見出し画像

第5話:それでも、言葉は内側で育っていた

言葉にしていない時間が長いと、
何も起きていないように見える。
外から見れば、
同じ場所に立ったまま。
同じ話題を避け続けているだけ。
そんなふうに思われるかもしれない。
けれど、
内側では、
静かに変化が起きていることがある。
言葉にしなかった想いは、
止まっているわけじゃない。
ただ、
表に出ていないだけで、
少しずつ形を変えている。

以前なら、
触れただけで
崩れてしまいそうやった感情が、
いつのまにか
手のひらに乗せられるくらいに
落ち着いていることがある。
急いで言葉にしなくてよかった、
と思う瞬間もある。
もしあのとき、
無理に説明していたら、
今のこの感覚には
辿り着いていなかった気がする。

言葉は、
出した瞬間に完成するものではなくて、
内側で育つ時間を
必要とするものもある。
育っている最中は、
自分でも
その変化に気づきにくい。
でも、
ふとした拍子に
「あ、前とは違うな」と
思える瞬間がやってくる。

それは、
何かを成し遂げた感覚とは違う。
もっと小さくて、
もっと静かな手応え。
それでも確かに、
言葉は、
内側で育っていた。
この連載では、
そういう
目に見えない変化も、
進んだこととして
受け取っていきたい。

言葉になる前の時間は、
無駄じゃない。
表に出てこなくても、
内側で育っているなら、
それはもう、
立派な時間やと思っている。


#声にならない言葉
#言葉になる手前で
#内側の変化
#育っている言葉
#内省の記録
#沈黙の時間
#書くことで考える
#等身大の言葉

いいなと思ったら応援しよう!

たにやん@人生の親会社を築く軍師 よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!