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まんさくの花 春はスギ花粉と……

 久しぶりに雨が降りました。2か月ぶりの雨という話でした。それなりに降ったんじゃないかと思いましたが、カラカラの大地には、吸い込まれるか流れるかして、ちっとも水源に水はたまらなかったようです。1日の雨では足りないですね。

 雨が降れば、家でこもっているだけなんですけど、晴れても花粉が飛んでいるから、やはり引きこもっているんですけど、雨には頑張ってもらわないと、世の中がおかしくなります。北半球というのは同じように冬から春を経験しているはずなのに、東西にはかなりムラがあるみたいで、フランスでは洪水被害が起きたり、アメリカでもどうにかなっているだろうし、日本では異常乾燥でした。

 こんなふうに、ムラはあちらこちらに広がって、ならしてみたら冬から春の気候なんでしょう。地球は人間どものために、適切な対応なんか取りません。あるがままに、寒くなったり、雨が降ったり、ものすごく暑くなったりするみたいです。

 それが自然というものでしたね。

 先日、近所の農業公園・ベルファームというところに行ってみました。温室はたいていスイレンの花がいつもあるのに、この前は何もなくて、植えられたパビルスも手もち無沙汰みたいな感じでした。そこを抜けて、もうすぐデビューする鉢植えたちを眺め、「ああ、こんなに新たにバラたちも植えられるんだ。すごいなあ。それにしても、バラというのは、今はほんの30cmくらいしかないのに、季節になったら爆発するし、大きな花をいくつもつけるもんだな。すごいな。」と感心してしまいました。

 「バラは肥料食いなんだよ」と奥様は教えてくれます。そりゃ、あんなにグングン伸びなきゃいけないから、エネルギーが必要なはずです。

 藤棚を抜けて、木に囲まれたコーナーにたどり着くと、他はモクレンがつぼみを持っているくらいで、花はなく、マンサクだけがきれいに咲いていました。



 いい匂いもしたけれど、何という匂いなのか、解明しないままに、ただいい匂いだと思い、写真を撮っただけでした。

 昔の人なら、これは何の匂いに近いとか、もう少し匂いにも向き合ったことでしょう。残念ながら私たちは、写真だけで終わってしまった。

 友だちが「NHKの朝ドラであったでしょ」と教えてくれて、「あれ、そうじゃないだろ」と慌てて調べてみましたけど、ちゃんと1981年前半のNHKの朝ドラがあったみたいでした。

 私は別のドラマのことを考えていて、マンサクの花と匂いを感じながら、森繁さんと竹脇無我さんのドラマで「マンサクの花」ってあったよなあ、と思っていたのでした。

 私のカン違いで、森繁さんのドラマは1970年から77年まであったという「だいこんの花」というドラマだったようです。たぶん、うちの母親は見ていたと思うので、「〇〇の花」というドラマが、いつしか「マンサクの花」に変化していました。

 それくらいマンサクって、イメージにない花でした。遠くから見たら、「ああ、サンシュユの花なんだな」と思ったものでしたが、マンサクでした。

 今回のことで、マンサクは心に刻まれたでしょうか? たぶん、無理だと思います。もう少し匂いを解明してみたら、強く刻まれたと思うんですけど、写真をとったらもう満足してしまって、せっかく咲いてた木の花はもう忘れ去られていくのかもしれません。