見出し画像

「誤学習」という言葉の違和感

SNSで、「誤学習」という言葉を目にすることが増えている気がします。

しかも、

「泣いたら要求が通る、と覚えてしまう」

という意味で使われていることが多い。
でも、そんな単純な話でしょうか。

***

わが家ではいま、
次女の「おやつ要求問題」に頭を抱えています。

「これでおしまいね」と伝えても、
「もっとほしい」と泣いてしまう。

疲れている日は、もういいや、と追加してしまうこともあります。

だからまさに、
「泣けばもらえる、と覚えてしまうんじゃないか」と、不安になっていたところでした。

調べていくうち、この「誤学習」という言葉は、日常の子育てで気軽に使いすぎない方がいい言葉であると、おもうようになったのです。

***

もともとこの言葉は、療育や発達支援のような、専門的な場で使われるものです。

それが、SNSでは背景が省略されたまま、

「泣いて騒ぐからと、応じてはダメ」
「わがままを許しては、誤学習をおこす」

と、言葉が一人歩きしているんです。

僕たち親は、いつも「これで合っているのかな」、
と不安になっています。

そこに専門的な響きの言葉が飛び込んでくると、
「対応、間違っていたのかな」と必要以上に揺らいでしまうんです。

育児に悩む僕たち親が、
その言葉にさらに頭を抱えてしまうのは、
それは本意ではないとおもうんです。

だからこそ、背景を省いたまま広まっていくことに、少し怖さを感じています。

***

実際の子どもは、そんなに単純じゃないです。

本当にお腹が空いていたのかもしれない。
今日はよく頑張った日だったのかもしれない。
ただ甘えたかっただけかもしれない。

同じ「もっとほしい」でも、
毎回その意味は違う。

だから僕は、子育てを「行動修正」だけで見すぎないようにしたいとおもっています。

線引きは大切だし、
何でも要求を通していいとはおもいません。

ただ、「正しい対応」を探しすぎるあまり、
子どもの気持ちそのものを見失ってしまうのも、どうにも違う気がしてならないのです。

***

専門的な考え方を知ることは大事です。

ただ、その言葉をSNSの短い文脈でそのまま受け取って、自分の子どもに当てはめすぎることには、慎重でいたい。

手軽にはいる情報だからこそ、時間をかけて見極める必要がある、そう感じます。


《 次によむなら こんな記事 》

誤学習と同じく、言葉のひとり歩きを感じる「愛着障害」という言葉。
こちらも、SNSなどで気軽に使えるようなワードではないのです。


いいなと思ったら応援しよう!

こまひつじ 頂いたチップは、noteで活かしますね🐑

この記事が参加している募集