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【開幕戦千葉0-2浦和】J1フクアリの新しい景色 雪舞う赤壁の戦いと「助けて」の悲鳴

千葉 0-2 浦和

チケット完売。チケットのためになら相手チームのファンクラブにも加入するという、熱いレッズサポーターの大挙も懸念された開幕戦。 フクアリの上空には、千葉市では珍しいが舞っていました。試合が始まるにつれて降り方は強くなり、カイロ必須の極寒の中でキックオフの笛が鳴りました。

入場者数は16,338人。 昨シーズン、2025年のホーム開幕戦(カターレ富山)の11,294人を大きく上回る数字です。懸念された「ホームジャック」とまではいかなかったものの、アウェイゴール裏と南側メイン席に陣取ったレッズサポーターの圧、ブーイング、そして応援歌の音量は凄まじいものがありました。ここ最近のフクアリでは過去一番の熱烈ぶりと言えるかもしれません。

試合前の審判紹介でVAR審判員の名がコールされた時、「ああ、本当にJ1に来たんだ」と感慨にふけりました(よもや3失点目かというゴールはVAR判定でしたね)。

ピッチ外の景色と「J1の洗礼」

運営面でもJ1仕様の変化がありました。「百年構想リーグ」としてファンクラブ先行発売となり、優先入場の新ルールが適用されました。大きな混乱こそなかったものの、20分間の座席移動禁止というルールにより、行列形成時にはスタジアムグルメや公式ショップが閑散とし、解除後に長蛇の列が発生するという現象が起きました。エリア指定など、新たな施策の必要性を感じる光景でした。

上半身ハダカの人もいる!寒くはないのでしょうか?風邪を引かなかったことを祈ります

試合前には市原市と千葉市の市長が挨拶に立ちました。 ジェフ流のおもてなしは、相手サポーターに「ようこそフクアリへ」と歓迎の意を示し、我々サポーターも拍手で迎えるのが通例です。大抵のチームのサポーターは拍手で応じてくれるものですが、レッズのサポーターは沈黙を貫いていました。 なるほど、彼らはこういうメンタリティで敵地に乗り込んでくるのか。その徹底された「敵対心」に、逆に新鮮な気持ちさえ抱きました。

「悔しさ」の純度

試合結果は0-2。 昨年の絶頂期のベストメンバーではありません。ちばぎんカップ同様、スアレス、椿直起、田中和樹、田口泰士、エドゥアルド、品田愛斗といった主力が不在でした。 それでも、ちばぎんカップのような大敗感はありませんでした。

スタッツを見てもシュート数は千葉16本に対し浦和18本と大差はありません。 ただ、J2では通っていたパスが通らない。ボールが奪いきれない。その「ちょっとした差」が、結果として明確なスコアの差になって現れました。

試合後の小林慶行監督のコメントが印象的でした。

「非常に悔しいです。レベルが高いチームとやるにあたって、やってはいけないミスをしてしまえばゲームは終わりますから。(中略)それはカテゴリーが上だろうが下だろうが、あのミスが起きるようなチームだったらこのステージで戦えないよねと」

試合後のインタビューより

私は正直、「J1でそう簡単には勝てないよね」「降格がない百年構想リーグは足慣らしだし」と少し斜に構えていた節もありました。しかし、小林監督は違いました。「ミスで自らが壊してしまった」と、純粋に、強烈に悔しがっていたのです。 その悔しさの純度の高さに、私は頼もしさを感じました。

弱さは強みになる

もちろん、「たられば」を言えばキリがありません。 こういうタフな試合では経験豊富なベテラン、鈴木大輔のスタメンがよかったのではないか。姫野誠のスタメン起用は嬉しい反面、ここぞという時のジョーカーとして使う方が効果的だったのではないか、とも思いました。

ですが、今は悔しさ、反省、そして手応えを積み上げて、チームを「J1規格」にしていくしかありません。プレーオフで滑り込んだジェフは、現状ではJ1で最弱のチームだと考えるべきでしょう。 ですが、弱さは強みになります。

最近読んだ絵本に『ぼく モグラ キツネ 馬』があります。これは、少年が、森でモグラ、馬と出会う物語。少年と馬の会話を紹介したいと思います。

“いままでにあなたがいったなかで、いちばんゆうかんなことばは?”
ぼくがたずねると、馬はこたえた。
たすけて
“いちばん強かったのはいつ?”
弱さをみせることができたとき
“たすけを求めることは、あきらめるのとはちがう”
馬はいった。
あきらめないために、そうするんだ

ぼく モグラ キツネ 馬』より

クラブはもっと、サポーターに助けを求めていいと思います。 そして私たちサポーターも、助けて、というでしょう。クラブと共に勝利を諦めません。 「助けて」と叫び、支え合うこと。それが、最弱から這い上がるための勇気です。

次節もホーム、川崎フロンターレ戦。 ともに勝利を掴みましょう。

WIN BY ALL

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平辻哲也(ジャーナリスト/インタビュアー) よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!