21年前の雪だるまが、まだここにある理由│The reason why the snowman from 21 years ago is still here.
変わらないために、変わらないでいる
フォロワーさんのアイコンが変わっていた。
ずっと見てきた人だったから、すぐに気づいた。
「あ、変わったんだ」と思ったあとで、
少しだけ時間をおいて、もう一つの感情がやってきた。
成長したんだな、という納得と。
どこか寂しい、という感覚。
前のアイコンは、もっとやわらかかった。
微笑んでいるような、親しみやすさがあって、
どこか昭和や平成の匂いがするような、
そんな温もりがあった。
手書きのような、少し不揃いな輪郭。
整いすぎていない色合い。
デジタルなのに、どこかアナログの
手触りが残っている、不思議なバランス。
それが、好きだったのだと思う。
変わったアイコンは、きっと
今のその人にとっての「正しさ」なのだろう。
洗練されていて、今の時代に合っていて、
少しだけ遠くまで行った感じがする。
だから、変化を否定したいわけではない。
むしろ、ちゃんと前に進んでいることが、
静かに伝わってくる。
それでも、ふとした瞬間に、前のあの
「やわらかさ」を思い出してしまう。
人はたぶん、変化そのものではなくて、
その人の中にあった“何か”が見えなくなるときに、
寂しさを感じるのだと思う。
それが「可愛らしさ」なのか、
「未完成のままの温度」なのか、
あるいは、名前をつけられない
何かなのかは、わからないけれど。
そんなことを考えているうちに、
自分のことを、少しだけ振り返っていた。
どうして自分は、アイコンを変えないのだろう。
バナーは、ときどき変えている。
未来のスマートフォンのような背景を、
機種変のような感覚で入れ替えて、
少しだけ遊んでいる。
でも、アイコンだけは、ずっと同じままだ。
理由を聞かれても、うまく答えられなかったけれど、
たぶんそれは、「変えないことを選んでいる」というよりも、
「変えられない何かがそこにある」からなのだと思う。
あの写真は、21年前のものだ。
(当時の写真をそのまま掲載)
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