。出走回数も僅かに12回で馬券内はゼロです。これは流石に不安要素として大きい、今村騎手の東京2400を騒ぐならばこちらももっと注目されていいと思いますが…まあ世間はそこまで調教師の成績まで見ないですか……。ちなみに小笠厩舎の東京2400実績、近10年で0-1-3-18で0勝です。これオークスで人気馬買うには中々に怖いですよ。
 そしてもう一つは確かに早い上がりを使える馬が良いレースですが、ラフターラインズは速すぎる上りばかり使ってきたというのは気になりますね。
 近年特にですが、オークスもゆっくり走ってよーいドンというレースではなくなっており、3歳牝馬にとっては苦しい条件である東京2400をしっかりこなさなければならず、上り最速が34秒台になるようなレースも珍しくない。
 その中でキャリアの上り最遅が33.8でここ3走はどスローのレースを32秒台で差しているというのは不安ですね。だからこそフローラS組では34秒台の上りを使ったことがあるエンネの方が気になる。器用さもあり、コーナーでも動けるような走りを見せた前走を踏まえれば4Fスパートくらいはこなせそうですが、34秒半ばくらいに上りがかかるレースでも相対的に早い上がりが使えます!という実績が無い現状で、どこまで信用していいのか。
 レーン騎手の継続騎乗ならばこなせてしまいそうな気もするものの、最後1F伸びきれず…というのも想像できる故に、オッズ次第では他から入っても面白そうとは思う。

〇ロンギングセリーヌ
 フラワーSでは粘り強い走りで2着確保、そこから桜花賞では殿負けとなってしまったが流石に止まり方が不自然なレベルで、上り37.3で直線全く反応せずというのが実力ではないのかなと。
 今回逃げ候補筆頭。トリニティは番手でも競馬が出来るタイプなだけに、この馬が引っ張ってスロー寄りという可能性もあるだけに展開を左右する重要な存在ですが……調教はかなり変わり身感じる好気配ですね。
 一週前から気配は悪くなかったですが、最終がかなり良い動き、追走する形での併せ馬最内、馬なりで楽に前に出て終いも11.4、馬体のハリも目立ち、余力ありと良く見せ、時計の出し方も厩舎の良いパターン。
 直線どこまで粘れるかではあるが、しっかり自分の走りはできそうに映り、この感じならばしっかりハナを確保して、前半はスローに落とし後半じわっと脚を使うようなレースメイクも叶うかも……

〇抽選対象
 抽選対象の中で調教の動きが最も目立って見せたのはレイクラシックですね。坂路で終い11秒台に迫る好時計、動きも迫力あり集中してブレが無い。ぐんぐん加速して駆け上がる姿からはこのメンバーに入っても見せ場があって良さそうに感じさせる。左回りでは良い上りも使えており、未勝利でも崩れた京都コースでトリニティの強い逃げに食らいついた前走からのコース替わりであっと言わせる上昇あっても…?
 次点ではフローラSを前から粘ったリアライズルミナス。先週のカナテープとの併せで話題になったエンジョイ度アスクが良く映りますね。

〇評価まとめ
 まず調教だけの評価で言えば、特に良いと思ったのは
 ジュウリョクピエロ、ドリームコア、スターアニス
 次点で
 アランカール、エンネ、トリニティ、スマートプリエール
 という感じですね。

 前走までの内容+調教での総合評価では
 特に買いたいのが
 ジュウリョクピエロ、トリニティ、アランカール、ドリームコア
 次点が
 エンネ、スターアニス、スマートプリエール、ラフターラインズ
 抽選突破したらレイクラシック
 ですね。

 正直全然絞れていないです。
 天気が雨ならばもう少し絞りようもあるのですが、晴れるとなお難しいかなと思っています。何を信じるか…枠と馬場傾向まで踏まえて熟考したいと思います。

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