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漫画でしか美術を知らないド素人が初の美術館でモネ展へ行ってきた

ブルーピリオドという漫画を読んで、
美術というものに少しだけ興味を持った。

これが約4年くらい前の話。

いつか美術館に絵画を見に行きたい

そんな小さな夢を先日、叶えてきました。

このnoteはそんな話。


なんの予定もないオフの日。
当日は雨予報でできることも限られる。

美術館に行こう

そう思って、約1週間
東京近辺の美術館を調べまくった。

初心者にオススメの美術館
東京 美術館巡り
美術館おすすめ

そんなワードが検索履歴には並んだ。

ただ、どこへ行けば
自分が好きそうな絵を見られるのか?
正直分からなかった。

いろいろ調べてみた結果、
どうやら上野にいくつか美術館があるらしい。

最悪、ひとつ目で微妙だったとしても別のところにすぐ行けることも考慮して、当日は上野に行くことにした。

そうして、
10月5日に上野に行くことを決めた。

なんの偶然だろうか?
その日から上野の国立西洋美術館でクロード・モネの睡蓮が集められる特別展が開催されることを知った。

名前も聞いたことがある。
睡蓮の絵だってなんとなく知ってる。
そのくらい有名な人の特別展なら
素人、初心者でも入りやすいのではないか?

初日ということもあり、
かなりの混雑が予想されていたけれど、
こんな機会も偶然なタイミングも滅多にないことだからこの特別展を見るために上野まで向かった。


会場に到着して、まず驚いたのが人の多さだ。

SNSで確認はしていたが、雨のなかにも関わらず、多くの人が列をなしている。
それは入場列、チケット売り場、ショップ。
モネの人気が伝わってくる人の多さ。
日本人のみならず、海外のお客さんもたくさんいた。

モネの情報なんかまったく持ち合わせていないそんな状態で絵を見て、楽しむことができるのか?

そんな少しの不安を抱えながら入場。

チケット 当日券2300円

まずは5分程度のクロード・モネの生涯を
簡単に説明した動画を見る。

モネの睡蓮という絵は
なんなのか?どんな絵なのか?
そして晩年のクロード・モネは、
最愛の家族の死や眼の病、
第一次世界大戦と多くの困難のなかで
絵を描いてきた。

そして入場時に追加料金で音声ガイドを聴きながら絵を鑑賞できることを知り、ただ見るだけではなく、ガイドを聴きながらのほうがより作品に没頭できるだろうと音声ガイドも使用した。

おそらくこういうのも
特別展ならではなのだろう。

そうやって準備を整えて、いざ会場へ

いくつもの絵が並ぶ。
ほんのり薄暗い部屋に作品を照らす照明。
そこは作品のための空間になっていた。

作品を見ながら音声ガイドを聴く。

ここに来るまではまったく知らなかった
クロード・モネという画家のこと、睡蓮の絵について少しずつ理解が深まっていく。

1枚1枚を見ていくと、

筆のタッチがすべて同じ方向ではないこと
色づかいがほんの少しずつ違うこと
ベッタリと絵の具をつけているところ
薄っすらと塗られているところ
何も塗っていないところ

すべてに意図があるんだろうと想像する。

近くで見る時と少し離れて遠くで見た時の
見え方も違って見えた。
近くで見ると何を描いているのか?よく分からないものが少し遠くから見るとそれがなんなのか見えてくるのだ。

そしてモネは連作で
作品を描くことが多かったそう。

会場にもその連作が並ぶ。
同じ構図でも違いが分かる。
色づかいやタッチ、その違いが分かることが
おもしろかった。


モネは生涯、絵を描き続けた。

最愛の家族を失った時も
第一次大戦で多くの死を目の当たりにした時も

そして眼の病になってしまっても。

眼の病。
白内障だったらしい。

どんどん落ちていく視力。

当時の技術では、
手術で失明する危険性もあったため、
モネは手術を拒んだ。

ただ白内障は進行し、
色も分からず、赤が土色に見え、
緑や青は黒に見えていたと手紙に残している。

それでも絵を描き続けた。
そんな時に書いた作品も並んでいた。

正直に言うと、美しいとは程遠い。
ベッタリと塗られた絵の具。
色は土色や黒、他の作品と並ぶと
その違いがハッキリと分かる。

だが、そんな絵はより力強く、
眼が見えなくなったとしても画家であり続けようとするモネの葛藤や苦悩が表現されているようなそんな絵だった。

そんな作品を描きながら
モネはこんなことを言っていたそう。

喉が潰れた歌手は歌うことをやめる。
白内障になった絵描きは絵を描くのをやめる。
でも私にそれはできなかった。

一度聞いただけ、一言一句同じではない。
でもこんな言葉が流れてきたと記憶してる。

作品と言葉がピッタリとパズルのピースが合うように自分のなかでハマる感覚があった。


2時間くらいだろうか?
非日常の不思議な空間でモネの睡蓮にひたる。

あまりに贅沢な時間だった。

もうそれだけでお腹いっぱいで、
そのまま家に帰った。


初めての美術館はこんな感じで終わった。

ひとつの特別展でひとりの人生を見た

ひたる。とはこういうことを言うんだろう。
あれから2日ほどの時間が経過しているが、
まだその余韻が抜けない。

このnoteも
そんな勢いをそのままぶつけている。

圧倒的熱量にふれて、感化された

初めての美術館に行って、
自分のなかで新しい扉を開けてしまった。

美術、モネを知っているとか知らない
なんてことは大して重要じゃない。

その人の知識やその時の状態次第で
見え方も受け取り方も180度違ってくる。
これが作品というものの良さなのだろう。

ぜひ見てほしい。
きっとあなたにはあなたの見え方がある。

撮影可能エリア
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