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エラーから生まれるかたち

私たちの身体の中では、日々無数の「細胞の複製と増殖」が行われています。DNAは複製され、RNAへと転写され、さらにタンパク質へと翻訳される——この営みは、生命の根幹を支える、いわば私たちの「無意識の創造」だと考えられます。

しかし、その過程は常に完璧ではありません。微細なエラー——わずかなズレや変異——が日々、数万、数十万と発生しています。ほとんどのエラーは自然と修復され、問題にはなりません。けれど、ごく稀に生じた一つのエラーが、予想もしなかった「変化」をもたらすことがあります。それは、ある時は静かな終焉を導き、またある時は進化という新たな可能性を開きます。

私は、そのようなエラーと共に生きる存在として、自らの手で「作品」というもうひとつの自己をつくり出しています。


陶芸作品の制作過程もまた、エラーに満ちています。土をこね、釉薬を調合し、窯で焼成する。その一つひとつの行為の中で、私たちは意図せざる「変化」に直面します。釉薬の思わぬ流れ、窯の中での化学反応、湿度や気温といった環境の揺らぎ。それらは時に予測を超え、思い描いたかたちを裏切ります。

けれど、その「裏切り」こそが、作品に新たな命を吹き込むこともある。意図しなかった色彩、偶然生じた質感——それらは、作家の意図を超えて作品を豊かにし、見る者の心に訴えかける何かを宿します。


このnoteを読んでくださっている皆さんは、日々の暮らしの中で「思い通りにいかないこと」にどう向き合っているでしょうか?

私たちは常に「エラー」の中に生きています。その不可避の偶然を、受け入れるのか、拒むのか——それは、表現だけでなく、生き方そのものにも通じる問いかけです。

私にとって陶芸とは、物質と時間、そして偶然の交差点に立つ営みです。偶然——すなわち「エラー」をどう受け止め、どう昇華するか。そこにこそ、表現の本質があると私は考えています。私は今日も、土に触れ、火を見つめながら、自らの「進化」を模索しています。

もしこの考えに共感したり、ご自身の経験と重ね合わせる部分があれば、ぜひコメント欄で教えてください。そして、この文章が、どこかで誰かの「思考のきっかけ」となるなら、これ以上の喜びはありません。

作品とは、私自身の細胞の延長として存在する「もうひとつの自己」なのだと思っています。


Instagramでは、制作の現場や作品の写真を更新しています。ぜひご覧ください。 @hirotake_imanishi

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