【1054円】AIが私のnoteに値段をつけた話 |AI学習対価制度
あれは朝、パンをくわえて住宅地を走り抜け、
曲がり角に差し掛かったときだった。
ピロリン。スマホに通知。

はい、爆誕。
突然の千円札の登場である。
何が起きたか、ざっくりまとめると…
その名も「AI学習対価制度」。
noteがはじめた実証実験。
要するに「AIがクリエイターのコンテンツを学習することで発展していくのだから、希望者にはその対価をAmazonギフトで還元しようじゃないか!」という未来型の試み。
すごい。時代が回転寿司みたいなスピードで進んでる。
画像は含まず、
文章のみを対象にAIに食べさせるらしい。
気軽に参加。
noteってAIにも力を入れてるんですけど、その辺はユーザーにも配慮してて設定に「生成AIの学習に拒否意向を示す」って項目があるくらい。
なんとなく拒否設定にしてたんだけど、しっかりとオンに戻して参加登録。お金がチラつくと何とも弱い。
「いや〜、どうせもらえたとしても42円とかその辺でしょ」
とか
「noteポイント3ptとかだろ、知ってるよ、経験あるよ、300円でも奇跡だよ」
つって。
思ってたんですけどね。
1,054円。
━━ 1,054円。
「1,054円。」
ちょっとまって、多いぞ、想像より!
思ってたより2桁多いじゃん、君ィ……!
どこから出てきたの、そのお金。
いやもう、ありがとうnote。
そしてありがとう、過去の私の記事たち。
実証実験の詳細
参加クリエイター:1,218名※
総還元額: 5,028,056円
最大還元額: 401,506円
※参加クリエイター数は実証実験に参加した人数であり、一部対価還元の対象外となった方も含まれています
実際の参加者は1,218名で、
還元総額は5,028,056円。
平均すると1人あたり4,128円になる。
で、私はというと━━
1,054円。
うっすら動揺。そうじゃない昼杉よ。
もらえたことに意味があるのだ。
私の文章、まだAIにとって"咀嚼しやすい食感"じゃなかったのかもしれない。もっとやわらかくて、味のあるやつ書くから。
次は遠慮せずもっとじゃんじゃん食べんしゃい。
ちなみに私、noteアカウントを2つ持っていて、
もうひとつの方ではまったく還元されなかった(対象外)。
たぶん写真メインだったし、更新が年1だったし、
「わたしnoteにいるけどnoteのことそんなに好きじゃないです」って空気出してたからだと思う。noteのAIってたぶんそういうの見てる。そういうとこ敏感。
【対象】文章作品(イラストや写真は含まれません)
・読まれた度合い:スキ数やPV数などで、記事がどれだけ支持されたか
・文章のバランス:文の量や表現がAI学習データに適しているか
・専門性と独自性:AI学習に役立つ情報やオリジナリティがあるか
で、びっくりしたのが、今回の最大還元額:401,506円。
え、ドバイ行ける……!?
もうなんなの、金額のスケール感よ。
ちょっとした旅行どころの騒ぎではない。
いったい何を学習したらそんなにくれるの。
どれだけ学びの多い記事なんだ…
どなたか「AIにモテる法則~気になるあの子の特別になる最強メソッド~」とか書いてくれませんか。
AIにモヤる気持ちもある。
AI学習ってまだグレーゾーンが多い。
たとえば、著作権の話。
もしうっかりAIが、私が書いた記事とほぼ一致する文章を生成して、それが他人の手で公開されたら?
って思うと、なんかこう……胃がキューってなる。
ただ生成した本人が確認するにも限界があるし、
法整備がないままだと、ちょっと足元がふわふわしている感はある。
法整備が整ってからの方が、書き手としては安心できるのは確か。でも、AIがあることで、「こういうの書きたい」という願望をすぐに形にできるようになったのは素晴らしいことだと思う。
PCのエラーがやっと解決したとか、食べ終わって洗われ待ちのカレー鍋に他の食器を入れると消えたくなるとか。
いわゆる「備忘録」を残したいが、
文章にするのはめんどくさい!
そんなときはAIに頼って気楽に放出してもらえれば。
そういう使い方も大歓迎。
「魂抜けてる」記事を救ってほしい。
私はnoteの記事を読むのが大好きで、ちょっと空いた時間に開いては、知らない誰かの情熱とか迷走とか孤独とかに勝手に寄り添って、勝手に泣いたりしてるんですが、最近、ちょっとだけ、さみしい。
なんか、魂が抜けてる記事が増えてきた。
AIが書いたんだろうなって。
読めばだいたいわかる。
きれいに整ってて、言葉も正しいし、句読点の位置も文句ない。
けど、なんというか、体温がない。
読んでも心が動かない。読んだことさえ忘れてしまう。
例えるなら、そう、チンしてないパックごはん。
見た目は白くて整ってるのに、冷たいし、香りもない。
いや、パックごはん自体は悪くない。
チンすれば美味しいし。でもチンしてないのよ、チンを。
でも今回の実証実験みたいに、AIが人の文章から
かすかな戸惑いとか、意味のない書き出しとか、
そういうちょっとしたことを
ちゃんと学んでくれたなら
魂のかけらくらい、宿るんじゃないか。
もっと私を泣いたり笑ったり、
よくわからない気持ちで閉じたりするような、
そういう文章を増やしてくれよ。
だから私もこれからはAIに学ばせるよ。
そしてまた1054円とかもらったりすると思う。
note、またやってよ、この実験。
札束がふらっと風に乗って
曲がり角で唐突に。そんな朝をもう一度。
