気候変動問題の盲点③:えっ?日本って遅れた国なの?
パリ協定は、京都議定書の反省を経てソフトロー戦略をとりました。
各国が自ら目標を宣言して、達成努力に取り組む方式で進められています。
ただし、今の目標では、産業革命以降の気温上昇を1.5℃以内に抑えることは難しいとも言われています。今回は、現時点の主要国の実力を見ていきましょう。
✅日本は環境先進国と思っていませんか?

各国の実力を比較するのに、何が一番良い指標か、じーじは悩みました。
排出総量は、各国の人口や産業構造によって差が出るので、多いから悪い、少ないから良いという問題ではありません。
総排出量は実力比較には向いていません。
そこで、GDP比の二酸化炭素排出量で実力比較をすることにしました。
1ドルのGDPを産み出すのに何キログラムの二酸化炭素を排出しているのかを米国、中国にヨーロッパのイギリス、ドイツ、フランス、イタリアを加えた主要7カ国で比較しました。
EDMC ・全国地球温暖化防止活動推進センターを出所とする各国の2017年エネルギー起源の二酸化炭素排出量(要するに化石燃料を燃やして排出した二酸化炭素の量ということです)を世界経済のネタ帳で調べた2017年GDPで割り算した値と2017年人口で割り算した値を算出してみました。
この表を見ると米国は、環境には無頓着な国で日本よりも効率が悪いと思っている方が多いと思いますが、労働生産性が高いのでGDP当りの二酸化炭素排出量は日本と変わりません。
ただし、国民一人当りの値は良くありません。
どこに行くにも飛行機で移動しなければならない広大な国土や、消費電力の大きな大型家電製品を使う住環境といった日本と違う生活様式から値が悪くなっているのだと思います。
国民一人当りの指標でみると日本は中国よりもたくさんの二酸化炭素を排出しています。
日本はヨーロッパの主要4カ国に、GDP当りも、国民一人当たり排出量でも負けています。
フランスは、原子力依存の高い国なので、GDP当りの排出量が最も低くなっています。
✅危機の5年先送りは痛かった⁉

日本けしからん、米国けしからんと言っている場合ではありません。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)では、これまで1次から5次までの報告書を公表してきました。
次回の第6次は、2021年から22年にかけて公表が予定されています。
それとは別に2018年10月に「1.5℃特別報告書」が公表されました。
グレタさんが、スピーチしていた残余カーボンバジェットというのは、この特別報告書の数字が使われている考え方です。
産業革命以降、人類が排出してきた温室効果ガスの累計が、ある一定レベルに達すると、気温上昇を1.5℃上昇に抑えられなくなる許容量限界が、残余カーボンバジェットです。
コロナ禍は、2020年の二酸化炭素排出を過去にない削減率で前年から減らす結果をもたらしました。
地球の悲鳴が、コロナをもたらしたのではないかと言う人までいます。
自分たちのことだけを考える部分最適を主張していたのでは、もう時間はないかもしれません。
✅では、どうやって止めるのか?
まずは、排出を減らすことが、重要なのでしょうが、とても時間が掛かります。事実を確認しながら、みんなで考えていくことにしましょう!
後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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