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ニンテンドーダイレクトのたびに「ゲーム歴コンプレックス」に苛まれる話・他(2026年6月9日の日記)


ニンテンドーダイレクトのたびに「ゲーム歴コンプレックス」に苛まれる話

 23時からニンテンドーダイレクトで新情報が公開されていたが、自分はその時間帯に深夜アニメを見ていたので直接は見ていない。東方Project原作ゲームがリメイクだとか時のオカリナの2度目のリメイクなどが発表されネットが沸いているのを見る。やったことがなくても何度も名前を聞いたことがある有名ゲームだから盛り上がるのは確かにわかる。だが自分は(コンシューマの)ゲームをあまりやらずに育ってきたために、自分事として嬉しく感じる回路がなく、ニンテンドーダイレクトのたびに疎外感を感じてしまう。だったら今からこれらのゲームをやっていけばいいのだが、ゲーム経験が乏しい人はこれからゲームを始めるというのがなかなか難しい。IPも概念も操作方法も全然わからない。早くからスマホを使っていた人は概念とか操作方法を経験的に知っているから最新機種への乗り換えも容易なのに対して、ガラケーを使い続けていると経験前提のスマホのデザインにどんどん追従できなくなる現象とよく似ている。もしくは若いころは学生として学んで吸収できるが大人になってからだと同じカリキュラムでも全然吸収できない現象とも似ている。もはやゲームはカルチャーや教養の域に達していて、これを丸ごと経験せずに人生を終えるのはあまりにも惜しい。学歴コンプレックスに似たゲーム歴コンプレックスになってきている。
 挽回のための挑戦を何度かやってはいるのだがなかなか成功しない。最後にプレイしたのは思いきってPS4ごと購入した『十三騎兵防衛圏』(2019)で、これは小説に慣れている人にやさしいUIでスムーズにプレイできたのだが、しかしほかのタイトルに着手するまえに諸事情あって押し入れに収納してしまい、ゲームの習慣を身に着けることができないまま挫折したのだった。だから未だにモダンなアクションゲームとか全然できていない。しかしプレステのコントローラに慣れるという貴重な経験が得られた。
 結局スマホを使えずに高齢者に差し掛かった人と同じ路線を順当にたどっており本当に怖くなってくる。人生って本当に短い!現代になってから往年の名作タイトルをプレイしたり名作漫画を全部読んだりして、その経験からプロのライターになったジスロマック氏のことを思い出す。人はいつから何をはじめてもいいんだと勇気づけられる。

以下は日記。

生活

 ものすごく眠い。ギリギリまで寝て朝から仕事をする。仕事の合間に仮眠をとるが工事の音がうるさくて眠れず、午後からはAIエージェントとの対話をしながらのコーディングをしていたのに眠気のために人間のほうがコンテキストを取りこぼしてうまくいかないという逆転現象が起こる。途中で何度か気を失い、18時くらいで限界になり曖昧な状態で終業する。まだ作業が残っているのに19時半から21時頃まで寝てしまう。
 夜はXで新作アニメの情報を集めていたが、パソコンを乗り換えたせいなのかしばらく使ってなかったせいなのかXのレコメンドや検索結果に興味ないゴシップや興味ないネットの炎上の話題ばかり出てくるように変貌している。興味ないボタン・関係ないボタンを押して調整をかけるのに30分くらい使う。一度興味がないボタンを押したものがリロードすると何度も繰り返し出てきて辟易する。しかし時間が経つと次第に効果を発揮し始めて安心する。
 22時からはアニメを見ながら別の仕事をする。タスクを定義してAIエージェントに繰り返させている間にアニメを見て、結果が出たら次の指示を出して、というのを繰り返していると何時間でも仕事ができてしまう。今日は結局3時ころまで作業をしていた。あきらめて寝る。

きょう観たアニメの感想

悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。Season2 10話

 サーシス王国を救う援軍として、フリージア王国軍が出陣する直前のシーン。自信の言動を恥じ不安に思うセドリックをプライドは励ます。本来のルートへの贖罪のことをプライドは考える。ただヒロインとしてのふるまいをするだけでなく、ローザ女王は将来も見据えてプライドに采配を託す。
 悪い話ではないのだが、本来のルートでも今回でもプライドの立場が常に攻略対象より上位にありすぎて手玉に取っているような感じがどうしてもある。政治的にはそれが上手いことなのかもしれないが、人間関係としてみるとうっすら不気味さが残る。

愛してるゲームを終わらせたい 9話

 生徒会長である風音は幼なじみと距離を縮めるべく、みくに「愛してるゲーム」の指導を請う。レクチャーの形で原点回帰するとみくの本音が一層浮き彫りに。だが肝心のゆきやは、アニメグッズの趣味の話でアカネと距離を縮めていて……。
 ゲームのマンネリ化を防ぐ工夫が上手いし、真剣な本人と呆れながら見守る傍観者だけでなく愛してるゲームに真剣な別のカップルが入ることで新しい視点が入っている。作画的にはあまり見栄えしないが、ポッキーゲームの部分だけは気合が入っている。見せ場を絶対に外さないという意思を感じる。

マリッジトキシン 10話

 一緒に「獣使い」を倒すことになった嵐山に下呂。本拠地へと向かう途中の洞窟で一夜を明かすうちに2人はいい雰囲気になるが、突如として十四郎が現れ雰囲気は一転、嵐山は連れ去られてしまう。混ぜ血で強化された傍系の使い手100人をけしかけられ窮地に陥る下呂だが、城崎はひそかに「水使い」に協力を取り付けていた……!
 血縁や一族の掟に縛られた獣使いの家系に対して、下呂が対抗するのは城崎との友情でもあり今まで自分たちの選択によって結んできた縁であるという対比が強調される。水使い、ビジネスライクな風を装いながら義理を果たす格好いい登場。明らかに作画的にしんどそうな大人数+動物のアクションが平然ともりもり描かれており映像は今回もすごすぎる。

クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった 10話

 真樹の両親の不和、真樹の父の部下であり新しい交際である湊の問題を抱えたまま、ついにクリスマスパーティー当日が訪れる。朝凪父の助言で自分の中の子供らしいわがままさとの距離をつかんだ真樹は、湊と直接話して関係を問いかけた。だが湊は真樹と父の関係修復を望んでいた。大人もまた、相手を思う気持ちと自分の感情との葛藤を抱えて言えずにいたことが分かる。冬らしい灰色がかった空気。クリスマスパーティの会場とのコントラストになっている。
 会場に戻った真樹は海のドレス姿に見惚れたり、海の友人たちのわだかまりが解ける様子を見たりしてパーティの楽しい時間を過ごす。ここも本音を言うことで問題が解決する。真樹の両親の不可逆な関係の変化に比べると、やり直せる若さというものがいかに幸福であるかわかる。
 パーティの後、会場の外で真樹・真樹の両親・湊は直接対面する。真樹は両親をに仲直りをしてほしいと最後のわがままを告げる。その望みが叶わないと分かっていても、真樹は思いの丈を吐き出してようやく前を向けるようになった。パーティ会場から海が駆け付けて友人たちも後を追う。真樹ははじめての友人であり好きな人でもある海のおかげで、こっちでやっていけそうだと前向きに語った。ここは家族に対する葛藤を乗り越え、友人や恋人という新しい居場所を見つけて次第に巣立っていくという思春期らしいラブストーリーをしっかりやっているのが偉い。真樹と海の2人の関係は友人から恋人へと変わる。
 善のラブコメすぎる。誰も悪くなくむしろ違う良識があるからこそすれ違った真樹の両親および湊だが、やり直せなかったとしても真樹の本心を受け止め、巣立つ子供を見守るように誠実であろうとする。最後まで誰か悪いやつを用意して倒すパターンにしない真面目さがある。海は共感してこの問題に寄り添い、友人たちも真樹のために陰から支える。こんないい人たち居ないよってくらい善性のアニメだった。

左ききのエレン 10話

 久々の岸あかりからの電話。ここまでの時系列シャッフル、光一・エレン・あかりの別々の道が交錯する展開のために機能していたことが分かる。柳が育てた"兵隊"として実績を出している光一だが才能がないと分かっていても「イチロー」になることを諦められない。神谷のもとで仕事をしていた時代のことを思い出し、人生が始まっていない、劣化コピーでしかないことを痛感する。光一は退職を考えるようになる。
 そんな中、営業部の流川から園宮製薬の広告リブランディングの案件が入ってくる。宣伝部長であり社長令嬢でもある千晶は、答えをつかみながらも社長である父を前にして言葉にできないでいる。光一はそれを見抜き、かつての神谷から受けた指導のことを思い出す。対等になるためには怖くても言うべき物事を言わなくてはいけない。千晶をアシストして答えを引き出していくことで、千晶は社長に対等に意見を言うことができた。最後のエレンの活躍のシーン。冒頭に続いて、クライマックスへ向けてまた道が交わることを連想させる。
 光一が兵隊のようなスタンスから神谷が言っていたチームでの仕事の価値を取り戻していく、いい展開だった。ホワイトボードを前にして討論する光一と千晶のシーン、彩度を落としたフィルタがかかった画面から答えが出た瞬間に鮮やかなトーンに代わり、窓からさす光が千晶たちを照らす。スタートして照らされることを待つだけでなく、自分が照らすことをそのまま画面で象徴している演出。

レプリカだって、恋をする。 10話

 オリジナルの素直の視点のモノローグから始まる。レプリカであるナオを学校に行かせていた素直だったが自ら登校することを決め、秋也もレプリカのアキではなく本人が学校に復帰する。学校では消滅したのがリョウであったと知っている人はほとんどおらず、レプリカではなくすずみの幽霊だったという解釈が広まっていた。リョウのことを知っている人はもう誰もいないのだろうか。今回は冒頭からレプリカというものが役割を終えたら不要になるのではないか、代理に過ぎないのではないかということを印象付ける。
 そんな平日の朝、引きこもっているナオのもとに律子とアキがやってきて温泉旅行に行くことを提案する。律子は2人を励ましつつ見送ってから普通に登校し、ナオとアキは2人で温泉旅行へ行くことに。平日から学生が出歩いていてもおかしくないように、創立記念日だと嘘を言うアキ。茶目っ気と配慮が感じられるいいセリフだった。地元ならではの話題なども併せて、空虚な存在ではなく記憶や人生があることを自然と確認しているように見える。律子はナオのシュシュをひそかに送り届けていた。ナオの髪型=オリジナルと区別するアイデンティティを、オリジナルともレプリカとも親しい律子が手渡すということ。ちゃんとレプリカを一つの人格とみなして尊重する、本当にいい描写。最後はリョウが一緒に行こうと約束していた「まかいの牧場」に行くことを提案する。2人が個々の人格であることに加えてリョウのことも忘れない、サラッとしていながらに泣かせる名セリフだった。

インゴクダンチ 10話

 禁欲の限界を迎えたイチノセに対して、ショウダは正義を理由に見せしめの私刑を加えようとする。ヨシダは正義と言っているがそれが口実に過ぎないと突きつける。圧倒的な暴力に対してゴウダが立ち向かう。
 変態がいつの間にかそうしか生きられないマイノリティに再定義され、マイノリティが弾圧と戦う話に代わっている。画面をほぼ全部覆う規制で笑う。

こめかみっ!ガールズ 10話

ただいま、おじゃまされます! 10話

 あの新人漫画家トリオが凛子をめぐる三角関係を目撃して誤解を繰り返すコメディ。佐槻は凛子のことを思って筆がにぶる。一方で右沙田は漫画家として全くブレないという対比。

女神「異世界転生何になりたいですか」 俺「勇者の肋骨で」 10話

 女神様がまた人恋しい期を迎えている。今回は照れた表情とハートのオーラでかなりえっちな雰囲気。1本目「戻ってこなかったブーメラン」はNHK教育の絵本アニメみたいな筆タッチの絵柄で描かれる「かしわ太郎」の世界。日テレつながりで鉄腕ダッシュのパロディ風ナレーションをやる。いいんだ。ちゃんと絵柄のタッチを保ちながらコマ少なめのこだわりアニメが描かれている。山田さんや紅鮭師匠など過去キャラが登場する嬉しさ。2本目「決めポーズで発生する爆発と煙」は戦隊ものパロディで特撮の実写映像。スーツこそ安っぽいが、撮影では本当に火薬を使った爆発を何度もやり、スモークを焚き、よく見る採石場のようなロケーションで撮影している。わざわざフィルタをかけた画面というこだわり。あの謎の爆発って殺傷力あるよな?という指摘一本で話を仕上げてきたのがすごい。メイキング映像、スモークを焚きながらピンクを接写するのがいかがわしくてウケる。主人公が宝箱と合体したりそこから手足を生やしたりするところでわざわざ凝ったCGみたいなのをやっているのも変すぎる。
 相変わらず変な映像だった。しかし転生を積み重ねて寂しかった転生の部屋にも思い出の品々が増えていき、主人公も飲み仲間ができ、女神様は直接は笑った顔を見せないが明らかになんか嬉しそうにしていて、直接描かれない部分で幸福を示している嬉しさがあった。



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