[字面評価]2026年度キャロットクラブ募集馬、価格から見るお得感ランキング
シルクの検討お疲れ様でした。
皆さんが思い思いの馬に出資できることを祈っています。
抽選結果も共有して一緒に盛り上がりたいですねー!
さて間髪入れずにキャロットクラブが2026年度募集確定馬のラインナップを発表しました。
高額馬に目が行きがちですが、価格と血統・系統をあわせて見ると、この価格でこの中身なら妙味があると感じる馬がいくつか見えてきます。
今回はまず3つの切り口で気になった馬を個別にピックアップし、最後に種付料も加えた独自の総合ランキングで全馬を見渡してみました。
本記事は下記の馬体診断ツール作成を作る際に出たデータ分析を元にしています。興味があれば一読ください。
切り口1: 半姉・母自身がすでに結果を出している牝系
いちばん分かりやすいのは、同じ牝系からすでに活躍馬が出ているケースです。以下は募集馬の母(または半姉)がすでに中央競馬で結果を残している馬から、価格が比較的抑えめのものを選びました。
サンブルエミューズの25(父モーリス、6,000万円) — 母サンブルエミューズは、2023年マイルチャンピオンシップ(GI)を制したナミュールの母。同じ牝系からは重賞級・オープン馬も複数出ています。この実績を考えると、6,000万円という価格は割安に感じます。
マラコスタムブラダの25(父スワーヴリチャード、6,000万円) — 母マラコスタムブラダは、2019年阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を勝ったレシステンシアの母(レシステンシアは翌2020年のNHKマイルCで2着。レシステンシア自身も今回イクイノックス産駒を募集)。
ライラックスアンドレースの25(父キズナ、6,800万円) — 母ライラックスアンドレースは、大阪杯・エリザベス女王杯などGIを複数勝ったラッキーライラックの母。
ローズノーブルの25(父ピクシーナイト、4,600万円) — 半姉にオープンクラスまで勝ち上がったジュビリーヘッドなど、複数の勝ち上がり馬を輩出している牝系。
マハーバーラタの25(父ロードカナロア、4,000万円) — 半姉のヒンドゥタイムズは重賞級まで到達。
いずれも「すでに結果を出している牝系の、まだ評価が定まりきっていない世代」という位置づけで、実績のわりに価格が突出して高くない点がポイントです。
切り口2: 系統(sire line)単位で見る、伸びしろのあるゾーン

個々の種牡馬(とくにイクイノックスのような初年度産駒)はまだ実績データがないため、種牡馬単体では語れません。
そこで、もう少し粗い「系統」単位で全体の勝ち上がり傾向を見てみます。
これまでのデータでは、ディープインパクト系(58.8%)とゴールドアリュール系(58.6%)が勝ち上がり率で頭一つ抜けており、キングカメハメハ系(50.6%)・シンボリクリスエス系(56.6%)が続きます。
この上位系統の中で、今回の募集馬から価格が抑えめのものを挙げると、
アーズローヴァーの25(父サトノアラジン・ディープインパクト系、2,400万円)
メルヴィルの25(父クリソベリル・ゴールドアリュール系、2,400万円、ダート向き)
キズナⅡの25(父タイトルホルダー・キングカメハメハ系、3,200万円)
コンセッションズの25(父コントレイル・ディープインパクト系、3,600万円)
このあたりが、系統としての実績と価格のバランスで見て狙い目です。
ただしこれはあくまで系統全体の傾向であり、個々の種牡馬・個体の優劣を示すものではありません。
切り口3: 母自身の現役実績に対して、価格が抑えめな馬
キャロットクラブの募集馬は、父がGI馬であること自体はほぼ前提条件になっているため、それだけでは「お得感」の決め手になりません。
そこで、GI級に絞らず、重賞級・オープンクラスまで含めて母自身が現役時代にどれだけ稼いだかを調べ、その実績に対して募集価格が見合っているかを比べてみました。母の現役時代の獲得賞金÷募集価格が高いほど、母の実績のわりに価格が抑えめということになります。

GI級に限らず範囲を広げると、重賞級・オープンクラスの母を持つ馬にも価格とのギャップが大きいものが見つかります。
とくに6位バウンスシャッセの25・8位ククナの25は、母がGIには手が届かなかったものの重賞級・オープンで確実に稼いだタイプで、5,000万円台〜6,000万円台という手が届きやすい価格帯に収まっています。
レシステンシアは、切り口1で紹介したマラコスタムブラダ(レシステンシアの母)の産駒でもあります。
マラコスタムブラダは、産駒のレシステンシアがGIを勝ったことで、牝系としての価値を証明した形です。
ククナの母クルミナルも、オープンクラスのアライバルなど複数の勝ち上がり馬を出しており、こちらは母クルミナル自身もオープンクラスまで走った実績があります。
総合ランキング: 独自ポイントで「お得指数」を作ってみた
ここまでの3つの切り口は、あらかじめ目についた馬を個別にピックアップしたものでした。
最後に、種付料の要素も加えて、地方入厩予定馬を除く募集馬88頭全頭でスコアを計算し、独自の総合ランキングを作ってみました。
あくまで独自の簡易採点で、将来の活躍を予測するものではありません。
粗い段階評価(3段階・2段階のバケット)だと同点が増えてしまうため、実際の数値をそのまま使う方式にしています。
スコアの作り方(3項目の合計)
牝系スコア: 母自身、または半姉・産駒の最高到達実績の獲得賞金(億円単位)。該当なしは0
系統スコア: 父の属する系統(sire line)の勝ち上がり率(%)を10で割った値。系統データがない父は0
種付料スコア: 父の種付料(2026年度公表値、万円)を500で割った値
3つのスコアを合計し、募集価格(100万円あたり)で割ったものを「お得指数」としました。


※サトノアラジンは2026年の国内価格は公表情報を確認できなかったため、直近確定している2025年度の国内価格(80万円)を使っています。
牝系実績は、①系統的に実績がある産駒(ライラックスアンドレース→ラッキーライラックなど)は産駒の獲得賞金、③母自身に実績がある馬(アーズローヴァー・セレナズヴォイス・シャトンアンジュ・バイラオーラなどは本馬)は該当実績の獲得賞金を使っています。
88頭全馬で計算すると、ここまでの切り口1〜3では取り上げていなかった馬が上位に来ました。
1位のチカレンヌの25は、牝系実績こそ目立った記録はないものの、系統(シンボリクリスエス系56.6%)・種付料(ルヴァンスレーヴ400万円)のバランスが良く、募集価格1,600万円という今回の全募集馬でも最安クラスの価格が効いています。
2〜4位のセレナズヴォイスの25・シャトンアンジュの25・バイラオーラの25も、いずれも1,800万〜2,000万円台という低価格帯で、母自身が1勝クラス〜1,000万円台の獲得賞金を挙げている堅実な牝系です。
このように「お得指数」は募集価格で割る性質上、低価格帯の馬が上位に来やすい指標です。(次回はもう少し切り口変えてみます)
切り口1・3で見た高額の実績馬(ライラックスアンドレースの25など)は9位に踏みとどまっていますが、価格の絶対的な安さを重視したい方は上位の低価格帯、血統の格も重視したい方は切り口1・3の高額馬もあわせてご覧ください。
まぁここから測尺や厩舎の発表で大きく変わってくるわけですが!!
この記事の見方について
牝系の実績(半姉・母の成績)は将来の産駒の活躍を保証するものではありません。あくまで「同じ牝系からすでに結果が出ている」という事実の紹介です。
系統別の勝ち上がり率は、個々の種牡馬ではなく系統単位の集計です。同じ系統の中でも種牡馬ごとの実力差は当然あります。
母の現役実績(獲得賞金)はJRA(中央競走)のみの集計で、海外・地方獲得分は含みません。
個別のレース名・勝敗は公開情報で照合していますが、聞き伝えの情報と食い違う場合は公式のレース結果を優先してください。
種付料は2026年度の公表値です。募集馬本人の実際の種付時点の金額とは異なる場合があります。
「お得指数」は独自に設定した簡易ポイントの合計を価格で割っただけの指標で、統計的な予測モデルではありません。参考程度にご覧ください。募集価格で割る性質上、低価格帯の馬ほど値が出やすい点にもご留意ください。
価格は消費税込みの総額(1口あたりではなく1頭あたり)で比較しています。
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※本記事は各募集馬の公開情報とデータベースの集計に基づく独自の見解であり、将来の成績や回収率を保証するものではありません。
