市議会で発議された議員定数の条例改正案について。
今回の提案については、地方自治法上「議会の自律」に属し、市長としては、議会の組織の根幹に関わるため、議会の自律的判断に委ねるべきと考えています。
今回の発議は、3名の議員が自らの判断と責任で自主的に行ったもので、私からの指示はありません。
一方で、定数・報酬・議会のあり方を見直すべきという問題意識は、私も全く同じく共有しています(公約に掲げてきた通りです)。
そしてこの問題は、議員、議会だけのものではありません。市民の皆さんがどう感じ、考えておられるか——賛否を問わず、その声をぜひ議会に届けてください。
議員定数の話について、私の考えを率直にお伝えします。
これは「議員を減らして経費を削る」という話では全くありません。
出発点は、“これからの美濃加茂市に、どんな議会が必要か” という問いです。
本市の政務活動費は現在 月1万円。この水準で、働きながらの議員が十分な調査や研究を行えているでしょうか。報酬の面でも、現役世代が議員活動だけで生計を立てるのは難しく、何より将来に対する不安定さがつきまといます。「立候補できる人」が限られているのが実情です。
そのため私が公約で掲げたのは、まず “議員活動の充実” です。現役世代が志を持って立候補できるように、議員が活動に専念し、力を発揮できる環境を整えることです。
ただ、それだけでは市の負担が増えます。だからこそ人数も併せて見直す。情報技術も移動手段も発達した今、人口5万7千人・面積74km²のまちに、何人の議員がふさわしいのか。私は公約の中で、一例として「16人を10人へ」という考えをお示ししました。あくまで議論の出発点であり、決定権は私にはありません。どのような議員活動、そしてどんな議会が必要か、議論を期待しています。
今回の提案に対して、「数が減れば市民の声が届きにくくなる」というご意見もあります。大切な視点です。しかしながら、今の環境で、議員がどれだけ活動に時間を割けているでしょうか。議員が安定した環境で活動できるようになれば、より多くの時間を議員活動に割くことができ、今よりも多くの市民の皆さんのもとに活動が広く行き渡り、その内容にも深く携われるようになる——私はそう期待しています。
これは一つの仮説です。議会の役割を “深い議論と行政のチェック” と捉え、それを担える環境をどう作るか、皆さんと考えたいのです。
何人がふさわしいか。待遇はどうあるべきか。議員に何を託すのか。結論ありきではありません。皆さんの声を、ぜひ議会に届けてください。
