見出し画像

コロナワクチン接種データ開示請求プロジェクト [3]: 死亡の波は頻回接種により拡大し、長期化した

引き続き「日本のmRNA新型コロナウイルスワクチン接種者400万人における接種後死亡事例に関する市民ボランティアによる情報開示請求とウェブデータベース:接種後数か月で発生した大規模な死亡の波は頻回接種により増幅し長期化した。」のプレプリントの内容を説明していきます。


コロナワクチンの頻回接種は、接種後の大規模な死亡の波を長期化させた

図12

図12は、各コロナワクチン接種者の初回接種から死亡までの日数と、接種回数を示しています。まず、情報開示請求により得られたワクチン接種者総数 (4,025,948人) に対する週ごとの死亡者数の割合として算出された単純死亡率を解析しました (図12、左の縦軸)。単純死亡率は、その接種量を接種した者全体の死亡総数に比例するため死亡規模を直接的に反映します。さらに図9に基づき実際の死亡者数を25.8倍に換算し、日本全体の推定死亡者数で正規化しました (図12、右の縦軸)。ワクチン接種者における死亡率は、2021年2月の初回接種開始後に上昇しました。その後、冬季の季節的な要因による増加を除けば、死亡率は比較的安定しているように見えます。一方、詳細な解析では、各接種回数の後に発生した死亡の波は複雑に重なり合うパターンで構成されている事が明らかになりました (図12)。

日本においては、新型コロナパンデミックが始まった2020年には超過死亡は発生せずむしろ減少し、2021年のコロナワクチン接種開始後から大規模な超過死亡が発生し始めました。ワクチン接種開始前かつパンデミックのピーク時であった2020年の年間死亡率は1.1%であり、これは週間死亡率0.021%に相当します (図12)。すなわち、初回接種後100日以降の死亡率は接種前を上回っていました。

図13

次に各個人の最終接種から死亡までの日数を解析しました (図13)。単純死亡率 (左の縦軸)は、特定の接種回数を受けたワクチン接種者総数 (固定人口)に対する週間死亡者数の比率として算出しました。日本全体の推定死亡者数は右の縦軸に示されています (図13)。1回目接種後の死亡の大半は、接種後数週間以内に発生しました。これは、ほとんどの人が1回目接種後数週間以内に2回目接種を受けたためと考えられます。対照的に、2回目接種後のピークは接種後約7か月、3回目接種後は約3~4か月、4回目から7回目接種後は約3か月後にそれぞれ観察されました。ここで着目すべきは、 単純死亡率は死亡者数に比例するため死亡規模を反映していますが、例えば2回目接種の死亡の波のピーク時には、 日本全国で週に約3万人が死亡したと推定されている事です (波のピークは赤い三角で強調表示)。注意点として、次の接種回に進む人はその接種を最終接種として受けたグループから離脱する事になり、これが死亡の波の見かけ上の減少に影響を与えている可能性があります。

死亡率のピークは追加接種ごとに早期化しました。各ピーク後には死亡率が低下したものの、4回目接種後は持続的な死亡の波が続き、ピーク後の死亡率も高水準で推移しました。また特筆すべき事象として、7回目接種後に発生した死亡率のピークは1年以上持続した事があげられます (赤色のバーで強調)。週次死亡率は、1回目接種後0.01%、2・3回目接種後0.02%、4回目接種後0.03%、5・6回目接種後0.04%でピークに達しました。7回目接種後は、 0.05%を超える死亡率が1年以上持続しました。1回目から7回目までのデータを総合すると、実際に死亡の多くが高齢者層に集中していた事は明らかです。しかしながら、死亡のピークは接種直後ではなく、約4ヶ月遅れて発生しました。全国的な死亡数は、最終接種から約4ヶ月後に週あたり約10万人に達したと推定されています (図13)。つまり、接種回数が増加するにつれて、死亡の波はより高くなり、ピークは早まり、減衰は緩やかになりました。特に7回目の接種では顕著に高い死亡率が持続する状態が確認されました。ただし、7回目の接種による死亡者数には、8回目の接種も受けた個人が一部含まれている点に留意する必要があります。

図14

7回の接種における波のパターンを分解し重ね合わせると、大規模な死亡の波が再構成されました (図14)。


コロナワクチン接種を中止した人の接種後死亡

日本では2024年までに合計8回目までのコロナワクチン接種が継続されましたが、日本国民の全員がその接種を受けたわけではありません。では、ワクチン接種を途中で中止した集団においての死亡率はどうなるのでしょうか?まずは単純死亡率、期間別死亡率について説明していきます。

図15

例として、千人の集団があり、毎日ひとりずつ亡くなったとします。観察開始時点の集団を固定分母として死亡率を計算すると初日の死亡率は1/1000 (0.1%)、2日目の死亡率は1/1000 (0.1%)、3日目の死亡率も1/1000 (0.1%)、4日目やそれ以降の死亡率も1/1000 (0.1%) となります (単純死亡率)。しかし、実際には人が亡くなるたびに集団の数は変動していきます。特定の期間の集団の人口を変動分母として死亡率を計算すると初日の死亡率は1/1000 (0.1%)、2日目の死亡率は1/999 (0.1001%)、3日目の死亡率は1/998 (0.1002%)、4日目の死亡率は1/997 (0.1003%) となります (期間別死亡率)。集団の規模がある程度大きい場合、単純死亡率と期間別死亡率はあまり異なりません。

図16

もう一つの例として、20人の集団があり、毎日ひとりずつ亡くなったとします。単純死亡率で計算すると、初日の死亡率は1/20 (5%)、2日目の死亡率は1/20 (5%)、3日目の死亡率も1/20 (5%)、4日目やそれ以降の死亡率も1/20 (5%)となります。このように単純死亡率では毎日の死亡率は5%のまま変わりません。しかし一方で、期間別死亡率では、初日の死亡率は1/20 (5%)、2日目の死亡率は1/19 (5.26%)、3日目の死亡率は1/18 (5.56%)、4日目の死亡率は1/17 (5.88%) となります (期間別死亡率)。

このように、集団の規模が小さい場合には単純死亡率と期間別死亡率は大きく異なるため、たとえ同じデータであっても全く違ったグラフになります。期間別死亡率は人年法 (人週法、人日法) の考え方に基づき、疫学では一般的な計算法です。しかし、どちらの解析法やグラフが適切であるかは目的によります。例えば、毎日同じ数の死者が出ている事を明示するには単純死亡率のグラフが適しています。なぜなら単純死亡率は観察開始時点での集団の人口に比例するために、死者の規模を直接反映するからです。

図17

期間別死亡率では、各接種段階の生存者数を変動分母として週あたりの死亡率を算出しました。縦軸 (週間死亡率) の高さを揃えて比較すると、単純死亡率が減少する時期に期間別死亡率が上昇する事が分かります。これは、次の接種段階に進む個人が集団から除外される事により期間別死亡率の分母が減少するため、接種を中止した者の死亡率が顕在化するからです。実際、期間別死亡率のピーク (赤の三角で強調表示) (図18右)は、単純死亡率のピーク (図18左)よりも遅れて発生しました。しかしながら、期間別死亡率の急上昇も「ワクチンを打ち止めると死亡率が上がる」という事を意味しているものではなく、期間別死亡率のピーク以降は「打ち止めた人」の死亡率を反映しています。

また他にもグラフから読み取れる事として、単純死亡率のピークまでは単純死亡率と期間別死亡率の近似が成立し、いずれも死亡率が上昇しています。期間別死亡率のピーク以降は単純死亡率と期間別死亡率のどちらでも死亡率が減少します。実際の死亡率のピークとは単純死亡率のピークと期間別死亡率のピークの間に来るものと考えられます。死亡率上昇とその後の死亡率下降が両方の解析からも確認できるように、接種数ヶ月後の死亡の波はコロナワクチン接種と相関していました。接種回数によって死亡の波の形や時期が変化する事から、死亡の波は接種回数の影響を受ける事が分かります。

図18

図18は図17の単純死亡率のグラフの縦軸を調整し、死亡率のピークを見やすくしたものです。ここから分母を固定した単純死亡率を見ると、例えば高齢者における1回目接種後の死亡率は、接種後14日目にピークを迎えた後、急激に低下しました (図S3、左上)。2回目の接種は1回目から数週間後に実施されており、1回目を接種した大多数が2回目の接種へと進みました。したがって、1回目接種者における単純死亡率が接種後2週間で急激に低下した現象とは、大多数が次の接種に進み、1回目接種者の数が減少した事を示唆しています。これに対し、1回目接種者における期間別死亡率を見ると、高齢者層の死亡率は接種後2か月でピークになり、1.2%に達しました。単純死亡率で見ると、1回目接種後の2か月時点で全1回目接種者の総死亡数は既に大幅に減少していた事から、これは1回目接種で接種を中止した少数派における高い死亡率を示しています。この高い死亡率は、1回目接種後に深刻な有害事象を経験した個人が2回目接種を受けず、その後死亡した可能性が考えられます。

2回目接種後にも同様の傾向が観察されました。期間別死亡率 (接種を中止した層の死亡を強調)では、波のピークが単純死亡率よりも遅れて現れました。高齢者においては、 2回目接種後約9か月、3回目から6回目接種後約7か月で期間別死亡率のピークが観測されました。

図19

単純死亡率のピークは、次の接種に進んだ対象者が集団から除外された後に低下し始めた可能性があります。しかしながら、接種中止者をより明確に反映する期間別死亡率においても死亡率はピーク後に減少しました。一方、頻回接種者では期間別死亡率の死亡率の波の影響はより長く持続し、5回目以降の接種では、ピーク後の死亡率上昇が接種後1年以上持続しました。これらは全死亡数の中では少数派ではありますが、各接種回数を終えた後にワクチン接種を中止した個人も、接種後一定期間を経て死亡した事を示唆しています。


#コロナワクチン
#ワクチン
#コロナ




*記事は個人の見解であり、所属組織を代表するものではありません。


いいなと思ったら応援しよう!