見出し画像

通知が消えた朝、最初に光が入ってきた。│The first thing that came in the morning after the notification disappeared was the light.

スマートフォンに依存しているつもりは、なかった。



朝起きて、SNSを開かなくても平気だったし、
返信を急かされる環境でもない。



だから正直、
「3日間スマホの電源を切る」
という実験も、
少し変わった遊びくらいに思っていた。



有事のために、
電源を切ったスマホだけは持ち歩く。



ただ、それ以外は触らない。



そんなルールを決めて、
深夜0時40分、
小さな黒い画面を閉じた。



最初の感想は、
驚くほど普通だった。



不安もない。
手持ち無沙汰でもない。



むしろ少し、
静かだった。



✎*┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



Day1




翌朝、
最初に触ったのはスマホではなく、
カーテン越しの光だった。



それが少し意外だった。



いつもなら、
起きる → 通知を見る → 情報を見る
という流れが、
無意識に始まっている。



でもその朝は、
外の光が先に部屋へ入ってきた。



朝食も、
少しだけ丁寧に食べた。



SNSを見ないことで、
時間が増えたわけではない。



ただ、
「急かされていない感覚」
があった。



神経が、
静かだった。



✎*┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




2日目くらいから、
ひとつ気づいたことがある。



スマホが無くても、
生活は普通に成立してしまう。



もちろん、
不便はある。



パスワード管理。
LINE。
スマホでしかできない操作。



でも、
“困る”と“成立しない”は、
少し違った。



むしろ、
不要なアクションが減ることで、
集中力は上がっていた。



no+eを書く時間。
創作に向かう感覚。



思考が途中で途切れない。



静かなまま、
時間だけが流れていった。



✎*┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



3日目の夜。



そろそろ電源を入れてもいいと思った。



でも同時に、
「まだ入れなくてもいい」
とも思った。



それが、
少し不思議だった。



携帯電話を持ち始めてから、
こんな感覚は初めてだった。



スマホの存在は、
やっぱり大きい。



だけど、
毎日そこまで重要な操作をしているわけでもない。



それなのに、
ずっと何かと接続され続けていた。



今回切ったのは、
スマホの電源だった。



でも本当に止まっていたのは、
通知ではなく、
頭の中のノイズだったのかもしれない。




通知が消えた朝、最初に入ってきたのは、情報ではなく光だった。

clutch0105

いいなと思ったら応援しよう!

clutch0105│言葉に、音と色を。ひとりじゃない創作の輪🎶 よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!