コロナワクチン接種データ開示請求プロジェクト [2]: ワクチン接種数ヶ月後の死亡の波
前回に続き「日本のmRNA新型コロナウイルスワクチン接種者400万人における接種後死亡事例に関する市民ボランティアによる情報開示請求とウェブデータベース:接種後数か月で発生した大規模な死亡の波は頻回接種により増幅し長期化した。」のプレプリントの内容を説明していきます。
日本全国におけるワクチン接種後の死亡推定のための標準化

本解析には、1回目接種者4,025,948名、2回目接種者4,004,076名、3回目接種者3,406,171名が含まれました (図9)。日本の新型コロナウイルス感染症特別臨時予防接種事業は2024年3月31日に終了しましたが、同日時点では、日本全国において104,761,469回の1回目接種、103,473, 276回の2回目接種、86,700,808回の3回目接種が実施された事を厚生労働省は報告しています。後述するように、2021年11月以降は未接種者における新規接種は極めて稀でしたので、これらの数値は大きくは変化がないものと推測されます。上記の接種回数は本開示請求データの数値の26.0倍、25.8倍、25.5倍であり、今回の開示請求で得られたデータの規模は日本全体の約3.9%に相当する事になります。57の自治体からのデータが必ずしも全体を代表するわけではありませんが、いずれにせよ日本における402万人の接種者における1750万回分の接種のデータとは事実上相当な規模であると言って良いでしょう。 これらの開示請求データに25.8を掛ける事で、暫定的に日本全体の接種数を推定でき、それにより日本で投与された4回目から8回目の接種数を推計する事が可能となります。
ワクチン接種者の内訳として、3回目接種後に接種を中止した人が21.9%と最も多く、次に多いのが4回目接種後に中止した人の19.6%でした。そして2回目または5回目接種後に中止した人がそれに続きます。ちなみに1回目接種後に中止した人はわずか1.2%と極めて低い数値でした。これは、ワクチン接種は受けたものの、健康上のリスク等の理由からその後の2回目接種を受けられなかったというような特殊な事情を反映している可能性があります。
また、8回目接種に関するデータは極めて限定的でした。その理由の一つとしては、情報開示請求の対象が特例臨時接種 (7回目まで) に限定されていた点が挙げられます。そして定期接種スケジュールの一環として実施される8回目接種に関しては、当初この請求の対象外であったという事情もあります。さらに、情報開示請求プロジェクトが開始された時点では、8回目接種はまだ広く実施されておらず、接種を受けた方々の観察期間が不十分であった事も影響しています。このため、その後の解析は7回目までの接種者に限定されました。加えて一部の自治体では、定期接種スケジュールの一環として実施された8回目の接種データを、7回目接種データから除外していませんでした。つまりこの事は7回目接種後の死亡事例の一部には、8回目の接種を受けた方も含まれていた可能性を示唆しています。
ワクチン接種後死亡事例の概要

本研究では4年以上にわたるワクチン接種後死亡の全体像を可視化するため、ヒートマップを採用しました。各点は特定の接種日 (x軸) を表し、最終接種から死亡までの日数 (y軸) に基づいて位置付けられています (図10)。赤とオレンジ色のクラスターは死亡件数が多い日を示しており、こうしたクラスターが7回発生しています:2021年6月の1回目・2回目接種後、 2022年3月の3回目接種後、2022年8月~9月の4回目接種後、2022年12月の5回目接種後、2023年6月の6回目接種後、2023年12月の7回目接種後。特筆すべき点として、死亡のピークは接種直後ではなく、接種から数か月後に出現し、高い死亡率が持続する期間が確認されました。この長期にわたる大規模な死亡の発生は、特に5回目および7回目の接種後に顕著でした。そして前述の通り、7回目接種後の巨大な死亡の波には8回目接種後の死亡者も含まれていた可能性があります。また、これらの大規模な死亡は季節や接種時期に関係なく発生しました。この傾向は地方都市全体で一貫しており、相模原や鹿児島のような人口密集都市で特に顕著でしたが、豊橋、明石、伊丹、豊川といった比較的人口の少ない都市でも観察されました。
日本におけるコロナワクチン接種開始後の超過死亡

もともと日本では、年間死亡者数自体は年々増加傾向にありました。しかし驚くことに、新型コロナパンデミックが始まった2020年には年間死亡者数は減少しています (図11左)。ところが、コロナワクチン接種が開始された2021年以降、年間死亡者数は急激に増加し始めました (図11左)。本研究ではコロナワクチン接種開始後の超過死亡を推定するため、 2010年から2020年までの年間死亡数 (東日本大震災が発生した2011年を除く) に対して線形モデルを適合させています。しかしながら死亡率における人口差を調整しなくとも、この直線はコロナワクチン接種開始前の年間死亡数の増加をほぼ近似していました (決定係数R²値:0.9688)。この予測直線と比較する事により、コロナワクチン接種開始後の超過死亡数を推定しました (図11右)。コロナワクチン接種開始直前の2020年の超過死亡数は-16,350人でした。これに対し、超過死亡数は2021年に32,562人、2022年に143,567人、2023年に132,344人、2024年に143,517人となり、2021年から2024年までの合計は451,990人となりました。
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