雨上がり
雨上がりの散歩の楽しみは雨滴である。木々の枝や葉についた滴や、それらから下がった雫が、その周囲のささやかな空間を演出してくれる。その光景をカメラに収め、後からパソコンで、あるいはプリントして楽しむことが出来る。
ところで、雨滴はウテキと読むのだが、滴はシズクとも読む。シズクには雫という字もある。雨滴と同じような意味で雨雫という言葉があり、この場合はアマシズクと読む。滴と雫の違いを調べてみると、広辞苑では両者の区別はなく、「水などの、液体の滴り落ちる粒」と素っ気無い。ネットでは、漢字そのものについては、「滴」は常用漢字で中国由来、「雫」は常用漢字ではなく、日本で作られた国字だという。更に、ニュアンスに違いがあるという。「敵」は水やその他の液体の小さく丸い状態を指し、どちらかといえば、物理的な状況を表す。一方、「雫」は水が木の葉などからしたたり落ちる情景などを文学的に表現する時に使われるという。私は今まで雨滴しか使ってこなかったが、趣味の写真の場合は「雫」の方が相応しい場合がありそうに思った。
今回は雨上がりの光景をお示しする。
カメラ:OM SYSTEM OM-3、レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 MACRO、撮影:2026/06/09 6:40-7:42

道端で今の時期に勢いを増している、稲科の雑草カモガヤである。元々は牧草オーチャードグラスとして外国から導入されたものが野生化し、現在では至る所で目にする。雨で穂に大小さまざまな雫ができ、その煌めきにいつも惹かれる。

イチイ(オンコ)の細い葉の上の雨滴である。大小様々あり、ほとんどがまん丸。賑やかな感じがして、見ていて楽しい。

イチイの葉の先端の雫が目に止まった。葉先で雫を吊り下げている糸状のものは何だろう。クモの糸の一部だろうか。背景の円ボケとの対比も面白い。

様々な草木が、今がその時とばかりに生い茂り、水面の殆どを覆い尽くしていた。雨がその勢いを抑えたのか、静かな情景である。

エゾヤマザクラの実、サクランボである。実は1センチ弱小さいので、多くのものは枝から上向きにできる。小鳥やエゾリスの好物ということだが、熟して黒くなった実が木の下に沢山落ちているのを見かけるので、食べたことはないが、あまり美味しくないのではと思っている。

ヤマボウシは白と緑の組み合わせが爽やかな感じで好きな庭木の一つ。白い部分は花びらではなく 総苞片という葉の変形したものとのこと。花は中央の緑色の球状の部分である。雨滴をたくさん載せ、結実に向けて元気いっぱいといったところでしょうか。
