被災地へ行けない今、私にできること。東日本大震災の経験から伝えたい、やさしいセルフケア

このたびの熊本県で発生した地震により被災された皆さまへ、心よりお見舞い申し上げます。
また、現地で昼夜を問わず活動されている医療従事者の皆さま、介護・福祉関係者の皆さま、行政・消防・警察・自衛隊・災害救助犬・警察犬、ボランティアの皆さまに、心より敬意を表します。
報道を見るたびに、「今、自分にできることは何だろう」と考えていました。
現地へ駆けつけることはできません。
専門職の皆さまのように復旧や医療支援に携わることもできません。
それでも、東日本大震災での災害ボランティアを通して学んだ経験なら、誰かのお役に立てるかもしれない。
そんな思いから、この文章を書くことにしました。
東日本大震災で私が経験したこと
私は東日本大震災の後、災害ボランティアとして被災地を訪れました。
当時、私はリフレクソロジーを学び、リフレクソロジストとして活動していました。
2014年には、家族とともに東北地方の仮設住宅を訪れ、足湯やリフレクソロジーを通して被災された方々と時間を過ごしました。
当時、中学生だった娘もハンドリフレクソロジーの資格を取得し、一緒に活動してくれました。
その経験を通して私が強く感じたのは、人の手の温もりには、不思議なくらい安心感を与える力があるということです。
施術の技術だけではありません。
手を添えること、話を聞くこと、相手を思うこと。
その時間が、少しだけ心を和らげる場面を私は何度も目にしました。
避難生活では、体に大きな負担がかかります
避難所や車中泊では、長時間同じ姿勢で過ごすことが多くなります。
その結果、
足のむくみ
ふくらはぎの張り
足首の動かしにくさ
全身のだるさ
などを感じる方も少なくありません。
これは災害時だけではなく、介護施設や在宅療養など、長時間同じ姿勢で過ごす方にも起こりやすい症状です。
今日からできる、やさしいセルフケア
ここでご紹介する内容は、医療行為や治療ではありません。
体を少しでも楽にすることを目的とした、誰でも行いやすいセルフケアです。
① 足首をゆっくり回す
座ったままでも構いません。
痛みのない範囲で、左右それぞれゆっくり回してみましょう。

② ふくらはぎをやさしくさする
両手で包み込むように、足首から膝に向かってやさしくさすります。
強く押す必要はありません。
「気持ちいい」と感じる程度で十分です。

③ 足の指をゆっくりほぐす
足の指を一本ずつ軽く動かしたり、足の指の間に手の指を入れて、無理のない範囲でゆっくり広げたり反らせたりしてみましょう。
足の指を動かすことで、足全体がほぐれやすくなります。
痛みを感じる場合は、無理をせず中止してください。

④ 手をやさしく包み込む
足に触れることが難しい場合は、手をやさしく包み込みながら、手のひらや指をゆっくりほぐすだけでも、気持ちが落ち着くことがあります。
ご家族同士で行うのも良いでしょう。
人の手の温もりは、体だけでなく心にも安心感を与えてくれることがあります。

※水や環境に余裕がある場合には、足湯も心身を温め、リラックスにつながる方法の一つです。
無理は決してしないでください
この記事でご紹介した内容は、現地で活動されている医療・介護・福祉の専門職の方々に代わるものではありません。
また、次のような場合は無理に行わず、医師や医療従事者の指示を優先してください。
強い痛みや腫れがある
骨折やけがをしている
持病がある
医師から運動やマッサージを止められている
体調がすぐれない
安全を第一に考えることが何より大切です。
私の経験が、誰かにつながれば
東日本大震災から年月が経った今でも、あのとき被災地で出会った方々の笑顔や言葉は、私の心に残っています。
現地へ行けない今、私にできることは限られています。
それでも、あのとき学んだ経験を言葉として届けることならできるかもしれない。
そう思い、この文章を書きました。
この記事でご紹介したセルフケアが、被災された方だけでなく、介護や看病をされている方、ご高齢のご家族を支えている方など、どなたかの心と体を少しでも軽くするきっかけになれば幸いです。
そして最後に、改めて現地で支援活動を続けてくださっているすべての皆さまへ、心より敬意と感謝を申し上げます。
一日も早く、穏やかな日常が戻ることを心よりお祈りしております。
