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世の中は UNIX 系 OS に支配されている

長らく Windows と Linux の世界で過ごしてきた私は、最近になって Mac mini M4 で macOS を使い始めました。スマホは iPhone 16e、iPad もあり、Apple 製品の連携の良さに衝撃を受けている毎日です。

とはいえ、もう少しすれば日常の事となり、逆に Windows が使いにくくなるのかもしれません。少しずつ、その兆候が現れています。

macOS と iPhone を連携して使うようになって、改めて感じた事を今回は記事にします。

なお、この記事では UNIX という言葉を多く使いますが、広い意味での UNIX 系 OS という意味で使用しています。

macOS と iOS の元は Darwin

macOS のターミナル、iPhone に a-Shell アプリを入れると分かりますが、どちらも元は Darwin と呼ばれる OS が元になっています。(適宜改行しています)

# macOS
% uname -a
Darwin hironoMac-mini.local 24.5.0 Darwin Kernel Version 24.5.0: 
Tue Apr 22 19:54:43 PDT 2025; 
root:xnu-11417.121.6~2/RELEASE_ARM64_T8132 arm64

# iPhone 16e a-Shell
$ uname -a
Darwin localhost 24.5.0 Darwin Kernel Version 24.5.0: 
Tue Apr 22 20:38:09 PDT 2025; 
root:xnu-11417.122.4~1/RELEASE_ARM64_T8140 iPhone17,5

ちなみに iPhone 16e のメッセージは、iPhone 側でコピーして macOS で貼り付けました。やっぱり連携が強力すぎる…

Darwin の更に元になったのは NeXTSTEP という UNIX 系 OS であり、更に遡ると Mach と呼ばれるマイクロカーネルの OS が起源です。macOS の中にも見られますが、BSD 系の UNIX の影響も受けています。

iOS は macOS のサブセットで UNIX としての機能はかなり省かれていると思います。また、macOS も GUI で使用する事が殆どです。どちらも見た目からは UNIX 系 OS という雰囲気は感じられません。

Mac と iPhone と iPad (おそらく Apple Watch や Apple TV 等も) の内部では UNIX が使われています。

Android と Chromebook、インターネットを支えている機器の元は Linux

iPhone と双璧をなすスマホの Android は、Linux カーネルの元で動作しています。また、Chromebook も内部は Linux です。

Linux は、当時フィンランドの学生だった Linus Torvalds さんが個人で開発した UNIX 系 OS です。

当時は BSD 系と SystemV 系の UNIX が乱立していました。

FreeBSD や NetBSD、OpenBSD など、Solaris や HP-UX など、多数の UNIX 系 OS が覇を競っていました。

そんな中で一人の学生が開発した Linux が、現在では UNIX 系 OS の主流となり、スマホからインターネットを支える機器、各種サーバまでをカバーしています。

広いシェアを持つ OS の中で唯一 UNIX 系 ではない Windows も、Windows Subsystem for Linux (WSL) という形で Linux を内包しました。軽量仮想マシン で動作しているとはいえ、kernel も自社内で最適化しています。昔、対立していたのが信じられない状況です。

Windows 上の WSL まで含めると、更に広い範囲で UNIX 系 OS が使用されています。

Android と Linux のデスクトップ環境

Linux のデスクトップ環境 (GNOME や KDE) を使用すると、macOS と類似していると感じます。

  • GUI 操作は細かな違いはあれど概ね同様の操作ができる

  • ターミナルを起動すれば UNIX 系のコマンドが実行できる

似ているのですが、決定的、且つ重要な違いは、スマホやタブレットとの連携です。

Android と Linux のデスクトップ環境との連携は、Apple 製品の連携とは比較にならないほど劣っています。macOS を日常的に使用するようになってから、特に強く感じます。

Android と Linux のデスクトップ環境 (あるいは Windows でも良いですが) が Apple 製品の連携に追いつくことができるのでしょうか? ハードウェアから OS、アプリまでを全て一つの会社で管理しているからこそ深い連携が可能なのであって、現状では期待薄と感じています。

UNIX 系ではない OS

このように、世の中は UNIX 系 OS に支配されている訳ですが、じゃあ UNIX 系ではない OS は未だ残っているのでしょうか?

実際には、組込系の OS、リアルタイム OS は未だ独自の OS が使用されています。工場内で各種制御に使用されているシーケンサも独自 OS です。

でも、この領域も次第に Linux に侵食されつつあります。

Raspberry Pi に代表される小型の Linux 機器は、IoT の用途で工業用としても使われ始めています。また、リアルタイム Linux が kernel に統合されたので、特定分野では制御用としても使われるようになるでしょう。

Arm と Risc V に対応している Linux ですので、組込分野で今後も更に多く使われるようになる事が予想できます。

そして UNIX 系 OS だけの世界になる

GUI で隠されてはいても、あるいは機器の内部で見えない状態だったとしても、世の中は UNIX 系 OS だけの世界になるかもしれません。

今から30年前、Windows95 が世の中を席巻した時代に、

  • テレビ電話がポケットに入り、中では UNIX 系 OS が動いている

  • インターネットに携帯電話で接続できる、動画も見られる

  • 携帯電話で買い物もできる、電車にも乗られる

なんて事を信じる人は居なかったでしょう。

Windows のシェアが大きいパソコンだけは残るのではないかと考える人も多いでしょう。

でも、この先10年後、20年後の世界は、AI の進化と共に大きく変わります。AI との会話だけで済むようになれば、パソコンという形態のコンピュータは無くなり、人間とのやりとりはスマホとタブレットのみになるかもしれません。

唯一生き残るのは UNIX 系 OS のみ、という世界が本当に訪れるでしょうか。答えは10年20年経過したら分かります。

それまで、私の書いたこの note の記事が残っていたら (そして私が生きていたら)、答え合わせをしたいと考えています。

拙い文章ですが、最後までお読み下さってありがとうございました。

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