2026年春の新アニメ『よわよわ先生』『キルアオ』『一畳間まんきつ暮らし!』・他(2026年4月11日の日記)
生活
昨晩はアニメの感想を書いていたら朝になってしまい、11時頃の遅めの起床。生活改善のために記録を付けながら食事をする。午後からは代官山蔦屋書店のSFカーニバル2026を観に行く。予約の手違いで講演会に参加できず、サイン会も行列だったので諦め、展示を色々見た後に申し訳ないので本をひとつだけ買って帰宅。恵比寿駅から代官山蔦屋まで歩いて往復したが、小型犬を連れてカフェで休憩している人、オシャレな小規模レストランのベランダ席でシャンパンを吞んでいるグループ、格好いいセレクトショップなどを見かける。自分もやったことのない休日の過ごし方をしてみたいと感じる。行き帰りの電車でマックス・ウェーバー『職業としての政治』を半分ほど読んだが、これがかなり面白くて今日一番の収穫だった。
帰宅後は夕食を作って食べ、アニメを見ながら書類仕事をする。明日は技術書典20オフライン会場に行くので支度をする。
きょう観たアニメの感想
最強の職業は勇者でも賢者でもなく鑑定士(仮)らしいですよ? 2話
前半はヒビキが冒険者ギルドでこの世界の実情を知ったり、エマリアさんが故郷のエルフの国からの依頼で一旦街を離れることになったりする。なぜかヒビキがマッチョに憧れたり、またエマリアさんの胸ボタンがはじけ飛び銃声みたいな音と「オッパーイ……」というエコーが掛かった謎の声が聞こえてくるマジでしょうもないギャグ。本当にくだらなくて下品なのにタイミングや匙加減が絶妙で笑わされてしまう。その後エマリアさんがはじめてのパーティの仲間に出会ったり、あれから寝てばかりいたヒビキが自立を迫られ一念発起して"医学書"でスキルを得たりする。寝ているヒビキのふにゃふにゃデフォルメのパートが地味に上手い。みんなの力を合わせて重傷者を救うシーン、素朴な善性が感じられて良い展開。
よわよわ先生 1話
生徒から「こわこわ先生」として恐れられている新人教師の鶸村ひより。だがその正体は虚弱で不器用でネガティブな「よわよわ先生」で、不器用なあまりに周囲を誤解させていたのだった。主人公の阿比倉は庇護欲を覚え、時に手助けしたり、時にハプニングに巻き込まれたりするようになる。
先生がよわよわなあまりに、普通ではありえないような「ラッキースケベ」的な事態が何度も起こるという脱力するようなエロコメだった。顔は素朴な少年誌のラブコメ美少女という感じだが意外に頭身が高めでエロ描写がリアルタッチなので僧侶枠を見ている時みたいな感覚になる。作品の性質上かなり胸を強調する必要があるからか、胸が目立つように画面真ん中に胸を入れたショットが多い。
先生は社会人になったのに不器用なあまり奇行を繰返して生徒の阿比倉から憐れまれているという状況で、先生を見ているとかつての自分のようでいたたまれない感情になってしまった。「経済力もよわよわ」とかライン越えの悪口も出てくる。しかもそれをエロモクでまなざすのは罪悪感がありすぎる。阿比倉は庇護欲とは言っているものの、視聴者的にはハプニングが起こって先生が大変な目に遭うほど「弱くて容易に攻略出来そうな都合のいい巨乳美少女を追い詰めたい」という邪悪な願望も湧いてくる感覚があった。
キルアオ 1話
凄腕の殺し屋・大狼十三が遺伝子改造されたハチに刺されて実年齢39歳なのに10代前半の姿になってしまい、正体を隠して中学校に通う内偵任務をすることになるという導入。だが勉強の面白さに気付いて夢中になり、中学校生活を謳歌してしまう。学校に出現した不審者を持ち前の技術で撃破し、世代のギャップに翻弄されながらもクラスメイトと友情を結ぶことになる。
冒頭のマフィアを壊滅させるパート、ガンアクションがすごい。殺し屋コメディって人を殺しておいてコメディも何もないだろと思ってしまうが、必殺技はパンチ、かつ学校での任務自体は殺しではないのでバランス感覚がある。学校に出てくる変態不審者がヤバすぎるし、いきなりダイナマイトを持ちだして自爆しようとするのも流石にとんでもなさすぎるのだが、弾き飛ばしたダイナマイトに銃を当てて空中で爆破処理する流れはカット繋ぎも爆発作画も格好いい。中山竜が手掛ける格好いいOP映像もいい。かなり大味だが面白くて好印象の1話だった。
黄泉のツガイ 2話
1話では村が外部からの襲撃に遭い、現代兵器とツガイ使いに蹂躙される中、守り神の"左右様"を目覚めさせたところで終わった。2話では契約によりユルは「主」として左右様を従え、自身も得意の弓矢で戦うことになる。下界に逃げたアサは本物で、村にいたアサはユルを村から逃がさないための偽物だった。弓矢で負傷したガブちゃんをかばいアサは撤退する。回収に訪れた謎の組織との意味深な会話。一方でユルは身の安全のため村を離れるが自動車に混乱したり、ツガイとは何なのかについて聞かされたりする。
1話~2話前半でインパクトがある導入パートをやり、2話後半ではキャラの掛け合いで愛着を持たせつつキャラ紹介と世界観紹介をこなし、さらにこの先の行動目標や追うべき謎まで示してしまう。どのキャラも好きにさせてしまいながら話が自然につかめてしまうスマートな作りがすごい。
春夏秋冬代行者 春の舞 3話
雛菊とさくらは春を呼ぶ儀式をしながら北へと旅を続ける。夏の里を擁する衣世を訪れると夏の護衛官・あやめが出迎え、さくらとあやめは同じ護衛官として主人を推す話で意気投合する。今までの話が嘘みたいな萌えコメディ。直前まであれほど百合っぽい会話をしておきながら、あやめは男性と結婚して護衛官を引退するらしいし、さくらも凍蝶との関係の話を振られるしでちょっと期待を裏切られる。一方で夏の代行者・瑠璃はしばらく前から引きこもってしまっていて……。疲れから熱が出た雛菊におかゆを作りながら、さくらとあやめはそれぞれの代行者するに対する思いを語る。
今回は屋敷内での会話劇が中心かつ本州に位置する地域なので、前回2話に比べてセンシティブな話題は避けられているようだった。デフォルメや画風の大幅な変化やオーバーなくらいのギャグ芝居などが全部上手い。
NEEDY GIRL OVERDOSE 2話
配信者グループ・カラマーゾフと超てんちゃんのコラボトークイベントが決定する。カラマーゾフと縁があるかちぇは、クズ男やコンカフェ勤務での消耗を相談するためにカラマーゾフのもとを訪ねた。仮面や変身をモチーフにした回答。カラマーゾフのリーダー・パープル・ロリポップもまた超てんちゃんの熱心なファンであるらしい。コラボイベントでは超てんちゃんが格の高さを見せつけることになる。
モンドリアンをイメージした白い部屋での会話パート、部屋のクセが強いだけあってどのカットも絵面がどこか現実離れして嘘みたいで、そういうリミナルスペースみたいな面白さがある。トークショーのパート、配信者が偶像として求められていることに関する洞察については前回に続きそこまで鋭い指摘というわけでもなく言い回しも鮮やかというわけではなかった。トークで対面して座っている動かないカットと文字演出・イメージ映像などが交互に流れる部分はシャフトアニメっぽい。しかしシャフト演出のカットがバシバシと激しく切り変わり寄りと引きを往復するのに比べると、かなりこの部分は緩慢な印象が残った(ここは劇場先行版でも息切れ感があった)。
と思ったらED映像でとんでもないアニメが流れる。舐めててすんませんでした。
カナン様はあくまでチョロい 2話
人間を洗脳して家庭に入り込み、学校へと通っているカナンを『プロフェッショナル 仕事の流儀』のパロディで紹介するギャグ。これを忘れた頃にもう一回出してくるセンスがいい。カナンが心配になった父ベルゼブブは、長年カナンの世話をしてきたメイドのアミを人間界へと送り込んだ。カナンは肉食系サキュバスであるアミが誰彼構わず手を出していることに翻弄されつつ、アミは人の良いところをよく見ていることに気が付く。供犠くんの周りでハプニングが起こるたび無自覚たらし主人公みたいな挙動をするギャグ。
1話でウブすぎて照れるパターンは飽きが来そうだなと思っていたら2話から新キャラ投入でギャグのバリエーションをしっかり増やし、エロ要素も盛り、人格的な成長のエピソードにもつなげるという隙が無い展開だった。
神の庭付き楠木邸 2話
山神とその眷属にお菓子を与えていたら金銭的にピンチに。と思ったら幸運をもたらす霊亀が庭にやってきて金運に恵まれるようになった。カメ~と鳴くカメ、面白すぎる……。後半では山へ拝みに行く中で悪霊とのバトルや新たな霊獣の加入などが描かれる。舞台が自宅庭なだけで流れは完全に続々と仲間が出てくるタイプの異世界モノのフォーマットだった。OPだけでなくEDの映像も凄い。
一畳間まんきつ暮らし! 1話
主人公・森田芽衣子は秋田県で暮らしていたが、ある日お嬢様学校「天宮女学院」の特別編入生に選ばれ上京することに。だが学生寮はなんと漫画喫茶を兼ねており、漫画喫茶で住み込みの仕事をしながら暮らすことになる。しかも芽衣子は人違いで迎え入れられ、バレたら家がないかもしれないという懸念から秘密を隠したまま暮らす羽目になる。
きららアニメといえばTBSかMXのどちらかのイメージがあったが、テレ朝のアニメイジング枠になっているという今までにないパターン。TVCMでもテレ朝の番線ときららの雑誌CMが混ざり不思議な感じがある。OPにはきららジャンプがあるし、何度も映るパンツ、風呂の全裸カット、ロリコン担当キャラなど、あまりにもパブリックイメージの萌えマンガという感じの味付け。原作カラーページはエロゲーみたいなグラデーションのしっかり効いたリアル調の塗り、漫画はどちらかといえば漫画のテクニックよりもキャラ紹介やお色気に関心がある印象だったが、アニメになると塗りが素朴になり、テンポよく出てくるデフォルメやお色気カット、稀に出てくるロングショットや足元カットなどの質感演出などで印象が逆転している。
まんがタイムきらら原作なだけあり漫画の棚にはきらら作品が実名でずらりと並び、雑誌もきらら系列バックナンバーが大量に揃っている。ED映像では棚を一覧で確認できる。一時停止してみると面白い。EDには本作と同じくひさまくまこ先生が手掛けた『優等生 綾香のウラオモテ』の布団カバーも出てくる。
芽衣子の秋田弁、上手いところはかなり上手いのだが、演技の穏やかさのわりに語の選択がよくないのか必要以上にキツい言い方をしているように感じてしまう箇所があった。あと実際はもうちょっと標準語と混ざっているはず。それはそれとして、標準語とはかなり違いがある方言を使いながらノンネイティブの視聴者にも何を言っているか理解させるというのは難しい仕事だと感じた。

