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「月は東に日は西に」

私の住んでいる田舎の家からは月がのぼるのが、とても綺麗に見られます。
標高650m、隣人の家まで1kmという田舎の家。
人工物が視界をさえぎらず山からお月さまも太陽ものぼるところを見られるなんて贅沢だなと思います。

月が昇る時、じっと空を見上げていると月が出る場所がほの明るくなり、そして最初の光線が走る。
なんともいえず幻想的で美しい瞬間です。

さて、そんな美しい光景に反して自分のバカさかげんを披露するんですが…、太陽が東か西かどちらからのぼる?ときかれて、即答できない私です。(恥!)


自分のいる現在地の東西南北が、

ん?

と一瞬混乱するのです。

もう半世紀生きてきて、これは何なんでしょうねー?

小学校の時に習った与謝野蕪村の俳句の
菜の花や 月は東に 日は西に
を頭のなかで暗唱して、
「あれは夕焼けで日が西に沈んでるときに、ちょうど月が東からのぼってきているんだから、ああ、東からのぼる、で良いんだった」
と考えます。

それと、実家の間取りを頭に浮かべます。
台所の窓からの日の出が眩しくて、台所が東で、ええっと南山団地と北山団地の方向に向かう部屋の位置がああだから…と頭のなかで実家の間取りの方位を東西南北に当てはめます。

さらに昭和のテレビアニメ「天才バカボン」の歌で

♫にしからのぼったおひさまが、ひがしぃ〜へ、しずぅむぅ〜♫

というフレーズを頭で歌ってみて、

ええっと、バカボンはおバカさんで間違ってるから、西じゃなくって東からおひさまが昇るで良いんだった、

と確認してホッとします。

(でも、あのバカボンの歌で余計に混乱させられている人いるんじゃないかなあ…。現実に知り合いで、あの歌の通りだと信じていた人が居ました!!)

東西南北って、どうも混乱しませんか?

「話を聞かない男、地図を読めない女」という本でも皮肉的に言われていましたが、ワタシも、地図をクルクルひっくり返して見てしまう、今は、Googlemapに助けられていても、ヤッパリ方向音痴っぷりが発揮されて、ついスマホ画面をクルクルまわしてしまいます。

言い訳すれば、南米にきてから方向音痴が悪化したんですよ!!

地球を縦長に考えれば北極と南極があって日本だろうとチリだろうと東西南北の方位は変わらないのだけれど、太陽が何処にあるかを考えると、どうしても、「ん?」って一瞬なっちゃうんですよね。

日本は南国といえば温かい沖縄、
北国といえば寒い北海道。
気温の高低はチリは正反対になるわけです。
チリの上部の北は暑く、下部の南は寒い。

そして我が家があるのはNorte Chico (小さい北部)と言われている半乾燥地です。

チリの北にはペルーやさらに中央アメリカの暑い国があるのですがチリは南米といっても涼しく、一日の気温差がけっこう激しいので南米の夏(12月から2月)に旅行するからサンダルとTシャツでいいだろうというわけにはいきません。一日で半そでからジャケットまで必要なのです。

このコキンボ州は地中海性気候なので柑橘類やオリーブ、ブドウの栽培も盛んだし、日本の酷暑のようなことは20年以上住んでいても一度もありません。湿度が少ないし、夏でも最高気温も25度くらいまで、通常は22度くらいで過ごしやすいんです。冬でも最低気温が7度を下回ることは無く年間平均気温は14度くらいです。平均降雨量は50から100mm。それが今回の豪雨では6日間で200mm以上で300mmに至ったところもあったので、大災害になってしまったんです。


日本の真夏はチリの真冬。
ちょうど6ヶ月気候がずれている。

というわけで、冬至を過ぎ1ヶ月半がたったので、最近は幾分日が長くなってきたなと感じます。

8月は高齢者の活動推進月間、というか、寒い時期を過ぎることはお年寄りにとって一年の健康問題をクリアできる大事な時期。

9月に入ると
「Ya, pasó agosto!(もう8月過ぎた!)」って
「やった、今年も生き延びれた!」っていうニュアンスで冗談で喜び合ったりします。


そして9月18日の建国記念日のイベントがあるので、チリは一気に華やいだ雰囲気になります。学校や職場もお休みで、盆と正月が一緒にやってきたような、どこもかしこもお祝いムード一色になり、9月20日の春分の日を越して正式に春がやってくる、ということになるのです。

8月に突入しました。
今週はまた雨の予報が出ています。
風邪などひかず無事にこの冬の残りひと月を乗り切れますように。

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