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「先生、また今度っていつですか?」その質問に向き合って考えた。

先日、学生との会話で、「今度」って「今」を使うのに、next timeっていう意味ですよね?漢字を見たら、学習者は混乱しやすいんですよね・・・」と言われました。

確かに。「今度」という言葉には、さまざまなニュアンスが込められており、特に文脈によってその意味が変わります。例えば:

  • 「また今度お願いします」

  • 「また今度誘いますね」

  • 「うーん、残念。今度また行こう」

これらは、不確定だけど近い未来を指す場合が多いです。ただし、断る場合に使われることもあり、その意味合いは人間関係や感情によって変わることがあります。

なぜ「今」を使うのか?

「今度」という言葉は、「今」という漢字を含みながら、必ずしも未来だけを指すわけではありません。例えば:

  1. 今度のテストはあまり難しくなかったよ。【過去のこと】(これは「this time」という「今回」のニュアンスに近いです)

  2. 今度の新しい先生は隣の街に住んでいるんだって。【現在のこと】

  3. 今度の車は手の動きで音楽を流したりできるんですよ。【近未来または、文脈によっては現在のこと】


これらの例では、「今」に焦点が寄っています。つまり、「今度」という表現は、その時点での出来事を柔軟に表す便利な言葉なのだと思います。

「今度」の曖昧さと未来のニュアンス

「また今度誘うね。」
この一言が、本当に“次”を意味することは、実はそう多くはありません。

それは、その場の空気をやわらかく収めるための言葉であり、
自分の中にある「まだ決めきれない」という気持ちを、
曖昧なまま残すための表現でもあります。

本当にまた会いたい人には、たいていこう聞きます。
「次、いつ空いてる?」と。

曖昧さには、やさしさがある。
でも、そのやさしさは、ときにすれ違いの原因にもなります。

「また今度電話するね」
「また今度電話してね」

そんな言葉に、なんとなく「あ、たぶんもう電話は来ないかもな」と思ってしまうこともあります。

10代や20代のころは、そんな曖昧な言葉の意味を深く考えられず、
期待して、待って、すこし傷つくこともありました。
……私だけじゃないと思います。笑

教材『いろどり 入門』L12にも、「じゃあ、また今度誘いますね」というフレーズが登場します。

その課を使っていたとき、生徒さんたちと「また今度」という表現について話し合ったことがあります。

興味深かったのは、この“あいまいな感覚”が、
実は多くの文化でも見られるということ。

こうした話題は、言葉の意味だけでなく、
その背景にある文化や人間関係の感覚にも触れるきっかけになります。

私の感覚では、「今度」という言葉は、特に“未来”を指すとき、
その曖昧さが際立つように思います。

「次回」と違い、“確約”や“責任”の重みが軽いため、
その解釈は、話し手と聞き手、それぞれの文脈に委ねられてしまう。

……だからこそ、「今度」はとても日本語らしい言葉だと感じます。

辞書から見る「今度」の定義


1. 何回か行われる事項の中で、いま行われていること。また行われたばかりであること。このたび。今回。 (例) 「今度の話は気乗りがしない」「今度という今度は懋りた」
2. 最も近い将来。この次。次回。 (例) 「今度の休みに山へ行く」

3. 最近。このごろ。 (例) 「今度九州に転動しました」

デジタル大辞林

「度」の意味を考える

「度」という言葉自体にも、日本語の独特なニュアンスが含まれています。

1. 何かが行われる、また行われた、その時。おり。 (例) 「この度はお世話になります」
2. 回数。度数。 (例) 「度を重ねるうちに上達する」
3. その時はいつも。その時ごとに。 (例) 「会う度に大きくなっている」

デジタル大辞林

これを見ると、「今度」という表現は「時」や「回数」、「毎に」という概念を持つことがわかります。

しかし、「今度」は「次があるかどうか不明」な一方で、「次回」は約束されている場合が多いように感じられます。

私の今回の気づきと結論

「今度」という言葉は、日本語特有の曖昧さを象徴する表現の一つです。その場の文脈や話し手の意図に応じて柔軟に解釈され、時には便利に、時には誤解を招く要素となり得ます。

明日、実はこの「今度」について、生徒と話すことになっています。その際に、今日まとめたことを共有しようと思います。

そして、もし曖昧さを避けたい場合は、「具体的な日程」を提案することで、「今度」が2度と来ない未来のぼんやりとした約束にならないということを伝えようとも思っています。

そういえば、MEGUMIさんとキングコングの西野さんの対談を見た時に、MEGUMIさんが「今度ごはん行こう」は社交辞令じゃなく、本当に行くので、「いつにする?」と決めていくのだと。そうすると始まる、と言っていました。これも「今度」という言葉に具体性を持たせる一つの例だと感じました。

「今度」の曖昧さを理解しつつ、具体的な行動につなげることで、誤解を減らし、人間関係をより深められるのではないでしょうか。

私も、これを機会に、私がどんな時に「今度」を使っているのか、1週間ほどアンテナを立ててみようと思います。また、新たな気づきがあったら、アップデートします!


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