【じーじは見た!】後編:人材育成システム改革ビジョン ~日本成長戦略会議 人材育成分科の成果物を見てみた!~
Z世代応援団、未来世代応援のじーじです!
さて、今回は日本成長戦略会議 人材育成分科会のとりまとめ資料「高校から大学・大学院等を通した 人材育成システム改革ビジョン ~人への投資の好循環による強い経済の実現~」を確認しています。
本編は後編です。前編から読んでいただけると嬉しいです。
4️⃣ 科学技術人材・クリエイティブ人材の育成
17の戦略分野と連動した人材育成とは、科学技術人材・クリエイティブ人材の育成ということであり、そこに向けた施策の強化を図るとともに、研究大学をはじめ多様な活躍の場を提供することで、人材が育ち「強い経済」の実現に向けたイノベーションも創出されるというロジックです。
①新技術の研究及び社会実装を担う科学技術人材の育成
(a)産学での研究開発を通じ研究者・技術者の育成(リ・スキリング含む)、若手研究者を中心とした新興・融合研究の促進、 博士課程学生・高度専門人材の処遇向上・活躍促進、小中高での優れた科学技術人材の育成 (b)基盤的経費と多様な競争的研究費の充実・強化(国立大学法人運営費交付金と科研費の大幅拡充を含む)、 産学官金が活躍するキャンパス全体の共創拠点の強化
(c)研究者の海外派遣や国際共同研究の加速、ODAの戦略的活用などを通じた国際頭脳循環の強化
(d)先端・戦略分野における国際的な枠組み等を通じた、産業人材を含めた人材育成・国際流動の促進等
良いことが書いてあるよね。
①高度専門人材の処遇向上
②国立大学法人運営費交付金と科研費の大幅拡充
③ODAの戦略的活用
④産業人材を含めた人材育成・国際流動の促進
良いことを言っていますよね。
だけど「どうやって?」の方法論があるのかと心配になりますよね。
国民民主党が言い出した「教育国債」で人への投資によってこれらの予算を確保すると言わないと、あるいは、上げる予算もあれば、大学の数を3分の1削減するといった思い切った予算カットをすると言って、前例にない思い切ったことを国会で決断できなければ、これまで同様に言うだけ番長のままでしょうね。
②産業イノベーションをけん引する研究大学群の形成や国立研究開発法人の機能強化
(a)戦略17分野を中心とする産業競争力強化に貢献する、新技術立国の核となる新たな大学群の形成に向け、 特定分野において特に高い研究力を有し高度な経営を行う大学を認定し、当該分野における研究開発及び社会実装 (研究環境の整備を含む)を中長期的に支援する新たな制度の創設を検討 (b)17の戦略分野に対応した大学や国立研究開発法人のプラットフォーム機能の強化 (例:企業や大学等に対する研究施設・設備、専門人材の知見、セキュアな環境を担保したオフキャンパス機能等の提供等)
①はあかんたれ営業員の目標設定(販売単価を上げて数量を前年比120%で売ります)と同じで、そうなったらいいけれど「それはどうやって?」の答えのないもので成り行きと根性だけが頼りですが、②には次のような方法論が示してあります。
・大学を峻別して出来の良い大学には中長期で多くの予算が入るような「新たな制度」を創設する。
・大学間の広域連携(プラットフォーム)を強化して各大学を全て総合大学として100%の機能を備える投資をしなくても良いようにする。
これは、是非頑張ってほしい。
③コンテンツの振興を担う人材の育成や裾野拡大
(a)マンガ・アニメ・ゲーム等のコンテンツ分野の人材育成(17の成長戦略分野の1つとしてコンテンツ産業官民協議会においても検討)
(b)我が国のコンテンツの多様性を生み出す歴史や伝統、地域性等に根差した舞台芸術や美術等の分野における人材育成や 裾野拡大
(c)観光や教育等の他分野と連携し、文化芸術による地域活性化を担う人材の育成
(d)文化芸術に関する教育の充実
前編では「理工系・デジタル系人材の育成強化、文系学部の定員数の削減」が語られていることを紹介しましたが、科学に偏重して文化芸術を疎かにすることがないようにすることは重要だと思います。
5️⃣ 「人材力」の基盤となる環境整備
・固定的なキャリア観の刷新
・次期学習指導要領が目指す主体的・対話的で深い学びの実装
・「AI for Science」の推進
・運動・スポーツを活用した健康インフラの構築
これもお題目はいいとしてもどうやって?という肝心の方法論があるのかどうかが問題ですよね。
ただ、このKPIをみていると、大学の文系定員数を減らして理工系を増やすことや大学の研究員支援は本気なのかな?と期待してしまいます。
●少子化傾向においても専門高校※の生徒数を現在と同水準(2040年) <2025年度:657,457人> ※全日制・定時制・通信制高校、中等教育学校後期課程及び特別支援学校高等部のうち職業に関する 学科を設置する学校(総合学科を設置する学校を含む。)のことをいう。
●普通科高校でいわゆる文系と理系の生徒の割合:同程度(2040年) <2024年度:「文系」51.4%、「理系」30.8%、「文理分けなし」17.8%>
●大学全体に占める理工農・デジタル・保健系の定員を5割に(2040年) <2024年度:35%>
●高等専門学校の設置を促進し、少子化傾向においても、学生数を増加(2040年) <2024年度: 53,305人>
●大学・専門学校等におけるリ・スキリング人口60万人/年(2030年) <大学等:53,076人(2023年度)、専門学校:57,542人(2025年度)>
●博士課程入学者数・博士号取得者数2万人/年(2030年度) <入学者数:16,212人(2025年度)、取得者数:15,345人(2022年度)>
●大学の研究者1人当たりのテクニシャン数(※)の倍増(2035年) <2024年度:0.05人> ※資料収集や検査・測定、観測、試験等に従事し、研究者を補佐する者
6️⃣ どうするエッセンシャルワーク?


科学技術を学ぶ理系人材育成の重要性には異論ありませんが、上記のような専門学校での職業人材の育成は地方にとって最重要なのではないでしょうか?
科学技術・イノベーション基本計画にも、地域の医療、福祉、産業、インフラ等を支える人材育成の重要性が書いてあります。
2040年に向けた18歳人口の急減や、デジタル社会における価値創出にとって理数の学びが必須となっている状況に直ちに対応すべく、 高校教育改革とも連動した形で、我が国の研究力強化と将来の社会・産業構造の変化への対応に向け、(3)の視点も踏まえつつ、大学の機能強化や地域における質の高い高等教育へのアクセス確保、再編・統合を含めた大学の規模の適正化に向けた総合的な施策を、第7期基本計画期間を第Ⅰ期として推進する。
具体的には、2040年の社会・就業構造を踏まえ、各地域において人口減少下で地域を支える人材の需要を共有し、地域の医療、福祉、産業、インフラ等を支える人材を育成している大学が持続可能となるための重点支援を行うとともに、首都圏・大都市圏の大学の理工 ・デジタル分野への展開等による文理分断からの脱却を強力に推進することで、日本全体の大学の分野、地域のリバランスを実現する。ま た、経営体力がある段階での円滑な撤退への支援や、私立大学から公立大学への安易な転換が起こらないよう、留意すべき事項等の明確化、地域の社会や産業の実情に応じた社会人を含めた学びを可能とする施策の展開等の取組を総合的に推進する。
円滑な撤退で大学の数を減らす動きが、大学の主体的な動きで起こるとは思えません。政治家のリーダーシップが待たれます!
頑張れ高市政権!
頑張れZ世代!
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