猫と暮らし12年たちました。
週末に本棚を整理していたら、10年以上前の手帳が出てきました。
猫の名前を決めた時、2013年の春生まれと記録が残っていたので、いつのまにか12年たっていました。

1.出会い
閉店するお店の売れ残りでした。
今から12年前、2014年の春、近くにあるペットショップが閉店することになりました。
その頃、僕はまだ独身で、会社の独身寮に住んでいたのですが、アラフォーなのに彼女もいない、さみしい男でした。
いい歳こいて、独身寮でずっと生活しているのが、さすがにハズカシくなり、思い切って春に引っ越そうと考えていた。
そんなある日の週末、その頃に住んでいた街の駅前にAEONがあり、中に小さなペットショップがあったのですが、改装にともない、小さなペットショップは閉店となり、別のフロアに大きなペットショップが新しくできることになりました。
お店の事情はよくわかりませんが、どうも経営者が違うらしく、元々あったペットショップは立ち退く形で、お店のペットたちも、すべて撤去されることになりました。
僕は幼い頃から動物が好きで、ペットショップの前を通る時は、よくケージの中の犬や猫をしばらくながめて、癒されていました。
もしかしてお店ごと、ペットたちもどこかに移されるのか、なんだか心配になり、お店の人に聞いてみたところ、「廃棄される」とのこと。
「廃棄?」
えっ?!今、廃棄って言った??
僕が驚いた顔をすると、お店の人も雇われの身なので、くわしい話は知らないけど、お店の″モノ″は全て廃棄するとのこと。
そんな‥
とはいえ、何もすることもできず、週末にAEONを通るたびに、ペットショップの前を通っていましたが、閉店間際になり、表示されていたペットの価格も、半額になっていました。
そのせいか、お店に残っていた、ペットたちもだんだん売れていき、最後の一匹が残りました。
ペットのケージには「マンチカン(脚長)」
ん?、脚長?
マンチカンという猫は、犬でいうところのダックスフンドみたいな種類で、足が短いのが特徴の猫なんですが‥

脚長って‥
どういうこと?
おそらく、それが理由で売れ残っていたのですが、ついに閉店の日がおとずれました。
ああ、これで最後か‥
なんとなく、かわいそうなキモチになり、最後だから、ちょっとだけ抱かせてもらおうと思い、ペットショップの人にお願いして、そのマンチカン(脚長)を抱かせてもらいました。
ペットショップのおばさんがケージから、マンチカン(脚長)を無造作に取り出し、僕の胸にぺっ!とのせました。
僕もおどろき、僕の胸にはりついているマンチカン(脚長)も、凍りついたように、張り付いたままになりました。
これはおどろかせてはいけないなと思い、しばらくそのままジッとしていました。
‥
どのくらいの時がたったでしょうか、「じゃそろそろ‥」と、お店のおばさんが僕からマンチカン(脚長)を無造作に引き剥がそうすると、怯えたように、僕にしがみついたまま離れない。
何度も何度も、お店の人がぐいぐいとひっぱるのですが、はがれない。
お店の人が「どうします?」と言われた時、僕の頭の中に、いろんな思いがかけめぐり、どうするどうする?とぐるぐると悩んだ結果
「連れて帰ります」
と、思わず口にしていました。
えっ?購入されるということですか?まあ、はがれないので‥と、なんともマヌケなやり取りをして、じゃあ、こちらで手続きをと、マンチカン(脚長)が胸に張り付いた状態で、購入の手続きを行いました。
だんだん、冷静になってきて、買うために必要なモノは?、そもそも猫飼ったことないぞ、引越し、そうだ独身寮から引っ越さないと、それにトイレやら、エサやら、ケージとかどーすんだと、とにかくその日に必要なモノを準備して、こっそり寮にマンチカン(脚長)を連れて帰りました。
どうしよう‥
早急にペット可の物件を探し、引越して、環境を整えなければ‥
とにかく何もかもドタバタでした。
そうだ、名前、名前を決めよう
ペットショップで聞いた誕生日は春だった。
よし、春生まれだから、ハルにしよう
そうして、マンチカン(脚長)はハルとして、幸せに暮らしたとさー
2.後日談
後ほど、血統書はお送りします。とペットショップのおばさんは言っていたけど、閉店のごたごたで忘れたのか、それとも、そもそも血統書なんてなかったのか、今となってはわかりません。なので、本当にマンチカンか定かではありません。
友達にマンチカン(脚長)だと、紹介したら、え?、ひろさん、脚の長いマンチカンって、それってただのネコやん!とツッコまれて、そうだな、ただのネコだよね‥と、妙に納得したのであった。

(おわり)
最後まで、読んで頂きありがとう。
結果オーライですが、ハルと暮らせて、幸せでした。

