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【2026年8月版】主要なローカル画像生成モデルとKrea2のポジション

2026年6月22日にオープン版がリリースされたKrea2という新しい画像モデルが一気に話題となり、主要なローカル画像生成モデルの一角を占めることになりました。

数多くのローカル画像生成モデルがある中で、Krea2がどのポジションを占めることになったのか、そして要らなくなったモデルはどれなのか、2026年8月時点の主要なローカル画像生成モデルについて私の独断と偏見でまとめつつ語ります。


2026/8/10: 2026年8月でKrea2の評価で定まったものについて、予測的な書き方を確定的な書き方に変更(新モデルの追加は無し、Mage-Flowは…)
2026/7/25: FLUX.1 Krea [dev] の説明での、「Krea1をベース」を「FLUX.1をベース」に修正


現在主要なローカル画像生成モデル

一覧表

2026年8月時点の主要なローカル画像生成モデルについて私の独断と偏見でまとめたものです。入ってないものも多数ありますが、以下のモデルを優先的に載せてます。

  • Forge Neoが対応しているモデル

  • 最近リリースされたばかりで評価が定まっていないモデル

  • 唯一無二な機能や用途があるモデル

主要なローカル画像生成モデル

「NSFW」項目の基準は、ベースモデルが以下の条件を満たしていることです。

  • Yes: NSFW画像を学習しており、生成することもできる

  • No: NSFW画像を学習していない

  • Limited: NSFW画像を学習しているが、生成が制限されている

個人的には、Krea2の登場によってQwen-Image-2512とZ-Image-Turboは使うことがなくなりました。

ローカル画像生成モデルに求められる要素

ローカル画像生成で「覇権」を取ることができるモデルの条件は、以下の3つすべてを満たしていることです(断言)。

  • NSFW画像を生成できること(最低でも学習していること)
    SFW画像ならクラウドモデルのほうが簡単・高性能・高品質なので、ローカルで動作させる必要がないです。
    ベースモデルがNSFW学習していない場合でも、NSFW対応をうたったLoRAやマージモデルがリリースされることは多いですが、個人レベルの追加学習ではたいした表現はできません。「QIE-Rapid-AIOでXXXなNSFW画像を出せない」という話を何度も聞いたことがあります。QIE-Rapid-AIOは個人開発レベルとしては素晴らしいモデルだと思いますが、LoRAマージで追加できるバリエーションは限られます。
    ベースモデル、もしくは完全なファインチューニングモデルでNSFW学習していることが最低条件です。

  • 動作とリソース消費が軽いこと
    エントリークラスのゲーミングPC環境、具体的にはメインメモリ32GB、Geforce RTX 3060 (VRAM 12GB) ~ RTX 5050 (VRAM 8GB) くらいの環境で、1024x1024クラスの画像を1分以内(アッパーミドルクラス、高速化技術利用であれば10秒以内)に生成できるくらいでないと、ユーザー数が限られてしまいます。

  • LoRA作成が手軽であること
    ベースモデル単体では生成できる画像のバリエーションに限りがあるため、個人レベルでLoRA作成ができないと発展性がありません。

他にも画像の表現力、プロンプトへの追従性、ライセンスなど重要な要素はありますが、現在リリースされるモデルはいずれも高水準で満たしているため差別化要素になりづらいです。

Krea2

Krea2の特徴

Krea2の公式サンプル画像

Krea2は前述のローカル画像生成モデルに求められる3つの要素をすべて満たしています。

  • NSFW画像生成
    Krea2はFlux, Qwen-Image, Z-Image等と違い、NSFW画像も学習されており生成しないよう検閲しているだけです。その点はクラウドサービスのGrokに似ています。検閲をすり抜けるためのカスタムノードやLoRAが研究され、毎日のように新しいものがリリースされています。
    検閲をすり抜けることによって日本語や縦書きが出せなくなるなど性能劣化もあるようですが、NSFW画像自体の品質は高いです。

  • 動作とリソース消費が軽いこと
    Krea2のbf16モデルはDiTとTEの合計で約32GBのサイズがありますが、基本的には8bit量子化モデルを使えばよく、サイズは合計約16GBです。それでも大きいですがComfyUIのメモリ管理のおかげで、メインメモリが32GBあればVRAM8GBでも問題なく生成可能です。
    生成速度についてもTURBOモデル8ステップでの生成が基本となっておりモデルサイズの割に現実的な速度です。また同時期にINT8 ConvRot対応が実装されたことで、Geforce RTX 30シリーズでも最小限の品質低下で高速生成することができます。

  • LoRA作成が手軽であること
    musubi-tunerが早々にKrea2に対応したためLoRA作成の難易度は他のローカルモデルと同等です。CivitaiにもKrea2用のLoRAが増えつつあります。
    ただし学習にはモデルサイズ相応の時間がかかるようです。

Krea2が占めることになったポジション

  • 実写画像、フォトリアル画像
    特に実写画像生成に強いです。実写画像生成はFLUX.2, Qwen-Image, Z-Image-TurboからKrea2に置き換わりました。

  • オリジナルの二次元画像、アニメ、イラスト
    生成可能な二次元系の版権キャラと画風が、IllustriousやAnimaに比べて圧倒的に少ない
    です。ただプロンプトの理解力をはじめ基本性能はAnimaよりも高いため、オリジナルの二次元画像においてはKrea2の利用が少し増えています。
    しかしエロは、Danbooruのゴリゴリの二次元エロ画像を学習したIllustriousやAnimaには遠く及びません。そのため、SDXL 1.0に対するIllustriousのようなファインチューニングモデルが出ない限り、IllustriousとAnimaの地位は揺るがないです

  • Edit系
    Krea2にはQwen-Image-Editのような公式Edit機能はありません。しかしKrea 2 Identity Edit (ComfyUI-Krea2Edit) やComfyUI-Krea2-Ostris-Editという非公式のEdit機能と対応モデルがリリースされています。
    非公式にしては高い品質のようですが2026年8月時点ではまだ評価が定まっていません。導入の手軽さなどを考慮すると、まだQIE-2511やFLUX.2 [Klein] を置き換えるほどではないと思います。

Design Arenaでの評価

Design Arenaという評価サイトにおいてもKrea2は高く評価されています。

Design ArenaにおけるOpen Weightsモデルの評価グラフ (2026/7/3)
Design ArenaにおけるOpen Weightsモデルの評価表 (2026/7/3)

生成画像のブラインドテストによるELO Ratingにおいて、Krea2はIdeogram 4.0に僅かに劣っているものの、オープンウェイトモデル(ローカルモデル)の中ではとび抜けたスコアを得ています。
一方で生成時間はKrea 2 TurboがIdeogram 4.0に3倍以上の差を付けています。

2026年6月は3週間ほど先にリリースされたIdeogram 4.0が少し話題になっていましたが、人気ではKrea2が完全に追い抜いてしまいました。


Krea2については以上です。
以下は一覧表の各モデルについてHugging Faceのリンクや個人的な思いをまとめた内容です。

SD1.5 / Stable Diffusion 1.5

2022年10月リリース

個人的には画像生成を始めたばかりのときにAbyssOrangeMix3等の派生モデルを数時間使ったことがあるだけです。そのとき生成した画像は今も残してますが、いわゆるマスピ顔ばかりで趣深いです。
背景や模様などの細かい描写はSDXL以上と言われており、いまだに愛用している人が一部に存在します。

私のストレージに現存する最古のAI生成画像 (AbyssOrangeMix3で生成)

SDXL

Stable Diffusion XL 1.0

2023年7月リリース

Animagine、Pony、Illustriousなどの優れた派生モデルのベースとなっています。実写寄りなので、今も人気がある実写モデルの中にはPonyやIllustriousベースではなくSDXL 1.0ベースのものがありますね。

Pony Diffusion

2024年1月リリース

Illustriousが登場するまでの覇権モデルでしたが、Illustriousが覇権を取った後はケモナー専用モデルという印象です。v7が盛大にコケたので復権は無理でしょう。
個人的にはWAI-ANI-PONYXL v14.0のみPony用LoRAとともに残してあります。

Illustrious XL

2024年9月リリース

まだまだ現役。というか今後リリースされるモデルはどんどん高度化していき、Illustriousのように少ないタグで「いい感じ」の画像を出してくれるモデルは出ないと思うので、Illustriousはいつまでも使われ続けると思います。
Illustriousは大人気なのにOnomaAIは嫌われているのは立ち回り方が悪すぎましたね。Illustrious XL v3.0以降がオープン化されることも無いでしょう。
個人的にはWAI-illustrious-SDXL v16.0をベンチマークとして使っていますが、v14.0が好きという人も多いようです。

WAI-illustrious-SDXL v15.0の公式サンプル画像

NoobAI XL

2024年11月リリース

Illustrious XL v0.1をベースに追加学習したモデルで、v-predという明暗と色彩表現に強いモデルがあるのが特徴です(e-predモデルもあります)。
現在メジャーなIllustrious派生モデルのほとんどがNoobAIもマージしているので、Illustriousと名乗っていても実はNoobAIでもあるモデルがほとんどです。v-predモデルなのにCivitaiでBase ModelがIllustriousになっているのを見ると「?」となりますが、Illustriousもv2.0からv-predになっているらしいですし、あまり気にしなくてもよいです。
個人的にはObsession v-pred v2.0をたまに使っています。

Obsession v-pred v2.0の公式サンプル画像

FLUX.1

バリエーションが多くてどれが何なのか分かりません。最初のリリース時は画像生成をしておらず、関連モデルを含めて使ったことがないのでほとんど語ることがありません。
FLUX.2とQwen-Imageがリリースされたことで役目は終えていると思います。

FLUX.1 [dev]

2024年8月リリース

FLUX.1 Kontext [dev]

2025年6月リリース

Editモデルらしい、ということしか知りません。

FLUX.1 Krea [dev]

2025年7月リリース

Black Forest LabsとKrea AIの共同で、Flux.1をベースに開発されたそうです。Krea2と技術的な関連はありません。

Lumina-Image

Neta Luminaとその派生モデルであるNetaYume Luminaが、SDXLの後継アニメモデルとして期待されたこともありました。しかし良い部分もあるものの、基本的にはIllustriousに劣る品質で発展途上のままでした。
Animaがリリースされたため今後使われることはないでしょう。私も使ったことがありません。

Lumina-Image 2.0

2025年2月リリース

Neta Lumina

2025年5月リリース

NetaYume Lumina v4.0の公式サンプル画像

Qwen-Image

Qwen-Image / -2512

2025年8月リリース

実写生成モデルとしてFLUX.2、Z-Imageと人気を分けていたように思います。というか、どのモデルも決定的な要素 (NSFW) が無くて覇権を取れなかっただけだと思いますが。
現在はKrea2に置き換えられたといってよいと思います。

Qwen-Image-Edit / -2509 / -2511

2025年8月リリース

ローカルでまともに使える初めてのEditモデルで、いまだにユーザーは多いと思います。FLUX.2 [Klein] のほうが僅かに高性能という評価ですが、それほど交代は進んでいないようです。
二次元画像は絵柄の癖が強く、扱いづらいのが難点です。

個人的にはコスプレLoRA(実写変換LoRA)が面白くて、複数のLoRAを比較して遊んだりしてました。

Anything2Real 2601の公式サンプル画像

Qwen-Image-Layered

2025年12月リリース

Qwen-Image-Layeredの公式解説画像

入力画像のレイヤーを分析して分解できる唯一無二のローカルモデルです。しかし画像生成ユーザーにレイヤー分解のニーズが無いので使われていません。
プロのデザイナーなら高性能な有償ツールかクラウドサービスを使うでしょうし、ターゲットのユーザー層が分かりません。

Z-Image / Z-Image-Turbo

2025年9月リリース

実写も二次元も悪くなく、動作も軽い優等生モデル。逆にこれといった特徴がなく、Z-Image(いわゆるZ-Image-Base)のSOON™(もうすぐ出す)詐欺でLoRA作成環境の整備が遅れ人気を落としたように感じます。
絵柄の癖が少ないのでアップスケール後の再描画に向いているような気がします。
現在はKrea2に置き換えられたといってよいと思います。

FLUX.2

FLUX.1と同様にバリエーションが多くてどれが何なのか分かりません。Kleinについても、しばらくの間はリリースされたこともそれがEdit版ということも知りませんでした。他のモデルにおけるBase / Turbo / Edit等のように名前で分かるようにしてほしいです。
リリース当初に品質は悪くないけど重すぎるという評価だったので、Kleinを含めてスルーし続けて今に至ります。

FLUX.2 [dev]

2025年11月リリース

表現力はかなり高いようですが重すぎるためユーザーがほとんどいません。Forge Neoが対応していないこともそれを表しています。

FLUX.2 [Klein]

2026年1月リリース

EditモデルとしてFLUX.2 [Klein] 自体はQwen-Image-Editよりも優れているという評価のようですが、前述のとおりFLUX.2シリーズのマーケティングが下手過ぎるためにユーザーは増えていないと思います。

Anything2Real F2K 9B Aの公式サンプル画像

Anima

2026年1月リリース

現在もっとも人気があるモデルなので説明不要だと思います。
他のローカルモデルが実写や文字出力などの全体的な性能や機能を強化して巨大化してきていることに対して、Animaは機能や性能の強化は最小限で軽くしたこと、二次元出力に特化したこと、NSFWにフル対応したことが良かったと思います。

Ernie-Image

2026年4月リリース

Ernie-Imageの公式サンプル画像

まともに日本語が出せる初めてのローカルモデルだったと思います。
これまではクラウドサービスでしか出せなかったようなおふざけ日本語ポスター広告や雑誌表紙を出して遊んでいる人をよく見かけました。しかし個人では実用することがないですし、本当に業務利用するならクラウドサービスのほうが高品質です。
また、これ以降に登場するローカルモデルはいずれも実写と日本語に強いことが共通の特徴になっており、そのような特徴での差別化は難しくなっていると感じます。似た特徴の後発モデルが連続リリースされたことで完全に埋もれてしまいました。

HiDream-O1-Image

2026年5月リリース

HiDream-O1-Imageの公式サンプル画像

実写画像生成サービスとして定評があるHiDream開発ということで期待されましたが、同社のクラウドサービスや他のローカルモデルと比較して品質が低すぎました。 
今後のバージョンアップも期待されますが、ここからの逆転は難しいでしょう。

Ideogram 4.0

2026年6月リリース

Ideogram 4.0の公式サンプル画像

Krea2よりも少し先にリリースされ、Krea2と特徴が被る部分が多いモデルです。
冒頭で紹介したとおり、生成画像の品質ではKrea2よりもIdeogram 4.0が僅かに勝っているものの、生成時間が大きく劣り、またNSFW画像もライトなものしか出せないようで、Krea2に話題と人気を奪われている状況です。

Boogu-Image 0.1

2026年6月リリース

Boogu-Image 0.1の公式サンプル画像

公式Edit版があるなどニーズはあると思うのですが、リリースされたのがIdeogram 4.0とKrea2の間で、タイミングが悪すぎました。あまり話題になってません。
Edit版に関してもQIE-2511やFLUX.2 [Klein]から乗り換えるほどの品質ではないという評価のようです。

終わりに

このような感じで、技術的な内容を分かりやすく基本無料で解説しています。「スキ」「フォロー」「チップ」で応援よろしくお願いします。質問がありましたら遠慮なく「質問箱」へどうぞ。

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