見出し画像

裁判員になった話#1 通知から抽選日まで

法廷系のドラマをなぜかよく見る。 特に12月から2月は、たて続けに法廷ドラマを見ていた。

その引き寄せが現実になるとは。まさか、2月に自分が裁判員として法廷に座ることになるとは思っていなかった。


2024年11月、突然、最高裁判所から通知が届いた。 何もやらかしていないはずなのに、とドキドキしながら開けると、私が2025年度の裁判員候補の名簿に載った、という内容だった。

そして、すっかり忘れていた2025年の11月末。再び通知が届いた。 裁判員裁判の候補に、また私の名前が載ったとのことだった。

思っていたよりさまざまなステップを経て、裁判員って決まるんだな、と。 名簿に載り、そこから裁判員裁判に該当する裁判が行われることで、再び名簿の中から裁判ごとに絞られ、最終的に裁判員6名・補充裁判員2名を抽選で選ぶという。


2026年1月末のとある平日。 裁判員の抽選日。なんと、当たった。

……正直に言うと、当たる気がしていた。 番号は早めのほうで、2番目に呼ばれた。やっぱり、という気持ちが先に出てくる。

手続きに時間がかかり、午前中の他の予定をキャンセルすることになった。 はじめての裁判所。場所はわかるが、建物の中に入ったことがない。遅刻してはいけないというプレッシャー。しかも抽選日に行くまでに、いくつかステップがあった。全てが初めてだった。

後で振り返ると、思っていたよりも力んでいたようだ。


抽選の前に、裁判官・検察官・弁護士の紹介と、今回の事件についての発表があった。 詳しくは書けないけれど、思っていた以上に重い裁判だった。

ちょうどその頃、安倍首相襲撃事件の第一審判決が出ていた。 奈良県の裁判員の方たちは、担当する裁判を知ったとき、どんな気持ちだったんだろう。

宣誓するときの緊張感。 そして、さっきまでの会議室の空気と、評議室に入った瞬間の雰囲気とのギャップ。 これから一緒に動くグループが、いきなり結成された。

もっと詳しくその時自分が感じた感情を書いておけばよかった、と今この記事を書きながら思っている。 それくらい、なんだか決まった瞬間は不思議な感覚だった。

「では、来週から裁判が始まります。」

その言葉を聞いて、ようやく2月の予定を調整することになった。 レッスンの可能日のチェック。治療中の歯医者の予定の入れ替え。

ふわふわしたまま、駐車場に向かった。


駐車場で、やらかしてしまったことがある。 それは民間の駐車場での精算ミス。普通のマンションの下にある駐車場で、向かい側にも似たような駐車場がある。少し紛らわしい場所だった。

払ったはずなのに、ストッパーがまだ上がったまま。
さっき払ったばかりなのにどうして?と、ハテナが頭の上でぐるぐるまわっていた。
管理会社に電話すると、他の人の分を払ってしまっていたことが判明した。

「あ〜そこ、紛らわしいですもんね。何度もオーナーに注意したんですけど」 またか、というような反応だった。

返金はできないということで、結局、見知らぬその車の分まで含めて2台分を払うことになった。

誰かに迷惑をかけたわけじゃない。私がちょっと余分な出費をしただけ。 知らないその車の人は、きっとなんか知らないけど駐車場料金が安くなってラッキー!そんな日になったはず。

間違って他の人の駐車料金まで払ってしまう、それくらい、頭の中がパニックだったんだと思う。


そんな抽選日の翌週から、裁判員としての1ヶ月が始まった。


いいなと思ったら応援しよう!

hiro| KOTOBASHIYA 応援よろしくお願いします^^いただいたチップは創作活動としての活動に使わせていただきます!