がんばっているのに満たされない、という話
「頑張っていますね。」
前職の公務員時代に、そう言われることがよくありました。
任される仕事も増え、周りからの信頼もある程度ある。
大学生ぐらいいの自分から見たら、「うまくいっている」と思うかもしれません。
でも、少しずつ、こんな感覚が増えていきました。
「なんで、こんなに頑張っているのに、満たされないんだろう。」
私は長い間、その理由を仕事に求めていました。
もっとやりがいのある仕事なら。
もっと裁量があれば。
もっと評価されれば。
そうなれば満たされると思っていたんです。
でも、そうではありませんでした。
状況が変わっても、しばらくすると、また同じような違和感がやってくる。
だから私は、「外側ではなく、自分の中に原因がある」と思うようになりました。
その頃の私は、「役割」を一生懸命生きていました。
市役所職員として。
部下を持つ立場として。
期待に応える人として。
どの役割も、自分なりに大切にしていました。
でも、その一方で、
「私は本当はどうしたいんだろう。」
という問いを、ほとんど持たなくなっていたことに気づきました。
今振り返ると、満たされなかった理由は、頑張っていたからではありません。
自分のためではなく、「役割」のために頑張り続けていたからだったのだと思います。
役割は大切です。
仕事にも、家庭にも、社会にも必要です。
でも、役割を果たすことだけが目的になると、自分の気持ちは少しずつ置き去りになっていきます。
私は、コーチングやEQ(感情知能)開発なを学びながら、ずっと一つのことを探究してきました。
それは、
「人は、どうすれば自分の意思で人生を選べるようになるのか。」
という問いです。
その探究の中で分かったのは、答えは外にはないということでした。
人からの評価でもありません。
昇進でもありません。
転職でもありません。
まず必要なのは、
自分が今、何を感じているのかに気づくことでした。
「満たされない。」
この感覚は、悪いものではありません。
むしろ、自分の人生を見つめ直すサインなのかもしれません。
私はそう思っています。
もし今、仕事は順調なのに、どこか満たされないと感じているなら。
その感覚を、すぐに消そうとしなくてもいいのかもしれません。
その違和感は、あなたを困らせるためではなく、
本当の自分のほうへ向かう入り口なのかもしれないからです。
最近、あなたは「自分はどう感じているか」を、ゆっくり考える時間を取れていますか。
