創立80周年記念企画 末弘厳太郎の光と影 講師:長谷川貴陽史 2026/06/13
公益財団法人政治経済研究所は2026年に、研究所が1946年に創立されてから丁度80周年を迎えることができました。それを記念して、研究所の創立者であり初代の代表理事でもある、末弘厳太郎(いずたろう)(1888-1951)の考え方や足跡を学ぶ研究会を企画しました。講師は都立大学法学部の長谷川貴陽史先生です。開催要項は以下の通りです。現地会場も設けられますが、オンラインでZOOMで気軽に自宅から参加できますので、遠方の皆様もぜひご参加ください。
サムネイルは末弘厳太郎『断腸前後』一粒社 昭和26年1951年12月の見返しにある末弘の写真(昭和16年1941年)。
論題 末弘厳太郎の光と影―大正期の社会的実践と昭和期の変容
講師 長谷川 貴陽史(はせがわ きよし)東京都立大学法学部教授
日時 2026年6月13日(土) 午後2時より4時まで(延長あり)
会場 東京大空襲・戦災資料センター(江東区北砂1-5-4) 映像講話室
参加方法 参加申し込みすると一律にZOOM情報が配布されます。ZOOMで参加するか会場で参加するかはご都合で選べます。
会場参加される場合 初めて来られる場合は錦糸町南口からのtaxi利用をお勧めします。北砂1丁目へと指示されて、清州橋通りに出て、岩井橋を渡り、セブンイレブン前で降りてください。左手右側のレンガ色の建物です。
報告要旨
本報告は末弘厳太郎の思想遍歴を追いつつ、知識人の社会的役割を検討する。
末弘は東京帝国大学法学部教授であり、民法学者であった。また、戦前に労働法の講義を始め、戦後には労働三法制定に関与するなど日本の労働法の形成に先駆的役割を果たした。さらに法社会学研究を先駆的に展開した。戦後には政治経済研究所の初代理事長や中央労働委員会会長に就任した。
だが、末弘の活動や思想は大正期から昭和期にかけて大きく変容した。大正期には小作人や労働者の立場に立ち、小作法や労働組合法の制定に尽力したが、1935年の天皇機関説事件で美濃部達吉とともに糾弾され、1930年代半ばに労働組合法制定が挫折すると、議会政治への評価を変化させ、国体思想やファシズムと一定の親和性を示すに至る。敗戦後は教職追放により大学を去ることとなる。本報告ではその社会的実践の「光」と戦時期の位置取りを視野に収め、単純な美化や断罪にとどめずに知識人の役割を再考する。
講師略歴 1969年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程退学。博士(法学、東京大学)。北海道大学大学院法学研究科専任講師等を経て現職。日本法社会学会理事。カリフォルニア大学バークレー校客員研究員(2010-11年)。オックスフォード大学客員研究員(2019年)。
専門 法社会学
業績 長谷川貴陽史『都市コミュニティと法−建築協定・地区計画による公共空間の形成−』(東京大学出版会、2005年3月)
長谷川貴陽史「社会の現実と法」西川洋一・大西楠テア・岡孝・長谷川貴陽史・橋本陽子『法の歴史と法解釈の基礎』(中央経済社)145-199頁(2025年5月) 他多数
研究会の参加方式 現地参加・ズーム参加の各自選択制 参加希望者には一律にZOOM情報が配布されます。どちらの方式で参加されるかはご自身で選擇できます。多数のご参加をお待ちしています。
参加申し込みの受付 会員でない一般の皆様 PEATIXで受付
研究会員・センター維持会員 政経研HPで受付
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