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タイ・バンコク旅行記 1日目前編

2026年の海外旅行、2ヶ国目。
前回の旅行記にまとめたトルコ旅行から一か月も経たない3月に、実はタイ・バンコクに行っていた。今年はたくさん海外を旅行すると年初に掲げたのだ。

トルコは初めてだったが、今回のタイは2024年以来の2回目。(2年前の旅行記はこちらに)
年明けからはトルコの情報収集に力を注いでいたので、旅行券とホテルこそ確保していたものの、直前まで何をするか決まっていない状態だった。

とにかく準備の時間が取れず、チャッピーことChat GPTに頼って、出発の数日前にざっくりとプランを立ててもらった。
これもこれで新しい旅の形だな、と思いつつ、細かいところは現地で考えようと日本を飛び立った。
そんなわけで、今回の旅行記は行き当たりばったり感が強い、リアルな旅の記録になる。


歩道での朝食と涼やかなカフェ

2年前とまったく同じスケジュールの航空券でタイへ。
仕事終わりにキャリーケースを転がして空港に向かい、バンコク到着は翌早朝。
機内ではひたすら寝る。特に観たい映画もなく、安心して寝る。

スワンナプーム空港に到着し、荷物を回収したら、そのまま中心部へ。
空港からの鉄道はVISAのタッチ決済で乗れるようになっていた。世界の旅はどんどん便利になってゆく。

なんのトラブルもなく、今回の旅の拠点となるAsoke地区に到着。
室内の冷房対策で上着を羽織っていたが、駅からホテルまでのわずかな距離で汗がにじんでくる。まだまだ寒い日本から、遠く離れた土地に来たのだと実感した。

今回泊まったホテルはNH Bankok Asoke。朝食はつけなかった。
バンコクでは朝から食べられる店には困らないと知っているので、ホテルはあくまで寝泊まりする場所という位置づけである。
それでも中心部にあるので、どこへ向かうにもアクセスはよかった。

まだ朝でチェックインは当然ながらできず、大きな荷物だけ預かってもらった。
身軽な装備になって朝食探しへと繰り出す。

巨大なショッピングセンターが徒歩圏内にいくつもあり、片道だけで数車線の大通りが走る区画。そんなエリアでも、少し路地に入るとローカルな市場がある。
求める市場に差し掛かったところで、フルーツショップを見つけた。色とりどりの果物が店先に並び、目にも鮮やか。

色とりどりのフルーツ

そして、ここにこの旅で食べたかったもののひとつがあった。マヨンチットである。
日本では見ることも聞くこともないだろう果物。
タイでも限られた季節にしか市場に出てこないらしく、現地在住の日本人の間では、マヨンチットを食すことを「マヨ活」と呼んでいるらしい。
実は2年前の同時期だったバンコク旅行で、はじめて食べたマヨンチットの味が忘れられず、今回もどこかで食べようと心に決めていたのだ。

マヨンチットに似て非なる果物もあるそうで、妻が店の人に「マヨンチット?」と確認してくれた。
店主のうなずきでお墨付きをもらえ、マヨンチットを購入できた。
この旅の目的、しかもリストの上位のものが早々に達成できて、ほくほくである。

その場で食べられるよう、皮をむいたマヨンチットが竹串と一緒に袋に入れられている。
のちにスーパーでも見かけたが、価格はやや高いし、ホテルでむいて食べる手間を考えると、ここで買ってすぐ食べたのが最適解だったと思う。
ほどよい酸味のあるマンゴーといった趣の味で、小ぶりなのでパクパクいける。

目的を早速クリア

市場の中も覗いてみたものの、店は数は思いのほか少なく、心惹かれる朝食もなかったため、近くの別の店でいただくことに決めた。


ก๋วยเตี๋ยวเนื้อริมรั้ว

Googleマップによる徒歩距離と、ヌードルショップというカテゴリを頼りにして選んだのがこちら。店名が全く読めない。
椅子と机が数卓、歩道の端に寄せて並べられ、日よけのパラソルが立てられた、超ローカル店だった。
麺は今日は一種類しかないよ、といったようなことを調理しているおじさんに言われ、2杯頼んで、座って待つ。

アスファルトとうまくなじまないチープな椅子は、体重をかけるとすぐにぐらつく。
朝の通勤時間だからだろう、背後の道路をひっきりなしに車やバイクが走り抜けていく。その合間で、バイクをとめてテイクアウトで屋台から朝食を買っていく人がいる。
周りの卓はすべて埋まっていた。市場の中より、このような路肩の屋台のほうがどこも活気があった。

歩道に設けられた店

しばらく待っていると、丼がふたつ運ばれてきた。
あっさりとしたスープにビーフンのような極細の米麺。
少し食べ進めてから、卓上にある調味料を足して味を変える。特筆する点はなくとも、十二分においしい。
こういう時間が、旅先に来た実感を一気に身体へと引き寄せる。日本を離れた感覚がたまらなく愛しい。

このローカルさを愛している


Iwane Goes Nature

腹は無事に満たされたが、どこに移動するにしてもまだ朝早い。
もう少しのんびりしようと、カフェを目指して大通りを北へ進んだ。

こちらは妻がチェックしてくれていた。店内はおしゃれなカフェの雰囲気そのもの。
SNSでもしばしば紹介され、バンコクの日本人コミュニティにも人気の店だそう。

カフェラテを頼むついでに、キャロットケーキも注文した。
写真ではわかりづらいけれども、衝撃的に大きい。海外のスイーツは総じて大ぶりで毎回驚くけれども、たくさん食べれて甘党にはありがたい。

キャロットケーキとカフェラテ

クーラーが効いた店内では、YOASOBIやKing GnuといったJ-POPが流れ続けていた。
先ほどまでのローカルな空気との隔たりがすさまじい。価格も余裕で先ほどの麺の値段を超えていった。
予定が固まり切らないままでの初日の朝のため、このカフェでの時間を利用して、ざっくりと今日のプランを組み立てていた。

快適な店内


2年越しに暁の寺へ

カフェで妻と別れ、ここからはしばし単独行動。
向かうは暁の寺、ワット・アルン。
今回の旅で訪れる観光スポットとして、まず候補に挙げていた。というのも、2年前の旅で有名な寺院のうち唯一行かなかったからだ。
理由として、前回の旅で立てた観光ルートでは、ワット・アルンはチャオプラヤー川をはさんだ対岸にあり、周りには他に目ぼしいスポットがなかった。
対岸から見れば良いか、と訪れなかったのだった。

目的地までは電車移動。空港からとは別の路線で向かったが、ここでもVISAのタッチ決済が使えた。
短い滞在期間だと、こういった小さな楽ができるのはありがたい。
タクシーを使うのも意外と待ちの時間が発生するのと、一人だとややもったいなく感じ、電車と徒歩を基本としていた。

最寄りの駅から地上に出る。すでに太陽は高く、気温もぐんぐん上がっている。
強い日差しの中を、目的地まで歩いていく。こういった旅の折に、普段から体力をつけていてよかったと感じる。

15分ほど歩いて寺の入口に到着。
チケットの支払いは現金のみだった。あまり現金を準備せずにタイにやってきたので、手痛い出費である。
その代わりといってはなんだが、入口でもらえた小さな水のペットボトルが、歩いてやってきた身にはありがたかった。

事前情報を持たずに来たので、ひとまず人の流れに沿って見学することにした。
2年前に対岸から眺めた大仏塔。境内に入る前から視界に入っていたが、近くで見ると迫力が段違い。
写真に収まりきらないほどの大きさに驚き、至る所を細かな装飾が埋めているのも圧巻である。
せっかくなので塔をのぼり、ぐるりと一周してみた。

大きさに圧倒された
昔は上まで登れたらしい

貸服屋で民族衣装に着替えた観光客が、場合にやっては専属のカメラマンを伴って、いたるところで撮影に興じていた。観光地化が著しい。
ただ、アフリカ系のガタイのいい男性が、王族風の衣装を着こなしているのは、思わず見てしまうほどにかっこよかった。

人の密度が高い大仏塔を離れて、適当にふらふらと敷地内を歩く。
どこまで続いているのかもわからないが、時間に追われる旅でもないため、気楽に回っていく。タイのゆるやかな空気に身を任せる心地である。

門を左右で守っていた
奥まで行くと人も少ない

一通り巡ったら、木陰のベンチで休憩しつつ次の行き先を考える。
やはり、チャオプラヤー川を渡らなければ、めぼしいスポットはなさそうだった。
調べてみると、ワットアルンの敷地内から渡し船が出ているらしい。チケットを購入して入るゾーンの中に船着場があるのが不思議な感じだった。

大仏塔を背にして川沿いへ歩いていくと、目的の船着場が見えてきた。
同じくワット・アルン観光を終えて川を渡ろうとする人たちでにぎわっている。

ちょうど船が桟橋に着いたので、入口にいるおばさんに近寄る。
向こうもすぐに察して、声をかけてくれる。
「どこに行きたいの?」
「チャイナタウンまで!」
「この船がそう。40バーツよ!」
言われるがままにおばさんにお金を払い、いそいそと船へ乗り込む。
トルコ旅行でもあったが、移動手段として船に乗るのはそれだけで特別感があって楽しい。しかもチケット代はたった200円ほどだ。

充実した午前を終え、川を渡って対岸へ向かう。
35℃近い暑さも、川を行く船の上では、心地よい風へと変わる。
この先も特に行く場所は決めていない。このままのゆるやかさで、街歩きを楽しんでいこうと思っていた。

船で次なる場所へ

1日目後編へ続く

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